AI ロゴ作成にRecraftは使える?SVG・料金・商用利用を解説

Recraft AIでブランド向けのロゴやアイコンを作る前に、機能と制約を解説します。編集できるSVG、参照画像から保存するスタイル、パレット、キャンバス編集を軸に、料金と商用利用、学習へのデータ利用、TeamsとAPIの注意点を整理。Ideogram、Midjourney、Canvaとの使い分けも紹介します。

公開日

AI ロゴ作成にRecraftは使える?SVG・料金・商用利用を解説

AI ロゴ作成やブランド向けのグラフィック制作で、編集できるSVG、1〜10枚の参照画像から作る再利用可能なスタイル、仕上げに使えるキャンバスが必要なら、Recraft AIは有力な選択肢です。ただし、無料で商用利用できると思っている場合や、保存したスタイルだけですべてのブランドルールを自動的に守れると期待している場合には向きません。

Recraftは、画像の生成と編集を行うプラットフォームです。特徴は、生成後も手を加えられる素材を作れることにあります。ベクターイラスト、統一感のあるアイコン群、保存したビジュアルスタイル、素材を組み合わせたモックアップなどがその対象です。ベクターは編集可能なパスで形を表し、ラスター画像はピクセルとして情報を持ちます。Recraftは両方に対応し、生成、配置、編集を共通の作業スペースにまとめています。前に作った素材と次の素材を同じブランドのものとして揃えたい、継続的な制作に適しています。

モデル、機能、書き出し形式、プランの条件は、2026年11月6日に提供元の公開ページで確認しました。本記事は公式ドキュメントと公開事例に基づくレビューであり、ログインして画像を生成した実機検証ではありません。編集可能な出力、アートディレクションの再現性、仕上げの調整機能、商用利用の権利を軸に評価しています。

画像モデルと作例を紹介するRecraftのホームページ
Recraft:画像生成と再利用できるデザイン素材

Recraft AIが向いている人、別のツールを選ぶべき人

Recraftが向いているのは、Webサイト用イラスト、プロダクトのアイコン、パッケージ案、キャンペーン画像などを、共通のビジュアル表現で揃えたいデザイナーやマーケターです。公開前に人が確認し、編集する制作工程では特に役立ちます。プロンプトだけで完成したブランドアイデンティティが手に入ると考えている創業者も、デザイナーを制作工程に残しておくべきです。

比較するときは、気に入った画像ができた後に何をするかで考えると分かりやすくなります。

ツール選ぶ目的生成後の作業導入判断を分ける主な制約
Recraft編集可能なアイコン、イラスト、再利用できるビジュアルスタイルベクターの形を整え、素材を配置して書き出すブランドへの適合は人による確認が必要
Ideogram文字が主役になるポスターや画像構図を調整し、画像をダウンロードする公式のダウンロード形式はJPEG、PNG、WEBPで、ネイティブSVGでの受け渡しではない
Midjourneyテイストやキャンペーン画像の方向性を探る参照素材を詰め、選んだ画像を編集する公式エディターは画像編集が中心で、編集可能なベクターを納品する仕組みではない
Canvaブランド素材を使ってプレゼンやSNSのレイアウトを繰り返し制作するテンプレートを適用し、レイアウトを仕上げるBrand Templateを使う生成フローは、対応するデザインの種類が限られる

これは各製品が公開している入力、編集機能、出力に基づく制作工程の比較であり、画質の順位ではありません。Recraftの強みは、ベクターでの出力とスタイルの再利用を組み合わせられる点です。スタイルを参照する機能自体は、Recraftだけのものではありません。

文字が主役の画像ならIdeogram

タイポグラフィを中心にしたポスターやSNS画像を作るなら、Ideogramが候補になります。読みやすい文字と編集機能を重視した製品で、ダウンロードガイドにはJPEG、PNG、WEBPでの出力が記載されています。個々の形を編集できるSVGとは、受け渡せる素材が異なります。

カフェの開店ポスターなら、文字表現と構図を比較しましょう。プロダクトの画面内で色を変えるアイコンなら、Recraftのベクター制作から始めるほうが適しています。文字表現を重視した選び方は、Ideogram AIのレビューで詳しく解説しています。

文字表現と画像の作例が並ぶIdeogramの公開ホームページ
Ideogram:タイポグラフィを軸にした画像制作

ビジュアルの方向性を探るならMidjourney

キャンペーンの見た目を探るなら、Midjourneyも適した選択肢です。Style Referenceの設定では、色、質感、光の表現を新しい画像に引き継げます。一貫性を保つ機能がある生成ツールは、Recraftだけではありません。

