Figma代替のUIデザインツール7選【2026年版】用途別の選び方
Figma代替を探している方へ。2026年の主要UIデザインツール7製品を、料金、共同編集、開発者へのハンドオフ、AI機能、実制作でぶつかる限界まで徹底比較します。Penpot、Sketch、Framer、UXPinなど、用途別の最適解と、Figmaを使い続けるべきケースをわかりやすく解説します。

Figmaの株価はIPO価格を下回り、AI機能はいまやクレジット制、料金はシート単位です。ならば「もっとよいUIデザインツールはないのか」と考えるのは当然でしょう。率直に言えば、多くのデザイナーにとって総合力では今もFigmaが最有力です。ただし、4つの明確な用途では別のツールがはっきり優位に立ち、そのうち1つは無料です。
結論:Figma代替のUIデザインツールは用途で選ぶ
チームで幅広いUI/UX制作を担うなら、Figmaを使い続けるのが賢明です。コンポーネント設計、プラグイン環境、開発者へのハンドオフを1か所で同等にこなせるツールはありません。乗り換えるなら、理由を明確にしましょう。シート課金のないオープンソースが必要ならPenpot、macOSだけで作業し、サブスクリプションを避けたいならSketch、成果物がモックアップではなく公開済みのWebサイトならFramer、厳密なエンジニアリング連携にコードベースのコンポーネントが必要ならUXPinが適しています。2026年、この4つの用途にはFigmaより明確な答えがあります。
まず、検索欄にあふれる不安は切り分けて考えるべきです。「Figmaの株価はなぜ下がっているのか」は株式市場の話であり、製品の話ではありません。Figmaは2025年7月に$33で上場し、一時$142.92まで上昇した後、最近ではIPO価格を下回る約$21で取引されました。一方、直近四半期の売上高は前年同期比38%増です。さらに同社はAIスタートアップのWeavyを約$200 millionで買収し、キャンバス上でAI生成を行う「Figma Weave」として統合しました。製品が終わりに向かっているわけではありません。代替ツールを探す人が増えた理由は、料金体系の変化です。FigmaのシートはFull、Dev、Collab、Viewに分かれ、ProfessionalのFullシートは月払いで$16/mo(年払いなら$12/mo)。AIは標準で無制限に含まれるのではなく、毎日のクレジットとして付与されます。この記事の代替候補が解消するのは、まさにこの不満です。
UIデザインツール7製品を一覧比較
2026年の料金を含め、候補を1つの表にまとめました。最初に「制作上の限界」の列を縦に読んでください。その制約を受け入れられるかどうかで、自分の仕事に合うツールかがほぼ決まります。
選択肢は、デザイナーの実際の選び方に沿って分かれています。一方にはオープンソースや無料のツール(Penpot、Lunacy、Stitch)、中央には完成度の高いネイティブアプリやエンタープライズ製品(Sketch、UXPin)、そして「指示を書けば画面ができる」ワークフローを狙うAIネイティブの生成ツール(Uizard、Stitch)があります。ここからは各ツールを順に見ながら、有料の実制作に使えるかまで判断します。
Penpot:本当に無料で使えるオープンソースの本命
Penpotは、料金そのものをなくせる唯一の代替候補です。完全なオープンソースで、編集者ごとの費用もなく無料で使えます。自社サーバーにセルフホストすれば、データを完全に管理することも可能です。オープンソースとはコードが公開され、特定ベンダーに縛られないこと。セルフホストとは、自分たちが管理するインフラで運用し、ベンダーによる条件変更やファイル閲覧を避けられることです。デザイン環境を自社で所有したいスタートアップや、シート課金を受け入れたくないチームにとって、これが最大の魅力です。

