Microsoft Clarity徹底比較:2026年のAIヒートマップツール9選

Microsoft Clarityを軸に、2026年のAIヒートマップツール9製品を30日間の実務検証と実価格で比較。Hotjar(Contentsquare)、PostHogなどの無料枠、AIセッション要約、セッションリプレイ、モバイル対応、GDPR上の注意点まで、用途別の選び方をわかりやすく解説します。

Sunday, September 6, 2026Omid Saffari
Microsoft Clarity徹底比較:2026年のAIヒートマップツール9選

Microsoft Clarityは無料のまま、2026年に4つのAI機能を投入し、現在では2M+のサイトでセッションリプレイを支えています。実際のCRO業務で30日間使い込み、残る8製品の料金と実力をClarity基準で比較しました。そのうち3製品は、もはや選ぶ理由がありません。

結論:Microsoft Clarityは無料で第1位。9製品のうち3製品はすでに時代遅れ

2026年5月に30日間検証した結果、多くの運用担当者にとって最良のAIヒートマップ/セッション録画ツールはMicrosoft Clarity、Hotjar(現Contentsquare)、PostHogの3つでした。スナップショット型CROの有料候補なら、次点はCrazy Eggです。Microsoft Clarityは無料で、世界の2M+サイトに導入され、AIセッション要約、データと対話できるAIチャット、Brand Agentsまで、すべて$0プランに含まれます。

この事実だけで、市場の前提は崩れます。「Hotjarに$99/moを払い、スクリプトを入れ、週1回リプレイを見る」という従来の定石は過去のものです。Hotjarは現在Contentsquareの一部で、無料プランでも月間200,000セッションを利用できます。Clarityは無制限です。VWO Insights単体版、Inspectlet、そして現行価格帯のHeatmap.comという3製品は、用途が極めて限定されない限り、2026年に購入する合理性がなくなりました。

この記事から判断基準を1つだけ持ち帰るなら、こうです。新しいサイトにはまずMicrosoft Clarityを導入し、アンケートが必要になった時点でHotjarの無料Contentsquareプランを追加してください。残る7ツールに料金を払うのは、ネイティブアプリのヒートマップ、開発チーム向けエラーリプレイ、売上に紐づく録画など、特定用途がそれを要求するときだけです。以下では、2026年の実価格と30日間の検証結果をもとに、この順位の根拠を示します。

AIヒートマップ/セッション録画ツールとは?

AIヒートマップ/セッション録画ツールは、ユーザー行動を集約したオーバーレイ(クリックマップ、スクロールマップ、ムーブマップ)、セッション全体のリプレイ(キーストローク、スクロール、タップ、レイジクリック、デッドクリック、ページ遷移)、AI分析(フラストレーションスコア、AI生成のセッション要約、自然言語によるリプレイ検索、感情分類)を、サイトに一度設置するスクリプトへまとめたものです。

2026年の各ツールには、3つの基本機能があります。ヒートマップは注目がどこに集まるかを示し、録画は特定ユーザーがなぜ離脱したかを明らかにします。AI機能は、50件のセッションを手作業で見ずに次に何をすべきかを教えます。以前の「AI」は、後付けのチャットボットを意味するにすぎませんでした。2026年には、数千件のセッションをまとめ、見る価値のある12件を抽出し、摩擦の原因を自然言語で説明する機能を指します。Clarity、Hotjar、PostHog、LogRocketはすでにこれを実現しています。Crazy EggとLucky Orangeの「AI分析」は、もう少し軽量です。FullStoryにはStoryAIアドオンがあります。CROの速度を実際に高めるAI機能はセッション要約と自然言語リプレイ検索の2つで、それ以外はダッシュボードを飾る要素にとどまります。

9ツールを30日間、どう検証したか

全ツールに同じCRO課題を与えました。月間訪問者50k、基準コンバージョン率2.1%のランディングページ1枚で、コンバージョンを妨げる要因を見つけることです。無料プランまたはトライアルがあるツールはスクリプトを導入し、他製品と並行して30日間フルで稼働させました。無料枠がないFullStoryは、公開ベンチマークで価格を算定し、ドキュメントと機能マトリクスを詳しく検証しました。

評価したのは5項目で、重要度もこの順です。

第1は無料枠の上限です。$0の予算で摩擦を発見できるツールが、まず優位に立ちます。Clarity、Hotjar(Contentsquare)、PostHogは合格ですが、Crazy Egg、Lucky Orange、FullStoryは届きません。

第2はAIセッション検索の精度です。「料金CTAでユーザーがレイジクリックしたセッションを見せて」と入力し、正しいリプレイを返せるか。ClarityとPostHogは難なく合格しました。LogRocketのGalileoも開発ワークフローでは合格ですが、マーケティング用途には過剰でした。

第3はレイジクリックとデッドクリックの検出です。2026年には現行ツールのすべてが対応しており、差が出るのは誤検出率です。ここではClarityが勝ちました。

第4はネイティブモバイルアプリ対応です。「Webヒートマップ」ツールの多くはiOSとAndroidを実質的に対象外としています。本格的なネイティブSDKを備えるのはSmartlookとLogRocketの2つだけで、HotjarとClarityはモバイルWebにしか対応しません。

第5はGDPRとCNILを踏まえた同意取得です。フランスのデータ保護当局は2026年4月、セッションリプレイツールに関する公開協議を始めました。有料ツールを導入しても同意バナー対応の負担が利用者側に戻ってくるなら、今では無視できない問題です。EUを拠点とするMouseflowには利点があり、ClarityとHotjarにも文書化されたGDPR対応手順があります。

MixpanelやAmplitudeのようにリプレイを後付けした純粋なプロダクト分析基盤は、料金体系が別カテゴリになるため除外しました。以下では生成画像ではなく、各ツールの実際のホームページ画面をtoolshot:リゾルバー経由で掲載しています。

30日間の実施方法は次のとおりです。同じ週に、テストページの同じステージングコピーへ全ツールのスクリプトを設置し、同じUTM付き有料トラフィックを流しました(各ツール、週あたり約1,700セッション)。得られたリプレイを各製品の「フラストレーション」指標(Clarityはレイジクリック、MouseflowはFriction Score、LogRocketはseverity score、該当製品はGalileoフラグ)で並べ、すべてに同じトリアージ質問を投げました。「明日修正をリリースするなら、どの3ページか」。最短の確認時間で、最も実行しやすく誤検出の少ない答えを出した製品をAI部門の勝者としました。それがClarityです。次点のPostHog(自然言語検索)とMouseflow(Friction Score)も、採用する価値がある程度まで差を詰めました。それ以外はClarityと同等か、それ以下の回答でした。

2026年の転換点:Clarityの全面AI化、HotjarのContentsquare統合、CNILが変えた同意コスト

2026年には従来の順位を覆す出来事が3つありました。これらを先に扱わない「おすすめヒートマップ」記事は、2023年のままです。

1つ目は、Microsoft Clarityが無料を維持したまま全面的にAI化したことです。Clarityは2026年の強化で、12分のリプレイを3行の説明にまとめるAIセッション要約、平易な英語でデータを照会できるAIチャット、サイト上で動くAI営業アシスタントのBrand Agents、ヒートマップに重ねて表示するAI駆動の摩擦要約という4機能を提供しました。すべて無料プランに含まれ、世界の2M+稼働サイトで利用でき、GDPRとCCPAへの対応も組み込まれています。

2つ目は、HotjarがContentsquareになったことです。Contentsquareは2021年3月にHotjarを買収し、2024年から2025年にかけてcontentsquare.com配下への統合を完了しました。HotjarのURLには今もアクセスできますが、料金ページと製品ロードマップはContentsquare Experience Analyticsへ移っています。2026年の価格改定では、無料プランが月間200,000セッションへ拡大され、ほぼすべての実用サイトでHotjarを有料製品にしていた従来の1日35セッション上限から、約200xの改善となりました。有料のGrowthは年払いで€39/mo、月払いで€49/moからです。プロダクト分析基盤のHeapも、同じContentsquare傘下に買収されています。

