Claude プロジェクトの使い方:設定・共有から月次レポートの作成まで
Claude Projectsで、顧客向けの月次レポートに必要な資料と指示をまとめる方法を解説します。ナレッジの追加、再利用できる指示、根拠の確認から、Team・Enterpriseでの共有、ファイル上限、RAGによる容量拡張まで。毎回の準備を減らし、資料を最新に保つ運用の流れがわかります。
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Claude プロジェクトの使い方を押さえると、繰り返し行う仕事の前提を毎回説明し直す手間を減らせます。Claude Projectsに顧客の背景情報、承認済みの参考資料、作業上の指示をまとめておき、レポートやメール、意思決定ごとに新しいチャットを始める形です。Claudeに依頼するたびに、同じ準備を繰り返す負担を軽くできます。
まずは顧客1社、または定期的に作成する成果物1つから始めましょう。会社の資料を何でも詰め込むより、必要な資料を絞り、最新の状態に保つほうが役に立ちます。
**画面について:**本記事で扱うのは、claude.aiのチャット型Projectsです。AnthropicはClaude Codeを通じて新しいProjectsのベータ版も順次提供しており、既存のプロジェクトの一部を移行しています。継続する会話の中に並行スレッドとLibraryが表示される場合は、操作方法を新しいProjectsのドキュメントで確認してください。
Claude Projectsには何を保存する?
プロジェクトは、顧客ごとの作業部屋と考えるとわかりやすいでしょう。資料棚には事実関係を置き、共通の指示書には仕事の進め方を記します。個々のチャットは、その机で取り組む作業に当たります。
これらがAnthropicのチャット型Projectsの基本構成です。

Claudeはプロジェクトのナレッジをどう使う?
ナレッジに追加したファイルは、そのプロジェクト内のチャットで共通の背景情報として使われます。有料プランでは、資料が増えると**検索拡張生成(RAG)**が働くことがあります。回答のたびに資料棚の全体を机に載せるのではなく、必要な箇所をClaudeが検索する仕組みです。コンテキストの上限に近づくと自動的に有効になり、プロジェクトのナレッジ検索ツールが使われます。参照してほしい文書名を指定すると、依頼の対象を絞りやすくなります。AnthropicのRAGガイド
ナレッジとメモリは別のものです。ナレッジは、自分で選んで提供する資料を指します。Claudeには、これとは別にプロジェクトのメモリとチャット検索機能があります。現在のメモリ機能では、プロジェクト外のアカウントメモリも利用できます。メモリを分離したい場合は、プロジェクトのMemory設定でUse account memoryをオフにします。利用できるメモリの設定項目は、アカウントに提供されている機能によって異なります。Anthropicのメモリガイド
業務では、承認済みのファイルを判断の基準にしましょう。過去のチャットに有用な発言があっても、そのまま業務方針として扱わず、日付付きの決定事項として資料一式に記録してから使います。
Projectsはどのプランで使える?
ProjectsはFree、Pro、Max、Ultra、Team、Enterpriseで利用できます。Freeアカウントで作成できるプロジェクトは最大5つです。有料プランではRAGによるナレッジ容量の拡張を利用できます。組織内の同僚とプロジェクトを共有できるのは、TeamとEnterpriseです。AnthropicのProjects概要
顧客向けレポートを1人で作るなら、まずは現在のプランで始めましょう。複数の担当者が、同じ最新の資料や指示を使う必要がある場合は、共有ワークスペースを選びます。
Claude プロジェクトの使い方:顧客向け月次レポートを作る
ここでは、代理店のアカウントマネージャーがSEOの実績レポートを作る例を紹介します。ファイル構成やプロンプトは、使い始めるためのひな形です。実際の顧客成果を示すものではありません。
1. 目的を絞ってプロジェクトを作る
claude.ai/projectsを開き、+ New Projectを選びます。Northstar Client Reportingなど、用途がわかる名前を付けましょう。管理用の説明文も追加します。プロジェクトの名前と説明はClaudeにコンテキストとして渡されないため、実際に任せる仕事は指示にも書く必要があります。TeamまたはEnterpriseでは、最初は非公開にして、必要なメンバーを招待します。プロジェクトの作成・管理手順
2. 共通で使う資料を絞って追加する
プロジェクトのナレッジ欄にある**+**から、継続して参照するファイルを追加します。各文書には更新日と管理担当者を記載してください。ファイル名と内容は、次の構成が出発点になります。
直近の月のエクスポートデータは、必要になるまで共通資料と分けておきます。対象期間がわかるファイル名を付け、レポート用チャットに添付してください。今月の根拠データと、先月の見本を区別しやすくなります。
3. 繰り返し使える指示を書く
Set project instructionsを選び、作業ルールを貼り付けてから、Save instructionsで保存します。この指示は、プロジェクト内のチャットに共通で適用されます。Anthropicの設定ガイド
次のひな形をコピーして使えます。