実務に耐える決め手はハンドオフです。PenpotはオープンなWeb標準であるSVG(拡大してもぼやけないベクター画像)とCSSを基盤にしています。そのためエンジニアがデザインを確認すると、近似値ではなく、そのまま使える実際のCSS値を取得できます。開発者との橋渡しは、多くの有料ツールよりも明快です。コンポーネント、デザインシステム、デザイントークン(「brand-blue」のように名前を付け、1度の変更を全体に反映できる再利用可能なスタイル値)、リアルタイム共同編集、インタラクティブなプロトタイピングなど、基本機能もそろっています。
無料プランは単なるお試し版ではありません。デザインファイル数とチーム数は無制限で、チームメンバーは最大8人、閲覧者は無制限です。有料のUnlimitedプランは編集者1人あたり月額$7で、14日間のトライアルが付きます。さらにチームがどれほど大きくなっても、総額は$175/moが上限です。Figmaのシート課金とは正反対の仕組みです。
弱点もあります。Penpotの開発者向けInspectモードはFigmaのDev Modeより基本的で、プラグイン環境も小さく、非常に大きなファイルでは動作が遅くなることがあります。何千ものフレームを扱うスピード重視のプロダクトチームにとっては、この遅さが無料化の実質的なコストになります。
- 完全無料かつオープンソース。セルフホストによりデータを全面的に管理可能
- 実際のCSS/SVGを出力でき、開発者へのハンドオフが明快
- 無料枠が充実。有料プランもチーム規模を問わず$175/moが上限
- InspectモードはFigmaのDev Modeより簡素
- プラグインとテンプレートのエコシステムが小さい
- 非常に大きなファイルでは遅くなることがある
実制作に使えるか: 多くのプロダクトチームで使えます。特にプライバシーや予算を重視する場合に有力です。ただし、巨大で速度が重要なファイルでは、ムードボード用途にとどめるべきです。
Sketch:買い切りライセンスを選べるmacOSの定番
Sketchは、Macだけで制作し、ツールを借り続けることに抵抗があるデザイナー向けの選択肢です。Figma以前からmacOSデザインの標準として使われてきた高速なネイティブMacアプリであり、ほとんどの競合が廃止した買い切りライセンスを今も提供しています。1シート$120を支払えば、1年間のアップデート付きネイティブMacアプリを所有でき、サブスクリプションなしで完全なオフライン作業が可能です。借りるより買いたい人にとって、この一覧で唯一の本格的な候補です。

共同編集が必要なら、サブスクリプションにも競争力があります。Standardは年払いで編集者1人あたり月額$12。閲覧者は無制限かつ無料で、開発者ハンドオフも無料で含まれます。30日間の無料トライアルはカード登録不要です。ネイティブアプリならではの速度が魅力で、レイアウトの応答も軽快。10年を経たプラグイン環境も成熟しています。
限界は明快で、回避できません。SketchはmacOS専用です。WindowsにもLinuxにも対応せず、完全なブラウザーアプリもありません。チームにPC利用者が1人加わった時点で候補から外れます。そもそも多くのチームがSketchからFigmaへ移った理由も、この1つの制約でした。スタジオ全員がMacなら問題になりませんが、混在環境ならここで検討終了です。
実制作に使えるか: 全員がMacを使うチームと、ツールを所有したい個人デザイナーには適しています。Windows端末が1台でも加われば、自動的に対象外です。
Framer:デザインから公開Webサイトまで直結
Framerが圧倒的に強いのは、別工程で開発せずに、デザインを実際の公開Webサイトへ変える仕事です。Figmaではモックアップを受け取った誰かが後からコードを書く必要があります。Framerなら自由度の高いキャンバスでデザインし、レスポンシブなサイトをワンクリックで公開できます。今週中に本物のWebサイトを公開したい個人創業者やブランドなら、デザインからローンチまでの流れを1つのツールに集約できます。

料金にも、デザインツールとホスティング基盤を兼ねる性格が表れています。デザイン用の無料プランがあり、サイトプランは$10/mo(Basic、無料のカスタムドメイン付き)と$30/mo(Pro)から。編集者シートは約$20/moで、閲覧者は無料です。デザインするだけでなく、ホスティングして公開するための料金を支払うことになります。
制作上の限界は、Framerがデザイン画面を備えたWebサイトビルダーであり、高機能なUI/コンポーネントツールではない点です。複雑なプロダクト画面(ダッシュボード、複数状態を持つアプリ画面、大規模なデザインシステム)では、FigmaやUXPinの方がはるかに優れています。Framerが最も輝くのは、デザインと公開が同じ作業になるマーケティングサイト、ポートフォリオ、ランディングページです。実際のサイト公開が目的なら、決める前にAI Webサイトビルダーのおすすめガイドにある専用サービスとも比較してください。
実制作に使えるか: マーケティングサイトやランディングページなら、文字どおりそのまま公開できます。高度なプロダクトUIには向きません。
Lunacy:1人作業向けの無料・高速デスクトップアプリ
アイコン企業Icons8が開発するLunacyは、ブラウザーのタブにRAMを圧迫されず、高速で無料のオフラインアプリを使いたい個人デザイナーに向いています。Windows、macOS、Linuxでネイティブ動作し、Sketchにはないクロスプラットフォームの自由があります。オンラインとオフラインの両方に対応し、料金はかかりません。