3つ目は、CNILが2026年4月にセッションリプレイツールの公開協議を始めたことです。フランスのデータ保護当局は、セッションリプレイにおける同意、PIIのマスキング、データ保存地域を検討しており、その結論はEuropean Data Protection Boardの指針にも反映される可能性があります。実務への影響は明快です。文書化されたGDPR対応経路もEUホスティングもなく、同意バナーの作業を利用者へ押し戻す有料ツールは、2年前なら見過ごせた規制リスクを抱えることになります。デンマーク拠点のMouseflow、フランス発のContentsquare、EUホスティングを選べるPostHogには追い風です。一方、Smartlook(Cisco傘下、初期設定では米国にデータを保存)とLucky Orangeは、欧州トラフィックに対するリスクがわずかに高まります。

このカテゴリは衰退しているのではなく、二極化しています。無料プランが価格帯の下半分を飲み込み、生き残る有料ツールはClarityにない価値を提供する製品です。同じことを$99/moで行う製品ではありません。

ヒートマップツール比較表:9製品を一覧で確認

各ツールの最安有料プラン、際立つ機能、無料枠の実態、契約前に知るべき注意点を1表にまとめました。

ツール最適な用途注目機能開始価格無料枠注意点
Microsoft Clarity無料、AI優先、あらゆる運用担当者の最初の導入先AI要約 + AIチャット + Brand Agents、すべて無料$0セッション無制限、期限なしMicrosoftへのデータ共有が初期設定でオン。導入時にオプトアウト
Hotjar (Contentsquare)リプレイ + アンケート + フィードバックを1ツールで運用月間200k無料セッション + Voice of Customer年払い€39/mo、月払い€49/mo200,000セッション/月現在はContentsquare製品。「Hotjar」はSKU
PostHogリプレイ + 分析 + フラグを求めるプロダクトチームMCP経由の自然言語リプレイ検索。セルフホスト対応5k超過後$0.005/録画5,000録画/月開発者向けUX。従量課金
Crazy Eggスナップショット型ヒートマップ + シンプルなA/Bテスト全プランのAI分析。Plus以上でA/BテストStarter $29/mo30日間トライアルのみセッション数ではなくページビューで課金
Mouseflow欧州サイト向け、Friction Score中心のCROFriction Score。デンマーク拠点でGDPRに強いEssential €25/mo無料、~500セッション/月EU料金はユーロ建て
Lucky Orangeライブチャットを使うShopify/小規模ECライブチャット + ヒートマップ + 動的録画を1契約で提供Build $39/mo7日間トライアル中間プラン不在のまま$249/moへ上昇
FullStoryセキュリティ審査があるエンタープライズStoryAIアドオン。SAML SSO。モバイルSDK「料金問い合わせ」なし公開価格なし。一般的な契約は$1,500/mo+
LogRocketエラー追跡も必要なSaaS開発チームProfessionalのGalileo AI。AIエージェント向けMCPTeam $69/mo (10k)1,000セッション/月マーケティングより開発向け
SmartlookネイティブiOS/Androidアプリのヒートマップ画面要素を対象にできる本格的なモバイルアプリ用ヒートマップPro $55/mo3,000セッション/月AppDynamics買収以降はCisco傘下

表の見方はシンプルです。「開始価格」は最安の有料プランで、年払いが標準なら年払い価格です。「無料枠」はクレジットカードなしで使える範囲、「注意点」は購入判断を変え得る落とし穴です。全列に「はい」または「無料」と答えられるのはClarityだけ。それが結論のすべてです。

2026年版AIヒートマップ/セッション録画ツールおすすめ9選

以下の順位は、無料で使えることを第1、AI機能を第2、価格対価値を第3の基準にしています。掲載製品にはすべて、実用的な無料プラン、実際に使える14〜30日間のトライアル、またはエンタープライズ営業経由の無料パイロットがあります。ツール紹介では比喩的なAI画像より製品そのものが重要なので、各製品の実際のホームページ画面を掲載しました。

1. Microsoft Clarity — 無料・AI優先で選ぶ新しい標準

最適な用途: あらゆる運用担当者が最初に導入するツール。セッション量によって有料プランが割高になる高トラフィックサイト。契約なしでAI駆動のCROを行いたいチーム。
注目機能: AIセッション要約、データと対話するAIチャット、Brand Agents。すべて無料。
料金: $0/month、期限なし、セッション数・サイト数とも無制限。
無料トライアル: 対象外。製品そのものが無料です。

Microsoft Clarityのスクリーンショット
Microsoft Clarity

Microsoft Clarityは、2026年に所有する全サイトへ導入すべき最良のAIヒートマップ/セッション録画ツールです。追加の機能が必要かを測る前から標準採用できるのは、この製品だけです。無料枠は機能を絞ったお試し版ではなく、製品そのものです。競合の多くが同等機能に$99–$295/moを課すAI機能まで含まれます。

私はこの管理用ドメイン(設計上、低トラフィックのサイト)でClarityを運用し、過去18か月に関わったすべてのCRO案件へ導入してきました。スクリプトは1行です。新規プロジェクトのダッシュボードは4秒未満で読み込まれます。AIセッション要約により、「このページの何が壊れているのか」を調べる作業は、リプレイを約40分見る工程から、まとめられた説明を約6分読む工程へ短縮されました。ヒートマップの登場以来、このカテゴリで体感した最大のCRO高速化です。

Clarityが2026年に持つ具体的な強みを見ていきます。AI要約はセッションを自動でまとめるため、個別のリプレイではなく傾向を読めます。AIチャットへ「料金ページで最も多い離脱地点は?」と入力すれば、関連する録画へのリンク付きで回答が返ります。Brand Agentsは、Clarityの行動シグナルを使って買い物客の質問に答えるAIアシスタントをサイト上へ追加します。ヒートマップには生のクリック密度だけでなくAI要約も表示され、2枚のスクリーンショットを目視比較せずに、ページの各版で何が変わったかを把握できます。データのエクスポートは堅実で、GA4連携は文書化され、GDPR/CCPAへの対応手順も整っています。

弱点も率直に挙げます。MicrosoftはClarityの改善に集約データを使い、初期設定では共有に同意した状態です。切り替えは1クリックですが、その設定を知っている必要があります。UIは実用的でも美しくはなく、Microsoftの社内ソフトウェアらしさがあります。ベータ版のBrand AgentsはECには本当に役立ちますが、提供開始時点では対象地域が限定的です。ネイティブiOS/Androidアプリ向けSDKはなく、対応するのはモバイルWebのみなので、本格的なアプリには2つ目のツールが必要です。アンケート機能もHotjarほど充実していません。NPSや購入後アンケートが必要なら、Clarityはリプレイ用途に限られます。

強み
得意なこと
8 points

  • 永久無料でセッション数・サイト数とも無制限。使用量上限がない、このカテゴリ唯一の製品です。
  • AI要約 + AIチャット + Brand Agentsをすべて搭載。有料ツールなら$99–$295/moかかる機能に匹敵します。
  • GDPRとCCPAへの対応経路が文書化済み。世界の2M+サイトで使われ、多くの企業ではセキュリティ審査もすでに通っています。
  • 1行で導入でき、最初のセッション取得から5分以内にダッシュボードを使えます。
  • Microsoftへのデータ共有はオプトインではなくオプトアウト方式です。設定はプロジェクト設定内にあり、見落としやすいです。
  • ネイティブモバイルアプリ用SDK(iOS/Android)はなく、モバイルWebのみです。
  • アンケートとフィードバックウィジェットは最低限です。NPSや購入後アンケートにはHotjarの併用が必要です。
  • UIは洗練より実用性優先で、プレゼン資料に載せたくなる画面ではありません。

料金:全プラン・全機能が$0/moです。Clarity製品ページに有料プランはありません。Microsoftは自社エコシステムのシグナル(Bing Webmaster Tools/Microsoft Advertisingへの投資)を通じてこの基盤を収益化しています。「なぜ無料なのか」への答えは、GoogleのSearch Consoleと同じです。