違いが出るのは、その後の工程です。Midjourneyのエディターの説明にあるのは画像編集とPNG書き出しで、ネイティブなベクターパスではありません。画像の方向性を探すならMidjourney、編集可能な形状そのものが納品要件ならRecraftが候補です。契約前に、Midjourneyのプランとプライバシーの違いも確認してください。

Style Referenceの使い方を示すMidjourneyのドキュメント
Midjourney:参照画像を使ったアートディレクション

レイアウト制作が中心ならCanva

ブランド素材はすでに揃っていて、プレゼンやSNS用レイアウトの制作が課題なら、Canvaのほうが適しています。Magic Mediaで生成した画像やグラフィックをデザインに追加でき、Brand KitsとBrand TemplatesでCanva AIが従う枠組みを用意できます。

このテンプレートを使う生成フローは、現時点ではプレゼンテーションとSNSデザインに対応し、Webサイト、シート、動画などは対象外です。ブランド制作を何でもこなす仕組みではありません。それでも、承認済み素材を組み合わせる作業が中心のマーケターには、画像生成ツールを増やすよりCanvaが役立つ場合があります。制作工程全体は、Canvaのレビューで説明しています。

生成したデザインにBrand KitsとBrand Templatesを適用するCanvaの説明
Canva:レイアウトの段階でブランドの一貫性を保つ

Recraft AIのベクター生成:AI ロゴ作成も編集できる素材から

ベクター風のイラストと、実際のベクターファイルは別物です。フラットな見た目のPNGも、拡大すればピクセルの画像です。ネイティブなSVG出力なら、デザイナーは形を拡大縮小し、色を変え、細部を整えられます。ここにRecraftのベクター生成を使う意味があります。

ベクター生成の紹介ページでは、テキストから直接SVGを生成できると説明されています。また、キャンバス上のVector Editorで個々の形、曲線、ポイントを編集できます。良さそうな下案をダウンロードするだけで、作業を終える必要はありません。

拡大縮小できるグラフィックの作例を載せたRecraftのベクター生成ページ
Recraft:SVGを直接生成

アイコン生成:シリーズで作り、小さく表示して確認する

コーヒーブランド向けに、カップ、豆、配達のアイコンを、同じ線幅と配色で作る場面を考えてみます。目標は、それぞれが見栄えのする画像を作ることではありません。画面上のサイズで並べても、明瞭に見える記号として揃えることです。

公式に説明されている機能を使うなら、次の手順が考えられます。

  1. 最初からベクターを選ぶ

    Createで生成タイプをVectorにし、Recraft V4.1 Vectorなど、用途に合うベクターモデルを選びます。編集可能なパスが必要なら、最初からベクターとして制作します。

  2. 対象と制約をプロンプトに書く

    最初のアイコンなら、「持ち帰り用コーヒーカップのアイコン、正面、シンプルな閉じた形状、均一な輪郭線、文字なし、装飾的な背景なし」といった指定が考えられます。豆や配達にも同じ構成を使います。毎回プロンプトで表現の方向を変えるのではなく、保存したブランドパレットと対応するスタイルを適用します。

  3. 形状を整える

    選んだベクターをダブルクリックして構成する形を表示し、さらに形をダブルクリックしてポイントや曲線を編集します。塗り、重なり、不揃いな曲線を調整します。完了したら外側をクリックし、ベクターをまとまった画像として保持します。

  4. 使用時のサイズで確認し、書き出す

    小さなインターフェースなら24ピクセルなど、実際に使うサイズで一式を確認します。消えてしまう細部や、隣のアイコンより重く見える表現は採用しません。画像を選び、ExportからSVGを選択してダウンロードします。

小さく表示して確認するのは、本記事が提案する採用基準であり、Recraftのベンチマークではありません。SVGが鮮明でも、シルエットが分かりにくかったり、シリーズ内で見た目の重さが揃わなかったりすれば、良いアイコンとはいえません。

AI ロゴ作成:方向性の検討には使えても、完成したブランドにはならない

RecraftのLogo Makerの手順には、プロンプト入力とは別のガイド付きフローがあります。事業の説明を入力し、スタイルを選び、4つの方向性を検討して、気に入った案を調整し、SVGをダウンロードします。製品に載せたプレビューも確認できます。デスクトップとモバイルのブラウザーで利用できますが、ドキュメントによればモバイルアプリにはまだ対応していません。