あなたは、アカウントマネージャーがNorthstar向けの月次SEOレポートを作成するのを支援します。承認済みの顧客背景情報、指標の定義、レポート構成は、プロジェクトのファイルを参照してください。実績の根拠には、現在のチャットに添付された対象期間のファイルを使ってください。
まず対象期間を確認し、不足している入力情報を洗い出してください。report-structure.docxの構成に従ってください。approved-report.pdfは文体とレイアウトの見本として扱い、現在の実績データとしては使わないでください。
観測された結果、考えられる説明、推奨する対応を分けてください。指標、目標、原因、顧客の承認を捏造しないでください。資料間で内容が食い違う場合は、その相違を示し、どの資料を正式な根拠とするか確認してください。
重要な主張には、出典となるファイル名と、確認できる場合は該当する行、セクション、ページを示してください。裏付けのない主張には要確認と記してください。忙しい顧客側の関係者に向けて、簡潔で平易な英語を使ってください。
最後に、次の対応、担当者の案、未解決の質問をまとめてください。すべての出力は、アカウントマネージャーが承認するための草案として扱ってください。
このルールは、レビューの基準になります。引用や計算の正しさを保証するものではありません。
4. 草案を書く前に、前提の理解を確認する
プロジェクト内で新しいチャットを始め、次のように依頼します。
client-brief.txtとmetric-definitions.csvを使い、顧客の事業目標、報告対象の指標、成功と判断できる状態を説明してください。回答ごとに出典を示し、ファイルから確認できない事項を列挙してください。
回答を元の文書と照合します。Claudeが事業目標とトラフィック指標を区別できていないなら、体裁の整ったレポートを作らせる前に、参考資料を修正しましょう。
続いて、今回のエクスポートデータを添付し、次のように依頼します。
このエクスポートデータが対象とする期間のレポートを作成してください。まず、日付範囲、指標の定義、比較に必要なデータの不足を確認してください。そのうえで、プロジェクトの指示に従って草案を作ってください。主要な所見ごとに根拠を示し、情報の不足は不足とわかる形で残してください。
合計値、日付範囲、説明を、元のエクスポートデータと照合します。変化の理由が流暢に説明されていても、根拠で裏付けられるまでは仮説にすぎません。
5. レポート作成のたびにナレッジを更新する
資料一式を管理する担当者を1人決めます。毎回のレポート作成前に、アップロード済みの古い資料を差し替え、不要になった旧版を削除し、決定事項の記録を更新してください。過去の版が必要なら、普段使っている文書管理システムに別途保管します。
承認後は、継続して参照すべき決定事項をdecision-log.txtに追加します。見本のレポートは、新しい版を今後の手本にする価値があるときだけ更新しましょう。すべての草案や採用されなかった提案で、資料棚を埋めないことが大切です。

作業の流れは、前提資料を探す、ルールを貼り付ける、根拠データを添付する、草案を書く、レビューするから、前提資料を更新しておく、最新の根拠データを添付する、草案を書く、レビューするへと変わります。削減したいのは、毎回繰り返していた準備です。
計画時の試算として、月次レポート8件それぞれで背景情報をまとめ直すのに15分かかるなら、準備だけで2時間になります。実際にプロジェクトでどれだけ減らせるかを測定してください。データの収集やレポートの確認には、引き続き作業が必要です。
TeamとEnterpriseでプロジェクトを共有するには?
同僚も同じ参考資料を使うなら、プロジェクトを共有します。Publicは組織内で閲覧できるという意味で、インターネット上への公開ではありません。Privateでは、招待したメンバーだけがアクセスできます。
プロジェクトのShareメニューを開き、氏名またはメールアドレスで同僚を追加して、権限を選びます。
プロジェクトを共有しても、チャットはデフォルトでは非公開のままです。チャットの共有は別の操作で、その時点のスナップショットが作られます。後から追加されたメッセージを共有するには、共有済みのスナップショットを更新する必要があります。Enterpriseにはグループ共有のベータ機能もあり、利用にはグループ設定が適用されます。
管理者が共有を制限する場合もあります。プロジェクトをアーカイブしても権限は保持されるため、担当を外れた人のアクセス権は明示的に削除してください。Anthropicの公開範囲と共有に関するガイド
レポート作成の例では、参考資料を管理する人に編集権限を付与します。その資料を使って草案を作るだけの同僚には、閲覧権限で対応できます。
ファイルの上限とナレッジの容量
プロジェクトのファイル上限は、1ファイルあたり30 MBです。ナレッジ用の資料を用意するときは、チャット添付ファイルの上限と混同しないでください。
抽出されるテキストの量によっては、追加の制限が適用されることがあります。PDF以外の文書に埋め込まれた画像は解釈されません。Anthropicのファイルアップロードの規則
ファイル数が無制限でも、ナレッジの容量が無制限になるわけではありません。コンテキストウィンドウは、Claudeが一度に扱える情報量で、サイズはモデルによって異なります。有料プランでは、自動RAGによってプロジェクトのナレッジ容量が最大10倍に拡張されます。これは容量を広げる仕組みであり、回答のたびにアップロードした全ページを読むという保証ではありません。コンテキストウィンドウのドキュメント、プロジェクトのRAGに関するドキュメント