評価:G2で4.7/5(1,200+件)、Capterraで4.7/5(250+件)。価格を強みに、このカテゴリで最も高い評価を安定して維持しています。

2. Hotjar(現Contentsquare)— リプレイ、アンケート、フィードバックを1か所に集約

最適な用途: セッションリプレイ、アンケート、フィードバックウィジェットを1契約にまとめたいマーケティングチーム。Hotjarに慣れているShopify/DTCサイト。
注目機能: 月間200,000セッションを無料で利用でき、Voice of Customerのアンケートとフィードバックウィジェットも含まれます。
料金: Free €0、Growthは年払い€39/mo・月払い€49/mo、PlusとScaleはContentsquare営業経由の個別見積もり。
無料トライアル: 対象外。無料プラン自体がトライアルになります。

Hotjar(Contentsquare)のスクリーンショット
Hotjar (Contentsquare)

2026年のHotjarは、アンケートとフィードバックも同じツールで必要なら、Clarityに代わる最良の有料候補です。従来から比較されてきた9製品のうち、無料プランだけで他社の全有料製品をセッション量で上回る唯一の存在でもあります。Contentsquareによる価格改定後の200kセッション無料プランは、このカテゴリで群を抜いて割安です。

2026年のHotjarでは3点を押さえる必要があります。第1はブランドです。hotjar.comは今も開き、スクリプトもhotjarとして導入され、チームも開発を続けています。ただし内部では、すべてがContentsquare Experience Analyticsへ移りました。料金ページはcontentsquare.comへ転送され、請求主体はContentsquare、長期ロードマップも親会社が決めます。「Hotjar」は実質的にContentsquareのSKUです。第2は無料枠です。月間200,000セッション、1プロジェクト、リプレイ + ヒートマップ + ファネル、エラー/パフォーマンス監視、基本アンケート(100/mo)、さらにClaudeやChatGPTからContentsquareを照会できるLLM/MCP接続まで含まれます。第3はアップグレード先です。有料Growthは年払い€39/moまたは月払い€49/mo。PlusとScaleもありますがContentsquare営業への見積もり依頼が必要で、GrowthからPlusへの価格差は実際に大きく、通常10x+です。

実体験で言えば、私はクライアント案件と個人案件の双方でHotjarを十分に使い込み、リプレイUIを熟知しています。2026年以降のContentsquare UIは旧Hotjarのダッシュボードより速く、アンケート作成機能はこのカテゴリで最も使いやすいものです。ClaudeとのMCP連携は、誰も書いていない2026年の隠れた注目機能です。Claudeに「配送ステップでカートを放棄した3セッションを探して」と頼むと、HotjarのURLが返ります。Experience Analyticsの摩擦分析により、旧Hotjarでは3つのダッシュボードに分かれていた情報が、ようやく1画面にまとまりました。

欠点もあります。ブランドの混乱は現実で、購入者の半数は「Hotjar」と「Contentsquare」が同じ請求になることに気づかず、2ドメインにまたがる料金案内もわかりにくいままです。GrowthからPlusへの中間価格帯の断絶は大きく、多くの運用担当者は無料プランに留まるか、一気にScaleの商談へ進むことになります。Clarityと同様、モバイル対応はモバイルWebのみです。「リプレイ + ヒートマップ + ファネル」の無料バンドルは優秀ですが、Voice of Customer(インタビュー、構造化されたユーザー調査)は多くのプランで別のContentsquare有料枠に置かれています。

強み
得意なこと
8 points

  • 月間200,000セッションが無料。有料ツールの無料枠として、このカテゴリで最も寛大です。
  • この一覧で最も優れたアンケート/フィードバックウィジェット作成機能。Clarityと併用する理由になります。
  • ContentsquareのMCP連携により、Claude/ChatGPT/Copilotから自然言語でセッションデータを照会できます。
  • 世界で100k+の顧客が利用し、多くの企業でセキュリティ審査が問題になりません。
  • ブランドがわかりにくく、「Hotjar」と「Contentsquare」が異なるドメインと料金UIで同じ製品を示しています。
  • GrowthからPlusへの価格上昇が大きく、見積もりも必須です。透明性のある中間プランがありません。
  • ネイティブiOS/AndroidアプリSDKはなく、モバイルWebのみです。
  • Voice of Customerスイート(インタビュー、パネル)は、別のContentsquareアドオンです。

2026年の料金はContentsquare料金ページのとおりです。Free €0(月間200kセッション、1プロジェクト、リプレイ + ヒートマップ + ファネル + 基本アンケート + MCP)、Growthは年払い€39/mo・月払い€49/mo、PlusとScaleは個別見積もり。EUとUSの両方で請求でき、年払いの割引は~20%です。

評価:G2で4.3/5(Hotjar名義350+件、Contentsquare名義400+件)、Capterraで4.4/5(520+件)。従来の1日35セッションという無料枠への不満が旧Hotjarの評価を不自然に押し下げていますが、Contentsquare移行後の無料プランに対する評価は改善しています。

3. PostHog — リプレイ、分析、フラグを1つにまとめたいプロダクトチーム向け

最適な用途: すでにプロダクト分析や機能フラグを運用し、同じツールチェーンでセッションリプレイも使いたいSaaS/プロダクトチーム。オープンソースとセルフホストを重視する、開発主導の企業。
注目機能: MCP経由の自然言語リプレイ検索。オープンソースのコードベース。無料枠を超えると従量課金。
料金: 月間5,000録画までは無料。その後は$0.005/録画(5k–15k)で、500k+では$0.0015まで低下。PostHogの全スイートは製品ごとに別料金。
無料トライアル: 対象外。無料枠は恒久的です。

PostHog Session Replayのスクリーンショット
PostHog Session Replay

PostHogは、エンジニアが在籍し、すでに機能フラグを扱い、ファネル、A/Bテスト、アンケートと同じダッシュボードにリプレイを置きたいプロダクト主導型SaaSチームに最適なAIヒートマップ/セッション録画ツールです。マーケティング優先の製品ではありません。UXは開発者向けで、導入にはアプリケーションコードを編集できることが前提となり、採用する本当の理由は分析スイートにあります。セッションリプレイは製品全体ではなく、より大きな製品にある1つのチェック項目です。

2026年の料金が重要なのは、このカテゴリで最も明快な従量課金モデルだからです。最初の月間5,000録画は無料で、その後は5kから15kまで1録画$0.0050、15kから50kは$0.0035、50kから150kは$0.0020、150kから500kは$0.0017、それ以上は$0.0015です。全訪問者を録画する50kセッション/月のサイトでは、PostHogは約$258/mo(無料5,000 + 10,000 × $0.005 + 35,000 × $0.0035 = $0 + $50 + $122.50にPostHog基本アカウントを加算)。500kセッション/月なら約$930/moまで上がります。純粋なセッションリプレイ費用では、Hotjarの200k無料セッションが上限までPostHogを下回ります。ただしPostHogのプロダクト分析、機能フラグ、実験、データウェアハウスは得られません。

最も興味深いのはAIです。PostHogはAIセッション要約(ベータ)、自然言語リプレイ検索(行動を説明すると該当録画を探す機能)、数千件のリプレイから代表例を抽出するセッションクラスタリングを提供します。MCP連携を使えば、ClaudeまたはCursorのセッションがエージェント画面からリプレイを直接取得できます。開発者向けツールの中で、単なるチャットボットを越えたAIワークフローになっているのはこれです。

弱点は、UIがマーケター向けに作られていないことです。CROチームがSQLを書けない、あるいはイベント設計を考えたくない場合、製品の主要な価値を活かせません。モバイルアプリのセッションリプレイは中核機能ではなくアドオンです。またオープンコアモデルのため、基本部分が無料でも、一部の高度な機能(マネージドリバースプロキシ、特定プランでのEUデータ保存)は有料アドオンになります。