コーヒーブランドの例なら、小さく使えるシンボルとワードマークの方向性を探れます。その後で、余白、読みやすさ、単色での使い勝手、既存ブランドとの類似性を確認します。生成したSVGは編集できる出発点です。完成したブランドとして安心して採用するための戦略的な根拠、独自性、権利確認まで備わるわけではありません。

ベクター変換:既存のラスター画像を活用する

Recraftの画像ベクター変換は、PNG、JPG、WebPをベクターに変換します。すでにピクセル画像として存在する素材を、拡大縮小できる形にしたいときに使います。新しくアイコンやイラストを作るなら、最初からベクターとして生成する方法が適しています。

それぞれ異なる作業です。写真や質感のあるイラストをベクター化するには、どの細部を形として残すかを決める必要があります。変換によって編集可能な形状を得られても、小さな隙間、細い文字、柔らかな陰影が使える状態で残っているかは確認が必要です。「SVGで保存できた」ことは、品質の評価にはなりません。

書き出し形式と、ラスターが混在するフレームの制約

Recraftの書き出し手順には、PNG、JPG、TIFF、PDF、SVG、Lottieが挙げられています。通常の画像の受け渡しにはPNGやJPG、編集可能なベクター素材にはSVGを選び、PDFやTIFFは受け取り側の制作要件に合わせて使います。形式が選べるだけで、印刷に適したファイルであると保証されるわけではありません。

Vector Editorのドキュメントには、重要な制限があります。フレームをベクターとして書き出せるのは、中の全要素がベクターの場合だけです。アイコンの隣に配置したラスター写真は、同じプロジェクトにSVGがあるからといって編集可能なベクターにはなりません。ベクターのマスターは、素材を合成したキャンペーン画像と分けて保管します。

ブランドのスタイルとパレット:参照を用意し、結果を確認する

Recraftの良さが最も生きるのは、表現のルールを保存して繰り返し使うときです。カスタムスタイルは参照画像の表現を引き継ぎ、パレットは配色の指針になります。どちらも、出力をブランドガイドと照合する作業の代わりにはなりません。

V4 Stylesでは、モデルを学習させることなく、参照画像から再利用可能なスタイルを作れます。ラスターとベクターのスタイルがあり、同じブランドでイラストと簡略化したシンボルが必要な場合に役立ちます。

参照画像を使って表現を揃えるRecraft V4 Stylesの紹介ページ
Recraft:参照画像から再利用できるスタイルを作成

Recraftの公式ガイドに見る修正前後の例

RecraftのV4 Styles作成ガイドにあるGrainy Pastel Popの例は、指定を加えていく過程が参考になります。最初のプロンプトでは立っている人物が生成されます。歩く動作、なびく髪、バッグを指定すると動きが変わり、街路の設定を加えると、イラストの表現を保ったまま建物、車両、歩行者が加わります。

最初の画像に欠陥があるわけではありません。街を移動する人物が必要な依頼には、要素が足りないのです。修正すべきなのはスタイルではなく、不足している動作と場所の指定です。これらはRecraftが公開している事例で、本レビューで生成した画像ではありません。

同じガイドは、相性の悪い参照画像を混ぜると表現が競合することや、正確な色の一致は保証されないことも指摘しています。ブランドの担当者には、「見た目が揃う」という説明以上に、こうした条件が重要です。

スタイルを保存し、被写体を変えて試す

コーヒーブランドなら、目指す形の表現を備えた承認済みイラストから始めます。同じブランドカラーを使っているからといって、商品の写真、フラットなアイコン、質感のある絵画を混ぜないようにします。

  1. 統一感のある参照スタイルを作る

    Styleを開き、Create styleからV4 Stylesを選びます。表現が明確な参照画像、または一貫性のある画像群を追加します。用途に応じてRasterかVectorを選び、Paletteを設定します。参照画像のウェイトを調整するのは、画像同士の表現が揃っている場合に限ります。

  2. 別の被写体で試す

    Test itパネルで、参照画像にはない被写体を生成します。元のコーヒーカップにしか使えないスタイルでは、配達のイラストにも役立つとはまだ判断できません。参照画像の組み合わせやプロンプトを調整し、スタイルを保存します。

  3. 保存したパレットを適用する

    有料プランでは、ブランドのHEXコード、抽出した色、アップロード画像からパレットを作成できます。以後の生成に適用します。背景色も素材ごとに成り行きで変わらないよう、意図を持って指定します。