全モデル共通の文書数や固定の単語数、以前の一律200Kトークンという説明を前提に計画しないでください。利用中のモデルの上限と、プロジェクトに表示される容量を確認します。
私がおすすめするのは、前提が安定していて、人がレビューする業務での利用です。上のレポート作成でも、最新データの取得、食い違う資料の照合、成果物の承認は人が行う必要があります。リアルタイムのダッシュボードや無人でのレポート配信が必要なら、その業務フローは別途検討してください。
Projectsで整理すると役立つ5つの業務
向いているのは、同じ背景情報を使いながら、異なる成果物を繰り返し作る仕事です。私なら次の順番で着手します。
最初に顧客向けレポートを選ぶのは、次の作成サイクルで効果を比較しやすいためです。前提説明をどれだけ繰り返したか、修正が何件必要だったか、最終レポートが改善したかを確認できます。
Projectsを軸に提供できる2つのサービス
有望なのは、チームが仕事に必要な前提情報を整え、維持できるよう支援するサービスです。以下はProjectsを活用するサービスの案であり、Projectsの自動化APIの機能を示すものではありません。
1. 小規模代理店向けの顧客レポート作成キット。本記事のために2026年11月に取得したDataForSEOの推計では、「seo client reporting」の米国Google検索数は月間590件です。最小限の商品として、顧客1社分の参考資料、プロジェクトの指示、レポート作成用プロンプト、承認済みの過去レポートで検証した受け入れチェックリストをまとめられます。代理店が対価を払うのは、レポート作成の準備を繰り返し使えるようにすることです。ただし、エクスポートデータや指標の定義は顧客によって異なります。汎用プロンプトだけでは簡単に模倣でき、必要な支援としても不十分です。
2. 社内ナレッジの保守サービス。同じデータソースでは、「internal knowledge base software」の米国検索数は月間260件と推計されています。小さく始めるなら、1つの部門で承認済みの手順を整理し、版ごとの矛盾を見つけ、すべての文書に管理担当者と見直し日を設定するサービスが考えられます。TeamまたはEnterpriseのプロジェクトは、その資料を活用する場になります。ただし、部門には引き続き、正式な記録の保管先、アクセス権の判断、責任を持つ管理担当者が必要です。AIのインターフェースを加えるだけでは、これらは整いません。
この検索数の推計が示すのは、元となる業務への関心であり、購入意思のある顧客数ではありません。**最初の商品としては、レポート作成キットを推します。**納品物の範囲が明確で、購入者が役に立ったかを判断する機会も定期的に訪れるためです。
Claude Projects、ChatGPT Projects、Claude Codeの違い
**ChatGPT Projectsも、関連する仕事をまとめる点では似ています。**関連するチャットで、アップロードしたファイル、指示、接続した情報源を共有します。チームがすでに使っているアシスタントと情報源を基準に選び、実際の成果物1つで比較しましょう。設定方法は、OpenAIのProjectsドキュメントと、当サイトのChatGPT Projectsガイドで紹介しています。
Claude Codeのプロジェクト機能は、別の作業環境に向けたものです。CLAUDE.mdなどのリポジトリ内の指示は、コーディングセッションの進め方を定めます。新しいProjectsベータ版では、クラウド上のスレッド、リポジトリ、ファイル、メモリを通じて作業を進めます。本記事で説明した、チャット型の共通資料を使う業務フローとは異なりますが、Anthropicは既存のProjectsの一部を新しい仕組みに移行しています。Claude Codeのメモリと指示、Claude Code Projects
アシスタント全体の強みや使い分けの判断材料は、Claudeレビューをご覧ください。
Claude Projectsにはどんな活用例がありますか?
顧客向けの定期レポート、プロダクトの更新情報の作成、顧客レビューの準備から始めるとよいでしょう。各プロジェクトの用途を一貫した仕事に絞り、参考ファイルの管理担当者を決めます。関係のない顧客は、別々のプロジェクトで扱ってください。
Claude Projectsで顧客向けSEOレポートを作るには?
顧客の概要、指標の定義、承認済みのレポート構成を、プロジェクトのナレッジに追加します。対象期間のエクスポートデータをレポート用チャットに添付し、草案の作成前に不足点を確認させます。送付する前に、主要な所見をすべて出典と照合してください。
Claude ProjectsとClaude Code Projectsはどう違いますか?
チャット型のProjectsは、共通の参考情報と指示を軸に会話を整理します。新しいClaude Code Projectsのベータ版は、並行スレッドで継続的な作業を進める仕組みです。設定手順に従う前に、自分のアカウントにどちらの画面が表示されているかを確認してください。
**次の月曜日に始めるなら:**次に作成する顧客レポートを選び、参考資料の管理担当者を決め、共通ファイルをアップロードします。草案を依頼する前に、Claudeが前提を理解できているか試してください。準備時間と修正件数を記録すれば、ほかの業務にも広げるかを判断できます。
継続して管理できるレポート作成の仕組みをチームで整えたい場合は、当サイトのAI自動化サービスをご覧ください。
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