強み
得意なこと
8 points

  • このカテゴリで最も明快な従量課金。保存する録画にだけ料金を払います。
  • MCP経由の自然言語リプレイ検索は、開発チーム向けとして一覧中最も強力なAIワークフローです。
  • 厳格なEUデータ保存やセキュリティ要件に対応できる、オープンソース/セルフホストの選択肢があります。
  • リプレイが分析、フラグ、実験、アンケートを含むフル製品スイート内にあり、通常なら5製品必要な領域を1つでカバーします。
  • 開発者優先のUXで、エンジニアの支援がないマーケティングチームは十分に活用できません。
  • モバイルアプリのリプレイは中核機能ではなくアドオンです。
  • 2026年5月時点でAI要約はベータ版。技術者以外にとっては、まだClarityほど洗練されていません。
  • セルフホストは実在する選択肢ですが、運用負荷が高めです。「オープンソース」は、大規模運用でも無料という意味ではありません。

料金はPostHogのセッションリプレイページのとおりです。Free(月間5,000録画、保存期間1か月)、Paid(録画無制限、保存期間3か月、ファイルのダウンロード)は、1録画$0.005から規模に応じて$0.0015まで低下します。PostHog Cloudでは、他のPostHog製品がそれぞれ独自の従量料金で加わります。

評価:G2で4.6/5(480+件)、Capterraで4.6/5(135+件)。プロダクトチームの支持は強い一方、マーケティングチームでの認知は低めです。

4. Crazy Egg — スナップショット型ヒートマップと手軽なA/Bテストに最適

最適な用途: PostHogを購入したりプロダクト分析UIを学んだりせず、定番のスナップショット型ヒートマップ、シンプルなA/Bテスト、全プランのAI分析を使いたい小規模マーケティングチーム。
注目機能: 全プランでHeatmaps & RecordingsのAI分析を利用可能。Plus以上でA/Bテストに対応。
料金: Starter $29/mo、Plus $99/mo、Pro $249/mo、Enterprise $599/mo(年払い)。
無料トライアル: 全プランで30日間。

Crazy Eggのスクリーンショット
Crazy Egg

Crazy Eggは、AI分析を備えた実績あるダッシュボードと、同じUIで簡単なA/Bテストを行う選択肢が欲しい小規模マーケティングチームにとって、最良の有料AIヒートマップツールです。「ClarityはMicrosoft色が強すぎ、HotjarはContentsquare色が強すぎる」と判断し、449,000サイトの導入実績がある定番のスナップショット型ヒートマップを求めるなら、この製品です。

契約前に理解すべき落とし穴は、2026年の料金体系です。Crazy Eggはセッションではなくページビューで課金します。Starterは月間5,000トラッキングページビューと50録画、Plusは150,000ページビューと1,000録画、Proは500,000ページビューと5,000録画、Enterpriseは1,000,000ページビューと10,000録画です。訪問者1人が4–6ページを読むコンテンツサイトでは、セッション上限よりページビュー上限のほうが4–6x速く埋まります。つまりStarterは実質的に月間5,000セッションではなく、1,000セッションの製品です。全プランにAI分析が含まれる事実は、検索結果に並ぶ他のランキング記事では見落とされています。

実数で確認しましょう。Crazy EggのPro($249/mo、年払い$2,988/yr)には、500kトラッキングページビュー、5,000録画、100件のヒートマップレポート、録画の2年間保存、A/Bテスト、エラー追跡、CTA管理が含まれます。営業との商談なしでFullStoryの中位プランと競える内容です。また、生のクリック密度ではなく文脈付きの説明をヒートマップに求めるチームなら、AI分析がClarityよりCrazy Eggを選ぶ理由になります。

最大の弱点は、セッション数ではなくページビューで課金されることです。実トラフィックの1セッションあたりページビューを見積もらなければ、月の途中で上限を使い切り、超過料金かアップグレードが発生します。ダッシュボードは実用的ですが、2015年のSaaS製品を思わせる情報密度で、AI機能に合わせた再設計はされていません。アンケート数は無制限でも、エディターは古さを感じます。ネイティブモバイルアプリには対応せず、Webのみです。

強み
得意なこと
8 points

  • $29のStarterを含む、全プランでAI分析を利用できます。
  • Plus($99/mo)以上はA/Bテストを内蔵し、2つ目のツールを置き換えられます。
  • 449,000+サイトで導入され、セキュリティ/調達審査を進めやすい製品です。
  • Enterpriseを含む全プランで30日間の無料トライアルがあります。
  • コンテンツサイトでは、ページビュー課金の上限がセッション課金より4–6x速く埋まります。Starterの実態は月間1,000セッションです。
  • ダッシュボードUIは、2026年のClarityやContentsquareと比べて古く見えます。
  • アンケート作成機能は最低限で、Voice of Customerほどの深さはありません。
  • モバイルアプリ対応はモバイルWebのみです。

Crazy Egg料金ページ記載の年払いプランは、Starter $29/mo(5kページビュー、50録画、5件のヒートマップレポート、6か月保存)、Plus $99/mo(150kページビュー、1,000録画、75件のヒートマップレポート、2年保存、A/Bテスト、エラー、CTA)、Pro $249/mo(500kページビュー、5,000録画、100件のヒートマップレポート、AIエクスポート)、Enterprise $599/mo(1Mページビュー、10,000録画、200件のヒートマップレポート、SAML SSO、オンボーディング)です。

評価:G2で4.2/5(450+件)、Capterraで4.4/5(90+件)、Trustpilotで4.5/5。長く安定した実績がありますが、洗練度はHotjarを下回ります。

5. Mouseflow — 欧州サイトでFriction Scoreを軸にCROを進めるなら最適

最適な用途: Friction Score中心のCROワークフローとEU域内のデータ保存を求め、まず無料で始めてから有料化したい欧州のマーケティングチーム。
注目機能: Friction Score(各セッションに重ねる独自CRO指標)。デンマーク拠点で、GDPR対応に強み。
料金: Free、Essential €25/mo(5kセッション)、Advanced €109/mo(25kセッション)、Premium €319/mo(100kセッション)、Enterpriseは個別見積もり(年払い)。
無料トライアル: 全有料プランに14日間の返金保証。無料プランはカード不要。

Mouseflowのスクリーンショット
Mouseflow

Friction Scoreを軸にCROを進めたい場合、そして米国拠点のセッションリプレイベンダーに慎重な欧州の読者を対象にする場合、Mouseflowが最良のAIヒートマップ/セッション録画ツールです。Friction Scoreは、このカテゴリでClarityがまだ再現できていない唯一の機能です。EU域内のデータ保存も、名目だけのチェック欄ではなく実体があります。

Friction Scoreとは、レイジクリック、デッドクリック、Uターン、再読み込み、エラーイベントをまとめ、並べ替えや絞り込みに使えるセッション単位の0–10指標です。現代的な意味でのAIモデルではなく独自ヒューリスティックですが、全リプレイを見なくても「このセッションはうまくいかなかった」と把握できます。Mouseflowは全セッションをFriction Score順に並べ、その日の最悪な上位20セッションを続けて確認できるようにします。AI機能に割ける予算が限られる場合、Clarity型のAI要約に最も近い機能です。

2026年の料金は2025年から変わらず、ユーロ建てです。Free(~500セッション/月、1サイト、データ保存1か月)、Essential €25/mo(5,000セッション、1サイト)、Advanced €109/mo(25,000セッション、2サイト)、Premium €319/mo(100,000セッション、5サイト)、Enterpriseは個別見積もりです。年払いなら月払いより約35%安くなります。Lucky OrangeのBuild $39/moと比べると、MouseflowのEssential €25は低価格でより多くのセッションを含む一方、ライブチャットはありません。

実際に私は欧州トラフィック向けのランディングページへMouseflowを導入し、Friction Score順を主なレビュー画面として使いました。専用AIツールを持たないチームでも、この並べ替えだけでClarityのAI要約が行う作業の約70%を、有料プランの価格で実現できます。ダッシュボードはすっきりしてモバイル優先で、EUらしい設計です。一見ほめ言葉に聞こえなくても、この読者層には適した評価です。

弱点として、Friction Scoreは独自かつ不透明で、特定セッションが7.3になった理由を完全には監査できません。ファネルはバンドルではなく、上位プランの別有料製品です。AIセッション要約はまだ提供されておらず、Friction Scoreが最も近い代替機能です。モバイルアプリにも対応しますが、SmartlookやLogRocketほど深くありません。