  4. 見比べて修正する

    一式を並べ、線幅、形の表現、実際の色を比較します。ブランドカラーの厳密な一致が必要なら、ベクターの塗りを直接修正します。承認済み素材と候補を並べておくと、表現のずれを見つけやすくなります。

これらの機能は、カスタムスタイルの説明とパレット作成ガイドに記載されています。被写体が変わっても承認済みの表現方針を使えるため、制作指示を繰り返し運用しやすくなります。

キャンバス編集:キャンペーンの素材をまとめて見る

関連する素材をまとめて評価したいキャンペーンでは、Recraftのキャンバスが役立ちます。キャンバスのドキュメントでは、無限に広がる作業スペースに画像、フレーム、テキスト、図形、コメント、モックアップ、整列ツールを配置できると説明されています。オブジェクトを選ぶと、その生成に使ったプロンプト、モデル、スタイルが表示されます。

コーヒーブランドの立ち上げなら、承認済みアイコン、キャンペーン用イラスト、パッケージのプレビューを同じプロジェクトに配置します。各チャネル向けに書き出す前に、同じブランドの素材として見えるかを確認します。生成結果を個別に見るより、実際の用途に即した評価ができます。

オブジェクト、コンテキストパネル、レイアウト機能を説明するRecraftのキャンバス資料
Recraft:関連素材を比較し、仕上げるためのキャンバス

画像生成モデルは用途で選ぶ

Recraftの現行モデル一覧には、V4、V3、V2に加えて、V4.1、V4.1 Flash、V4 Stylesが掲載されています。APIのデフォルトはV4.1です。現在の評価をV3だけで行うべきではありません。

  • **Recraft V4.1:**汎用の画像モデル群で、標準、Pro、ベクターの各バリアントがあります。
  • **Recraft V4.1 Utility:**予測しやすい構図、フラットな照明、シンプルな商品シーンを想定したモデル群です。Proとベクターも用意されています。
  • **Recraft V4 Styles:**スタイルに基づく生成専用のモデル群です。ラスター、ベクター、Proがあり、スタイルの指定が必要です。
  • **Recraft V4.1 Flash:**素早く案を試すためのラスターモデルで、スタイルには対応していません。
  • **Recraft V4、V3、V2:**以前のモデル群も引き続き利用できます。設定項目が異なるため、既存の制作フローでは、そのフローを構築したモデルを維持する必要があります。

保存したブランドのイラスト表現を使うなら、対応するスタイル生成モデルから始めます。シンプルな商品構図にはUtilityを検討できます。Flashは案を探る選択肢であり、保存スタイルを使う工程の代替にはなりません。バリアントと設定の制約は、V4.1のモデルリファレンスに記載されています。

有料のStudioでは、Nano Banana、Seedream、GPT Image、Fluxなど、外部の画像モデル群も利用できます。キャンバスでの選択肢は広がりますが、すべてのモデルがRecraft独自のベクター出力やスタイル設定を共有しているわけではありません。

モックアップ生成:絵そのものだけでなく、製品に載せた状態を評価する

Recraftのモックアップツールでは、テンプレートを選ぶか、土台となる画像をアップロードまたは生成し、同じキャンバス上でデザインを適用できます。コーヒーブランドなら、承認済みのイラストを袋に載せ、折り目や端の周辺でどう見えるかを確認します。

実物の製品にデザインを適用した例を示すRecraftのモックアップ生成ページ
Recraft:ブランドのグラフィックを製品上で確認

例えば、袋に絵を貼り付けただけに見える場合は、まず位置を調整します。その後、ブレンド設定、AI Blendによる陰影、表面の質感、マスクを使い、製品の形状になじませる手順が考えられます。各機能はモックアップへのデザイン適用ガイドで説明されています。

これは見せ方の確認であり、実際のパッケージの校正ではありません。平面の原稿マスターは別に保存し、製造や印刷を担当する側に寸法、色、印刷要件を確認してもらいます。見栄えの良いモックアップでは、実物にすると目立つ問題が隠れることがあります。

TeamsとAPI:制作の仕組みを共有し、自動化につなげる

Recraft Teamsは、共有ワークスペースとカスタムスタイル、アカウント管理と請求の一元化、Single Sign-Onが必要なチームに適しています。スタイルを決めるデザイナーと、次のキャンペーンを制作するマーケターが、同じ参照の仕組みを使えることが実務上の利点です。