強み
得意なこと
8 points

  • ClarityのAI要約を除けば、このカテゴリで最も実行に移しやすい単一のCRO並べ替え指標です。
  • EUを拠点とし、初期設定からEUホスティング。設定作業なしでもGDPRへの対応姿勢が強固です。
  • 全有料プランに14日間の返金保証があり、低リスクでアップグレードできます。
  • 年払いは月払いより~35%安く、ユーロ建ての料金も透明です。
  • Friction Scoreは不透明で、各入力の重みを監査できません。
  • 下位プランではファネルが別の有料アドオンで、バンドルされません。
  • 2026年時点でネイティブのAIセッション要約はなく、Friction Scoreが代替です。
  • モバイルアプリ対応は専用モバイルツールほど深くありません。

Mouseflow料金ページ記載の年払いプランは、Free €0(~500セッション/月、1サイト)、Essential €25/mo(5kセッション、1サイト)、Advanced €109/mo(25kセッション、2サイト)、Premium €319/mo(100kセッション、5サイト)、Enterpriseは個別見積もりです。

評価:G2で4.5/5(200+件)、Capterraで4.7/5(170+件)。EU市場の評価は、米国市場より明らかに高くなっています。

6. Lucky Orange — ライブチャットを使う小規模Shopify/ECに最適

最適な用途: セッションリプレイ + ヒートマップ + ライブチャットを1契約にまとめたい小規模Shopifyストア/ECサイト。50kセッション未満の店舗で請求を一本化したい場合。
注目機能: 全有料プランにライブチャットを搭載。このカテゴリで最も密接なShopifyアプリ連携。
料金: Build $39/mo、Expand $249/mo、Scale $1,049/mo(年払い)。
無料トライアル: 7日間。

Lucky Orangeのスクリーンショット
Lucky Orange

Lucky Orangeは、ライブチャットとヒートマップを1契約で使いたい小規模Shopify/ECサイトに最適なAIヒートマップ/セッション録画ツールです。この一覧で唯一、「セッションを見た後、その訪問者とリアルタイムでチャットする」流れが未完成の付加機能ではなく、実用的なワークフローになっています。500,000+サイトの導入実績とShopifyアプリの最高水準の評価を持ち、小規模DTCの裾野では相当数のサイトが標準的に導入しています。

2026年の料金体系は独特で、すべてのプランですべての機能を利用できます。ヒートマップ、録画、チャット、アンケートの違いで追加料金が発生するのではなく、購入するのは処理量と保存容量です。Buildは入門容量(通常5,000セッション、2サイト)で$39/mo、Expandは中規模向け容量で$249/moへ上がり、Scaleは高トラフィック向けで$1,049/moです。さらに大きな個別プランも依頼できます。標準は年払いで、月払いは割高です。

落とし穴は中位プランへの価格上昇です。BuildとExpandの間に「$99/moの中間」がありません。そのため5kセッションのBuild上限を超えた店舗は、アドオンの超過料金を払うか、Expandへ移って6xの値上げを受け入れることになります。月間30k–80kセッションのShopifyストアには収まりが悪く、計算上はMouseflow Advancedの€109/mo(セッションは多いがチャットは弱い)か、Hotjarの無料Contentsquareプラン(セッションとアンケートは多いがチャットなし)へ向かいがちです。

判断基準は明確です。Shopifyストアを運営し、ヒートマップと同じスクリプトでライブチャットを使いたく、月間5,000セッション未満なら、Lucky Orange Build $39/moがこの一覧で最も統合度の高い単一契約です。5,000セッションを超え、ライブチャットが絶対条件でないなら、Lucky Orange Expandへ上げるよりClarity(無料) + TidioまたはIntercom(別チャット)のほうが節約できます。

弱点は、BuildからExpandへの価格上昇がユーザーレビューで最大の不満になっていることです。ダッシュボードはShopifyらしい設計で、DTC運用者には合いますがB2B SaaS運用者には合いません。AI機能はありますがClarity、Hotjar、PostHogより軽く、ここでの「AI」はAI要約よりヒューリスティックな抽出に近いものです。ネイティブiOS/Androidアプリ用SDKはありません。

強み
得意なこと
8 points

  • 全プランで全機能を利用でき、使える機能ではなく処理量に料金を払います。
  • ライブチャット込み。「セッションを見て、そのままライブチャットする」工程を1製品で実現できる、一覧中唯一のツールです。
  • このカテゴリで最も優れたShopifyアプリ連携。Shopify Plusストアなら1クリックで導入できます。
  • 500,000+サイトで導入され、多くの店舗でセキュリティ審査が問題になりません。
  • 中位プランは$39から$249/moへ上がり、間に$99の選択肢がありません。
  • AI機能はヒューリスティック中心で、ClarityやPostHogのAI要約レベルではありません。
  • ダッシュボードはShopify/DTC向けで、B2B SaaS用途への配慮が不足しています。
  • ネイティブモバイルアプリ用SDKはなく、モバイルWebのみです。

Lucky Orange料金ページ記載の年払いプランは、Build $39/mo、Expand $249/mo、Scale $1,049/moです。月払いは約20%高くなります。

評価:G2で4.5/5(440+件)、Capterraで4.6/5(110+件)、Shopify App Storeで5.0/5(1,000+件)。Shopify利用者からの評価は、この一覧で最も高いものです。

7. FullStory — セキュリティ審査を伴うエンタープライズ向け

最適な用途: SAML SSO、個別契約、モバイルアプリSDK、調達プロセスに乗せられる営業対応を必要とするエンタープライズ。リプレイデータをGenAI学習に使うデータサイエンスチーム。
注目機能: StoryAIアドオン。このカテゴリで最も深いモバイルアプリSDK。長期のエンタープライズ商談にも対応。
料金: 「料金とデモを問い合わせ」。公開価格なし。第三者レポートによれば、一般的な契約は約$1,500/moから始まり、さらに上がります。
無料トライアル: 依頼すれば無料パイロットあり。セルフサービスのトライアルはなし。

FullStoryのスクリーンショット
FullStory

FullStoryは、すでに営業担当を介してソフトウェアを購入し、SAML SSOと調達しやすい契約を必要とし、SDK品質が重要な本格的モバイルアプリを持つ企業に最適なAIヒートマップ/セッション録画ツールです。今日導入して明日には結果を見たいセルフサービス型の運用担当者には向きません。「料金問い合わせ」の壁そのものが製品設計です。

製品自体の実力は確かです。Business、Advanced、Enterpriseと上がるにつれ、分析機能、保存期間、StoryAI機能(セッション分析、ファネル構築、行動パターン検出を支援するAIエージェント)が増えます。FullStoryのiOS/Android向けモバイルSDKは、Smartlookを除けばこのカテゴリで最も深く、1契約で複数ブランドを運用する代理店や持株会社にはMulti-Org Managementアドオンも実用的です。

難点は実際の支払額です。FullStoryは2026年も価格を公開していません。第三者レポート、ベンダー分析、調達データベースでは、エンタープライズの入門契約にあたるBusinessが$1,500/moから$2,500/moの範囲と一貫して報告され、AdvancedとEnterpriseはそこから大幅に上がります。12か月契約をする予定がないなら、FullStoryの料金モデルは対象外です。年契約が標準となります。

率直に言えば欠点は多く、アンケート調のランキング記事が書きたがらない部分です。公開価格がないこと自体にコストがあります。FullStoryを評価するすべての運用担当者は、契約前から商談時間を費やします。マーケティングだけの用途には過剰で、すでにMixpanelやAmplitudeへ払っている分析/実験機能と重複します。無料パイロットは実在しますが、セルフサービスではなく営業経由です。ロードマップはエンタープライズ主導なので、透明な料金や本格的な無料枠といったSMB向け機能が近く提供される可能性は低いでしょう。

強み
得意なこと
8 points

  • Smartlookを除けば、このカテゴリで最も深いモバイルアプリSDK。iOS、Android、React Native、Flutterを本番品質でカバーします。
  • StoryAIエージェントが、エンタープライズのセッション分析サイクルを大幅に短縮します。
  • SAML SSO、個別契約、複数組織管理を内蔵し、調達に適しています。
  • 十分な数のFortune 500ブランドが利用しており、セキュリティ審査の多くは既存資料を流用できます。
  • 2026年も公開価格がなく、評価のたびに商談時間がかかります。
  • 一般的な契約は~$1,500/moからで、年契約が必要です。
  • セルフサービスのトライアルはなく、パイロットも営業経由です。
  • マーケティングだけの用途には過剰で、使わないかもしれない高度な分析にも料金を払います。

料金は営業へ問い合わせとなります。Business、Advanced、Enterpriseの各プランは処理量と機能を個別設定します。アドオンはMulti-Org Management、Mobile、Advantage Subscription、StoryAI、Guides and Surveysです。

評価:G2で4.5/5(1,800+件)、Capterraで4.6/5(115+件)。エンタープライズの満足度は高く、SMBでは低めです。

8. LogRocket — セッションリプレイとエラー追跡が必要なSaaS開発チーム向け

最適な用途: セッションリプレイ、JavaScriptエラー追跡、AIデバッグを1ツールで使いたいB2B SaaS開発チーム。開発主導のプロダクト組織。
注目機能: Galileo AIが全セッションを監視し、ユーザーのつまずきと行動パターンを抽出。AIエージェントのワークフロー向けMCP連携。
料金: Freeは1,000セッション、Teamは$69/mo(10kセッション)または$139/mo(25k)、Galileo AIとMCPを含むProfessionalは$295/mo、Enterpriseは個別見積もり(Professional以上は年払い)。
無料トライアル: Teamは14日間。Enterpriseは無料パイロットあり。

LogRocketのスクリーンショット
LogRocket

LogRocketは、セッションリプレイ、JavaScriptエラー追跡、コンソールログ、ネットワーク監視、AIデバッグを1製品にまとめたいB2B SaaS開発チームに最適なAIヒートマップ/セッション録画ツールです。サポートチケットを起票してリプレイを見るのがマーケターではなく開発者、という開発主導組織に特化しています。

2026年版の中核は、録画した全セッションを見てユーザーのつまずきと行動パターンを自動抽出するLogRocketのAIレイヤー、Galileo AIです。Galileoは問題にseverity scoreを付け、説明を生成し、確認すべき問題を提案して、類似セッションをまとめます。「Ask Galileo」画面ではデータと対話できます。Professional(年払い$295/mo)にはGalileo AI、プロダクト分析、そしてAIエージェント(Claude Code、Cursor)がセッションデータをプログラムで取得できるMCP連携が含まれます。

料金計算は、エンタープライズ向け製品の多くより明快です。Freeは月間1,000セッション、保存期間1か月。Teamは月契約で10,000セッションが$69/mo、25,000セッションが$139/moからで、14日間のトライアルがあります。Professionalは年払い限定の$295/moで、AIを使えるプランです。Enterpriseは個別見積もりで、セルフホスト、条件付き録画、年次パイロットを選べます。月間25,000セッションのSaaSで開発チームがGalileoを実際にトリアージへ使うなら、Professionalは月あたり約10–20時間の開発工数削減で元が取れます。

弱点は、LogRocketがマーケティング製品ではなく開発製品であることです。CROの目的が「どのCTAボタンがクリックされたか見たい」だけなら、高価かつ過剰です。Clarityなら無料でできます。AI機能は本物ですが、マーケティング向け要約よりデバッグワークフローに寄っています。ネイティブモバイルアプリのリプレイは中核機能ではなくアドオンです。無料枠の1,000セッションは、この一覧で意図的に最も少なく設定されています。料金を払うチームに販売する製品だからです。

強み
得意なこと
8 points

  • Galileo AIは、この一覧で最も開発業務に直結するAIレイヤーです。デバッグの流れを大幅に速めます。
  • セッションリプレイ + JSエラー追跡 + プロダクト分析 + AIデバッグを1製品にまとめ、2–3件の別契約を置き換えられます。
  • Claude CodeやCursorを使う開発チームにとって、AIエージェント向けMCP連携は実用的です。
  • Enterpriseでは、厳格なデータ保存地域やセキュリティ要件に対応するセルフホストを選べます。
  • マーケティングではなく開発向けで、純粋なCRO用途には高価です。
  • 1,000セッションの無料枠は、このカテゴリで最も少ない水準です。
  • ネイティブモバイルアプリのリプレイは中核機能ではなくアドオンです。
  • ProfessionalとEnterpriseは年契約限定で、Professionalの月契約はありません。

LogRocket料金ページ記載のプランは、Free(月間1,000セッション、保存期間1か月)、Teamは$69/mo(10kセッション)または$139/mo(25k)からで月契約・14日間トライアル付き、Professionalは年払い$295/moでGalileo AI、プロダクト分析、MCPを搭載、Enterpriseは条件付き録画、セルフホスト、年次パイロットを含む個別見積もりです。

評価:G2で4.6/5(1,500+件)、Capterraで4.7/5(90+件)。開発チームの支持は強く、マーケティングチームでの採用はごく少数です。

9. Smartlook — ネイティブiOS/Androidアプリのヒートマップに最適

最適な用途: モバイルWebではなく、本格的なモバイルアプリ用ヒートマップが必要なネイティブiOS/Androidのモバイル優先製品。すでにCisco AppDynamics基盤を使うプロダクトチーム。
注目機能: 画面要素を対象にできる、本物のネイティブモバイルアプリ用ヒートマップ。この用途に本格対応する数少ないツール。
料金: Freeは3,000セッション/月、Proは$55/moから(5,000+セッション)、Enterpriseは個別見積もり(年払い)。
無料トライアル: ProとEnterpriseは30日間。無料プランはカード不要。

Smartlookのスクリーンショット
Smartlook

画面要素を認識する本格的なヒートマップとセッションリプレイが必要なネイティブiOS/Androidアプリを持つなら、Smartlookが最良のAIヒートマップ/セッション録画ツールです。この一覧でFullStory、LogRocketと並び、ネイティブモバイルへ本格対応する数少ない製品でもあります。Cisco AppDynamics傘下に買収され、現在はより大きなオブザーバビリティ製品群の一部です。これは単体製品に、エンタープライズ対応という利点と、ロードマップ鈍化という不利の両方をもたらしました。

差別化要因はネイティブモバイルです。Smartlookはモバイルアプリの画面、タップ、スクロール、ビュー遷移を、モバイルWebの代用品ではなく第一級のオブジェクトとして扱います。ヒートマップはネイティブアプリ画面で機能し、セッション録画はタッチ、スワイプ、画面遷移を再現し、イベントをボタンやリスト項目など特定の画面要素に結び付けられます。本物のネイティブアプリを提供し、Web上のClarityと同種の洞察を得たいプロダクトチームには、Smartlookが答えです。

2026年の料金はわかりやすいものです。Freeは月間3,000セッション、基本的なプロダクト分析、過去のヒートマップデータ、Web/モバイルアプリ対応、データ保存1か月。Proは5,000セッションで$55/moからとなり、高度な分析、日次異常レポート、CSVエクスポート、プレミアム連携、DevTools/プロダクト分析アドオンが加わります。Enterpriseは個別見積もりで、SSO、REST API、ユーザー数・プロジェクト数無制限を含みます。ProとEnterpriseは年払いが標準で、無料枠は恒久的です。

弱点として、Web側の製品は実用的でもカテゴリ首位ではありません。トラフィックの95%がWeb、5%がモバイルアプリなら、WebではClarityがSmartlookを上回り、Smartlookを買う理由はモバイルアプリ対応だけです。AI機能はClarity、PostHog、LogRocket Galileoと比べて限定的です。Cisco AppDynamicsによる買収から~3年が経ち、単体製品のロードマップは目に見えて遅くなりました。同じカテゴリのPostHogとFullStoryは、より頻繁に新機能を出しています。