予算には注意点があります。Teamsガイドによれば、毎月付与されるクレジットはメンバー間で共有できません。一方、料金のFAQには、Teamsの追加購入クレジットは共有されるとあります。請求をまとめても、すべてのクレジットが共通枠になるわけではありません。

小規模な制作会社なら、承認済みスタイルの管理担当と最終素材の確認担当を決めておきましょう。共有アクセスは素材を使えるようにしますが、承認の手順を作ったり、全員が適切なモデルを選ぶことを保証したりはしません。

APIでブランド制作の工程をプロダクトに組み込む

アプリや社内ツールで画像を継続的に制作するなら、RecraftのAPIが役立ちます。ラスターとベクターの生成、編集、背景除去、インペインティング、アウトペインティング、各種ユーティリティ操作に対応し、APIの概要ではバッチ処理や非同期処理も説明されています。

画像とベクターの生成、編集、自動化を説明するRecraftのAPIページ
Recraft:プログラムから画像とベクターの制作工程を操作

例えば社内のキャンペーン制作ツールで、マーケターが承認済みスタイルを選んで被写体を入力し、固定のモデルとパレットでリクエストを送る仕組みが考えられます。生成結果を担当者が承認してから素材ライブラリに登録します。これは実装案であり、本レビューで導入したシステムではありません。

APIのスタイルに関する説明には、Studioとの連携方法が示されています。アカウントにアクセス権があれば、Studioで作成したスタイルをスタイルIDで再利用できます。スタイルIDは対応するモデルと組み合わせて管理します。リクエストには保存済みのスタイルIDか直接の参照画像を指定し、両方を送ると拒否されます。専用のV4 Stylesモデル群では、どちらかの指定が必要です。

APIの利用には通常、Studioのサブスクリプションクレジットとは別の、前払い式API Unitsを使います。RecraftのDeveloper Termsでは、AIモデルの学習に素材を使わないなどの制限に従うことを条件に、API出力の所有権と商用利用が認められています。また、RecraftはAPIの素材を学習に使わないと明記されています。Studioで提供される外部モデルが、Recraft独自のAPIカタログにも含まれるとは考えないでください。

承認済みの出力は、自分たちのストレージに保存します。APIの制限に関するドキュメントによれば、生成画像のURLは約24時間有効で、リンクを持つ人は認証なしでアクセスできます。生成に成功したレスポンスは、永続的な素材ライブラリではありません。

Recraftの料金:ブランド制作を始めるならBasic

個人が商用のブランドグラフィックを作るなら、Recraft Basicが現実的な出発点です。Freeは商用利用ができず、カスタムパレットの保存にも対応していません。

料金:2026年11月6日に確認したRecraftの料金ページでは、Basicは年払い$120で月額換算$10、毎月1,000クレジットです。

動画やより多くの生成枠が必要ならPro、共有ワークスペースや管理機能が必要ならTeamsを検討します。サブスクリプションのクレジットは請求期間の更新時に失効しますが、別途購入した追加クレジットは失効しません。モデル、編集、試行回数によって消費量が変わるため、付与クレジット数から完成素材の数を保証することはできません。

現行のFree、Basic、Pro、Teamsを掲載したRecraftの料金ページ
Recraft:現行プランの制約と請求条件

プランによって異なる商用利用と所有権

Recraftの所有権に関する説明では、次のように区別されています。

  • **Free:**生成画像は公開され、Recraftが所有します。商用利用は許諾されません。
  • **Basic、Pro、Teams:**有料プランで生成した画像には所有権と商用利用権が付与され、非公開になります。規約に従うことを条件に、解約後も権利は維持されます。
  • **全プラン共通:**生成素材をAIモデルの学習に使うことは禁止されています。

仕事で納品する素材は、適切な有料プランが有効な間に生成します。後で課金すれば、以前Freeで作った画像の権利まで変わると考えてはいけません。また、ユーザーとサービスの間で所有権が定まっていても、そのロゴが他者の商標と異なることまで確認されたわけではありません。

導入判断を左右する制約

ブランド制作におけるRecraftの主な弱点は、各種の設定がブランドルールへの自動的な準拠を意味しないことです。導入前に、次の制約を確認する必要があります。

保存したスタイルでも正確な色は保証されない

Recraftは、パレットを配色の指針として説明しています。生成時のパレット利用に関する説明では、プロンプトやスタイルが複雑になると、限定した配色を守りにくくなると注意しています。入力をシンプルにし、出力を確認しましょう。ベクターで納品するなら、公開前に塗りを承認済みの値へ修正します。