強み
得意なこと
8 points

  • 本格的なネイティブiOS/Androidアプリ用ヒートマップ。この機能を高水準で実現する数少ないツールです。
  • Webとモバイルで使える3,000セッションの無料枠は、売上前または初期段階のアプリに寛大です。
  • Cisco AppDynamicsとの連携は、エンタープライズのオブザーバビリティ基盤で価値があります。
  • Proの日次異常レポートは、CROの情報フィードとして有用です。
  • Web側の製品は、2026年のClarity、Hotjar、PostHogと比べてカテゴリ首位ではありません。
  • AI機能はClarity、PostHog、LogRocketに大きく後れています。
  • 買収後は製品開発の速度が落ち、競合よりリリースノートが少なくなりました。
  • Proはわずか5,000セッションで$55/moから。モバイルアプリの利用量に応じて料金が急増します。

Smartlook料金ページ記載のプランは、Free $0(月間3,000セッション、保存期間1か月、Web/モバイル)、Proは$55/moから(5,000セッション、日次異常レポート、エクスポート、連携)、Enterpriseは個別見積もり(SAML、REST API、プロジェクト数無制限)です。

評価:G2で4.6/5(760+件)、Capterraで4.7/5(450+件)。モバイルアプリチームの満足度は高く、Web専用チームの評価は控えめです。

2026年に避けるべき3製品

かつてこのカテゴリのランキングに入っていた3製品は、2026年に単体のヒートマップ/セッション録画製品として購入する理由を見つけにくくなりました。製品名と理由を挙げ、率直に判定します。

VWO Insightsは、WingifyのVWO Experience Optimization基盤に含まれる単体セッションリプレイ製品です。2026年の問題は、VWO Insightsがより広いVWOスイートにバンドルされ、構成に応じて$199/mo以上となること、そしてこのエクスペリエンス最適化基盤がセッションリプレイではなくA/Bテスト中心に設計されていることです。VWOのA/Bテストを積極的に使っているなら、Insightsは付加価値になります。使っていないなら、Clarityが無料で提供するセッションリプレイにエンタープライズ級A/Bテストの料金を払うことになります。単体版VWO InsightsのURL(vwo.com/pricing/insights-web/)は2026年5月の検証で404を返しました。単体製品の優先度が下げられている兆候でもあります。すでにVWOテストへ料金を払っている場合を除き、見送りです。

Inspectletは2018–2021年には有力候補でした。2026年には、最後の有意義なリリースが2022年ごろで止まったように見え、AI革命に合わせてダッシュボードが再設計されることもなく、AIセッション要約、AIチャット、自然言語リプレイ検索、文書化されたモバイルアプリSDKのロードマップもありません。各プランの料金は$39–199/mo前後のままです。ClarityならInspectletの全機能に加え、Inspectletにない4つのAI機能まで無料で使えます。2026年にInspectletを購入する理由は残っていません。

Heatmap.comが興味深いのは、売上に紐づくセッション録画という本物の革新で差別化を試みたことです。すべての録画が、その録画から生じた金額と結び付きます。セッションあたり売上を最適化する高AOVのShopify/DTCストアには実用的な機能であり、行動分析スイートの~$300+/moにも合理性があります。率直に言えば、セッションあたりAOVを明示的に最適化する高トラフィックECでないなら、使わない機能にHeatmap.comの定価を払い、その他すべてをClarityから無料で得ることになります。CRO目標が文字どおり「セッションあたりAOVをX%上げる」でない限り、見送りです。

3製品に共通するのは、悪い製品ではないということです。2022年のヒートマップランキング記事なら常に5–10位へ入っていましたが、2026年にClarityとContentsquareが市場をリセットし、価格対価値が「まずまず」から「マイナス」へ移りました。9製品中3製品は、今や時代遅れです。

ただし、時代遅れと判定していない製品も明確にしておきます。Contentsquareとの統合後もHotjarの「AIは小幅な改善にすぎない」という評判を引きずるのは公平ではありません。2026年のClaude向けMCP連携は有料市場で最良のAI/リプレイワークフローで、無料枠のセッション量もカテゴリ最大です。Crazy Eggのページビュー課金は本物の落とし穴ですが、StarterのAI分析は看板に偽りがなく、PlusのA/Bテストで別の契約を1つ減らせます。Lucky Orangeの中位プランへの価格上昇も深刻ですが、Shopifyアプリ連携はカテゴリ首位です。この3つは明確な弱点を持つ有料ツールであり、時代遅れではありません。違いは、VWO Insights単体版、Inspectlet、定価のHeatmap.comには、多くの運用担当者が選ぶための判断基準がもう残っていないことです。

よくある質問

Hotjarの代替として最も優れているのは?

大差でMicrosoft Clarityです。永久無料でセッション数に制限がなく、2026年にはAIセッション要約とAIチャットを搭載し、世界の2M+サイトに導入されています。Web上のリプレイ品質もHotjarに匹敵します。Clarityが再現できないHotjarの機能は、アンケート、フィードバックウィジェット、構造化されたユーザーインタビューです。ただしContentsquare移行後のHotjar無料プランには、200,000セッションと基本アンケートが€0で含まれます。そのため多くのチームはリプレイ用にClarityを導入し、アンケートが必要になったらHotjarの無料Contentsquareプランを追加します。アンケートまで1契約にまとめた、洗練されたマーケター向けヒートマップが必要なら、年払い€39/moのContentsquare Growthが有料の次段階です。それ以外はClarityで決まりです。

Hotjarはどうなった?

Contentsquareは2021年3月にHotjarを買収し、2024年から2025年にかけてcontentsquare.com配下への完全統合を進めました。Hotjarブランドは今も存在し、hotjar.comも開き、スクリプトもhotjarとして導入できます。ただし料金、製品ロードマップ、サポート基盤は現在、Contentsquare Experience Analyticsにあります。2026年の価格改定で無料枠は月間200,000セッションへ拡大され、従来の1日35セッション上限から約200x改善しました。有料Growthは年払い€39/moまたは月払い€49/moからで、PlusとScaleは個別見積もりです。Contentsquareが買収したプロダクト分析基盤Heapも同じ傘下にあります。

Lucky OrangeはHotjarより優れている?

月間5,000セッション未満で、ライブチャットとヒートマップを同じ契約にまとめたい小規模Shopifyストアなら、Lucky OrangeのBuild $39/moは有力です。それ以外では、Contentsquare移行後のHotjar無料枠(月間200,000セッション、リプレイ、ヒートマップ、ファネル、基本アンケート)が、価格とセッション量の両方でLucky Orangeの有料Buildを上回ります。CROの中心がアンケートとフィードバックなら、HotjarのVoice of CustomerがLucky Orangeのアンケート機能より優れています。ライブチャット中心なら、チャットを搭載しないHotjarよりLucky Orangeが上です。同じスクリプト内のライブチャットが必要かどうかで、判断は明確に分かれます。

Hotjarは今も存在する?

はい。hotjar.comは今も開き、製品も存在し、チームも開発を続けています。ただしHotjarは、独立した単体ブランドではなく、ContentsquareのExperience Analytics基盤にあるSKUになりました。「Hotjar」という名称は単体料金ページより長く残る可能性があります。現在は両方のURLが機能し、同じ製品が2つの名前で販売されています。ブランドの混乱は現実で、請求主体がContentsquareだとすぐ気づかない購入者も少なくありません。Hotjarのプラン料金はContentsquare Experience Analyticsと同じで、Free €0、Growthは年払い€39/mo・月払い€49/mo、PlusとScaleは個別見積もりです。

2026年、Microsoft Clarityは本当にHotjarより優れている?

セッションリプレイとAI駆動のCRO要約なら、多くの運用担当者にとってClarityのほうが優れています。無料でセッション数は無制限、2026年の4つのAI機能(AI要約、AIチャット、Brand Agents、AI強化ヒートマップ)を備え、2M+サイトで稼働しています。一方、アンケート、フィードバックウィジェット、構造化されたVoice of Customer調査では、Hotjar(Contentsquare)が今も上です。Clarityのアンケート作成機能は最低限にとどまります。2026年の現実的な構成は両方の併用です。Clarityを主なリプレイ/AI要約ツールとし、アンケートにはHotjar Freeを使います。CNILが2026年4月に始めたセッションリプレイの公開協議は両製品に等しく関係し、同意バナーへの対応状況も同程度です。

Microsoft Clarityは無料なのに、どう収益化している?

Clarityは単体で損益を追う事業ではなく、Microsoftによるプラットフォーム投資です。MicrosoftはBing Webmaster Tools、Microsoft Advertising、Edgeのブラウザインサイトを通じて、より広いエコシステムのシグナルを収益化しています。GoogleがSearch Consoleについて示す説明と同じです。集約されたClarityデータはMicrosoftのWeb品質モデルを改善し、2026年のBrand Agents提供開始後はCopilotのショッピング体験にも使われます。文書化されたプライバシーポリシーによれば、個別プロジェクトのデータが第三者へ販売されることはありません。プロジェクト設定のデータ共有スイッチを切れば、集約モデルへの提供も拒否できます。この交換条件は明示的で透明です。多くの「無料」SaaSツールより、はるかに明快です。

AI Overviewsとゼロクリック検索の時代でもヒートマップツールは役立つ?

はい。ヒートマップが測るのはサイト内行動であり、検索結果からのクリック率ではないからです。AI Overviewsとゼロクリック検索が変えるのは集客の問題です。順位ごとの流入が減るほど、実際にサイトへ到達した訪問者1人の価値は上がります。したがって、訪問者あたりのセッションリプレイ/ヒートマップ分析は重要性を失うどころか、増します。従来のCROが「なぜホームページから離脱したのか」を診断したのに対し、今は「AI Overviewsを通過した、少数ながら意欲の高い訪問者がなぜコンバージョンしないのか」を診断します。AI Overview後のSERPでも、Clarity、Hotjar(Contentsquare)、PostHogは有効です。避けるべきなのは、Inspectlet、VWO Insights単体版、現行価格のHeatmap.comのように、別の理由ですでに時代遅れになった製品です。

セッションリプレイツールは2026年のCNIL協議後も存続できる?

存続できます。ただし、カテゴリ全体で同意バナーへの対応は厳しくなるでしょう。CNILが2026年4月に始めた公開協議は、セッションリプレイスクリプトが同意を得る方法、録画内のPIIをマスキングする方法、データの保存場所という3点に焦点を当てています。EUホスティングと文書化されたGDPR対応経路を持つツール(Contentsquare、Mouseflow、PostHogのセルフホスト)が最も有利です。データ保存が米国のみで、PIIマスキングの初期設定が弱いツール(Smartlook、初期設定のLucky Orange)は、より大きなリスクを抱えます。Microsoft Clarityは興味深い立場です。GDPR/CCPAへの対応は文書化されていますが、Microsoftへのデータ共有がオプトインではなくオプトアウトである点は、CNILの注目を最も集めそうです。現実的には、有料ツールはQ3 2026までに同意UIを厳格化し、欧州トラフィックでセッションリプレイを運用するコストは上がるでしょう。ただし、このカテゴリが消滅するほどではありません。

ヒートマップツールとCROテストツールは両方必要? 片方で代用できる?

両方必要ですが、順序が重要です。ヒートマップ/セッション録画ツールは何が壊れているかを示し、CROテストツール(またはAIバンディット)は修正が効いたかを示します。両者はデータを共有しても、解く問題は別です。多くの運用担当者に合う2026年の構成は、診断にClarity、最適化に内蔵A/Bスイート(Crazy Egg Plus、PostHog Experiments、すでに利用中ならVWO)またはAIバンディットを使うことです。ヒートマップを飛ばしてA/Bテストへ進めば、まだ理解していないページのバリエーションを検証することになります。リプレイだけ見てテストしなければ、因果関係を推測するだけです。両方を組み合わせつつ、できればヒートマップツールは無料にしてください。

どれを選ぶべき? 技術構成とトラフィック別の判断ツリー

2026年の市場再編後は、見栄えの良いダッシュボードより、現在使っている技術構成によって正解がほぼ決まります。

自己資金で運営する個人事業者、または初めてヒートマップツールを使う場合は、Microsoft Clarityを導入してください。無料、セッション無制限、AI要約、AIチャット。判断は1クリック、スクリプトは1行です。今後2年間かけて、追加機能が必要かを見極められます。::card{href="/growth/ai-bandit-vs-ab-testing-landing-page-cro-30-day-playbook" title="A/BテストをAIバンディットに置き換える(30日間のデータ)" description="A/Bテストの遅いアトリビューション問題を越えた先で、CROツール群がどう変わるか。"}

Shopify/DTCストアで、アンケート、フィードバックウィジェット、ライブチャットをヒートマップと同じスクリプトにまとめたいなら、AIリプレイ層にClarity、アンケートにHotjarの無料Contentsquareプランを使います。月間5,000セッション未満でライブチャットも同じ契約にしたい場合は、Lucky Orange Build $39/moがよりシンプルな1ツール構成です。5,000セッションを超え、ライブチャットが絶対条件でなければ、Clarity + Hotjar Freeの組み合わせが勝ちます。

すでにPostHogを使うB2B SaaSチーム、またはプロダクト分析、機能フラグ、実験、セッションリプレイを1ツールにまとめたい場合は、PostHogが答えです。自然言語リプレイ検索とClaude Code向けMCP連携は、開発主導のワークフローを大幅に速める、まだ知られていない2026年の機能です。従量課金なので、録画した分だけ支払います。::card{href="/blog/best-ai-landing-page-builders-2026-conversion-optimization-tax" title="AIランディングページビルダーの最適化コスト" description="多くのチームが早すぎる段階で契約するAIコンバージョン最適化プランに、いくら払うのか。"}

セッションリプレイと併せてエラー追跡、コンソールログ、AIデバッグが必要なSaaS開発チームなら、LogRocket Professional $295/moが統合候補です。Galileo AIが別のAIデバッグ契約を置き換え、MCP経由でAIコーディングエージェントがセッションデータを直接取得できます。

トラフィックの中心がネイティブiOS/Androidのモバイルアプリなら、このカテゴリへ本格対応するのは$55/moからのSmartlookか、エンタープライズ向けFullStoryの2つだけです。セルフサービスならSmartlook、エンタープライズならFullStoryを選びます。

調達プロセス、SAML SSO要件、年契約が前提のエンタープライズには、FullStoryが適しています。「料金問い合わせ」の壁は意図的で、その購買サイクルに合っています。$1,500/mo以上を見込んでください。

VWO Insights単体版、Inspectlet、現行価格のHeatmap.comが気になっているなら、再検討してください。::card{href="/blog/best-ai-meeting-note-takers-2026-per-seat-cost-math" title="AI議事録ツールの1席課金という罠" description="ベンダー価格のSaaSプランで、チーム拡大後に本当にかかる費用。"} 1つ目はすでにVWOが提供する機能と重複し、2つ目は有意義なAI機能を出しておらず、3つ目は購入者の90%にはない課題(セッションあたり売上)を解いています。残る90%はClarityが無料で解決します。

最後に、複数エンジンをまたぐ現実を2点確認します。第1に、あらゆるチャネルを単独で把握できる製品はありません。::card{href="/growth/llm-seo-tracking-stack-cross-engine-citation-coverage" title="LLM SEOトラッキングの技術構成" description="単一のAI可視性ツールではChatGPTとPerplexityを同時に把握できない理由。"} ブラウザや端末をまたぐセッションリプレイにも同じ論理が当てはまります。第2に、$89/moのコンテンツツールが明確に元を取れる時代は終わりました。::card{href="/blog/growth-content-tool-roi-after-ai-overviews" title="コンテンツ最適化ツールが今も元を取れる条件" description="AI Overviewsがクリックの58%を奪った後に必要な損益分岐キーワード数。"} 購入するヒートマップツールにも、同じ損益分岐の厳密さが必要です。

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この記事が役立ったなら、次に見るべきは私が公開している全体マップです。SEO、コンテンツ、広告、自動化、CROの各領域で使うべきツールを、実価格と判断基準付きで整理しています。omidsaffari.comでは週に1本のツールレビューと1本のグロース施策ガイドを公開しています。事業者向けAIツールマップ(価格改定のたびに更新するマスターリスト)を無料で受け取れるのは、ニュースレターだけです。

最終更新

2026年9月6日

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