最速のモデルでは保存スタイルを使えない

RecraftのV4.1 Flashのドキュメントでは、スタイル非対応とされています。保存したブランドスタイルが必要な依頼でFlashに切り替えると、待ち時間だけでなく制作工程そのものが変わります。同様に、モデルごとのAPI設定は、世代をまたいでそのまま使い回せるわけではありません。

ベクターの入力・書き出しルールが受け渡しに影響する

Vector Editorガイドによれば、RecraftのネイティブなVector生成タイプは、参照画像の直接入力に対応していません。これは、参照画像からカスタムのベクタースタイルを作る機能とは別の話です。Imageタイプの参照画像を使う工程をそのまま移せると思っている場合、この区別が重要になります。

ラスターが混在するフレームにも制約があります。ラスター要素をベクター化するまでは、フレーム全体をベクターとして書き出せません。編集可能なアイコンと、合成したラスターのシーンは、マスターを分けて保管します。

画像が非公開でも、学習に使われないとは限らない

Recraftのデータ利用に関する説明によれば、個人の無料・有料アカウントはデフォルトで学習に参加し、Teamsはデフォルトで対象外です。有料ユーザーは、未公開の素材をアップロードする前に「Help improve Recraft」の設定を確認してください。Freeのオプトアウトに関するページ内の記述には不一致があるため、Freeアカウントでその制御ができると当てにすべきではありません。

コミュニティギャラリーでの公開設定と、学習への利用設定は別の問題です。機密性のあるクライアント素材を取り込む前に、適用される設定と規約を確認します。

Teamsの最低人数について公開情報が食い違う

RecraftのTeamsガイドでは、ワークスペースには2席が必要とされています。一方、2026年10月21日更新の利用規約の7.4節では、有料の3席が必要とされています。本レビューでは、この食い違いから最低人数を断定することはできません。小規模チームは、購入前に必要な席数を確認してください。

規約上、入力素材の利用許諾や出力の権利確認は、ユーザーが責任を負います。有料プランで所有権を得られることは有用ですが、ブランド制作に必要な確認作業がなくなるわけではありません。

評価:再利用する素材群を作るならRecraftが候補になる

編集可能なベクター出力と、再利用できるアートディレクションの両方が納品要件に含まれるなら、Recraftは候補に入れる価値があります。キャンバスとベクター編集によって、見栄えの良い画像を生成するだけのツールより、その組み合わせを実務に生かしやすくなっています。

承認済み素材でレイアウトを組む作業が中心なら、Canvaのほうが直接的な選択肢です。文字が主役の画像ならIdeogram、テイストの探索ならMidjourneyを比較しましょう。商用制作でFreeを選ぶべきではありません。また、色、文字、形状の正確さが必須なら、人の確認を省いた制作には向きません。

次に試すなら、同じ承認済み参照素材から、アイコンのシリーズ、イラスト、商品のモックアップを作るという、範囲を絞った採用基準を用意します。編集のしやすさ、小さく表示したときの明瞭さ、配色の正確さ、書き出したファイルを確認します。**基準を満たした素材を公開し、それ以外はコンセプト案として残します。**Recraftには、その基準へ近づけるための便利な機能があります。基準そのものを不要にするツールではありません。

よくある質問

Recraft AIは無料で使えますか?

はい。現行のFreeプランでは、スタイルごとに1日3回の生成と、1日3枚の画像アップロードが可能です。出力は公開され、個人利用に限られます。仕事用素材を無料で得る手段ではなく、製品を試すためのプランと考えてください。

Recraft AIは無料で商用利用できますか?

いいえ。現行の所有権ルールでは、商用利用権が認められるのは有料プランで生成した画像です。個人がブランドグラフィックを制作する場合、有料の入口はBasicです。後から契約しても、それ以前にFreeで作った画像へ遡って利用許諾が与えられるとは考えないでください。

Recraft AIには動画生成機能がありますか?

はい。ProとTeamsでは、提供される外部モデルを通じて動画を生成できます。これはそれらのプランを選ぶ別の理由です。SVGアイコンやイラストが必要なだけなら、動画向けのプランを選ぶ必要はありません。

制作工程のどこを自動化し、どこに人の確認を残すかは、AI業務フローの監査チェックリストを使って整理できます。

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