見逃せない利点は、組み込みアセットです。Icons8ライブラリの無料アイコン、イラスト、写真をキャンバス内から直接使えるため、ストック素材を探し回らずに制作できます。Sketchファイルを開けるほか、FigmaからSketchへのコンバーターも搭載。さらにAIツール、画像アップスケーラー、背景除去、アバター生成、テキスト生成を無料で利用できます。ムードボード、手早いモックアップ、1人で進めるプロジェクトには、十分すぎるほど実用的です。
壁になるのは共同編集です。Lunacyのリアルタイム・マルチプレイヤー機能はFigmaやPenpotほど充実していません。1つのファイルを10人のスタジオメンバーが同時編集するより、個人や小規模チームのワークフローを中心に設計されています。また、無料で使える製品ではあってもオープンソースではないため、Penpotのようなセルフホストの保証は得られません。
実制作に使えるか: ライブ共同編集を重視しない個人や小規模チームの制作なら使えます。大人数がリアルタイムで共同編集する用途には向きません。
UXPin:企業向けのコード連携コンポーネント
UXPinは、デザイナーが描いたものと、エンジニアが実際に作れるものとのずれという、デザインで最も高くつく問題を解決します。Mergeを使うと、コンポーネントの静止画ではなく、開発者が本番で使用するものと同じReactコンポーネントを、条件分岐も含めてデザインに利用できます。ハンドオフは解釈作業ではなくなり、デザインそのものがコードの信頼できる唯一の情報源になります。デザインと開発のずれが大きな損失を生むエンタープライズチームにとって、この一覧で肩を並べるツールはありません。

この中で最も高価ですが、対象ユーザーを考えれば妥当です。Coreは年払いで$29/mo(月払いは$49)、AIクレジットは200。Growthは年払いで$40/mo(月払いは$69)、クレジットは500です。すべてのプランに14日間の全機能トライアルがあり、その後も制限付き無料プランを利用できます。学生はID認証により無料です。Enterpriseは個別見積もりで、高度なAIモデルが含まれます。
弱点は、料金と学習曲線の2つです。UXPinは自由なキャンバス型ツールより習得に時間がかかり、Mergeの価値が出るのは、接続先となるコード化済みのコンポーネントライブラリをチームがすでに持っている場合だけです。デザインシステムがまだない個人デザイナーや初期スタートアップには過剰です。一方、ハンドオフの不具合に苦しむ50人規模のプロダクト組織には特効薬になります。
実制作に使えるか: エンタープライズやコード資産が成熟したチームには適しています。コンポーネントライブラリがない場合や、1人チームなら見送るべきです。
Uizard:非デザイナー向けのテキストからUI生成
Uizardは、デザイナーではないもののUIを必要とする人のためのツールです。Autodesigner 2.0はテキストプロンプトからプロジェクト全体、画面、テーマを生成し、スクリーンショットや手描きスケッチさえ、数分で編集可能なドラッグ&ドロップ式モックアップに変換します。デザイナーが関わる前にアイデアを見せる必要があるプロダクトマネージャー、創業者、開発者にとって、何もないキャンバスから始める苦労をなくしてくれます。

始めるのは簡単です。Freeプランは$0で、AI生成は月3回、プロジェクトは2件、テンプレートは10点、閲覧者は無制限。Proは$12/moで、これらの上限が引き上げられます。実際のアイデアで試すには手頃な価格です。
限界は、あらゆるAI生成ツールがぶつかるものであり、Uizardでは特に重要です。出力は完成デザインではなく下書きです。アイデア出しや、大まかな画面を関係者へすばやく見せる用途には優れていますが、顧客向けに公開する前には本職のデザイナーによる手直しが必要です。最後ではなく、最初の20%を担うツールと考えてください。より広範なAIプロダクト生成では、AIアプリビルダーのまとめに掲載したツールと同じ領域に位置します。
実制作に使えるか: ムードボードとアイデア出しまでです。着手を本当に速くしてくれますが、作業の終着点にはなりません。
Google Stitch:AIネイティブの注目株
Google Stitchは、この一覧で最も興味深い候補です。ただし、今すぐ標準化するのではなく、今後を見守るべきツールでもあります。Google Labsで開発され、Geminiを搭載。自然言語から完全なインターフェースを生成でき、テキスト、画像、スケッチ、スクリーンショット、さらには音声まで入力して、リアルタイムでデザインを調整できます。そしてFigmaにはできない、動作するReactコード、またはTailwindを使ったクリーンなHTML/CSSの書き出しに対応します。デザインからコードへとは、出力が単なる画像ではなく、実装可能なソフトウェアになることです。

最大の話題は料金です。Labsにある間は無料で、必要なのはGoogleアカウントだけ。月間枠として、Gemini 2.5 Flashによる標準生成が350回、より強力なGemini 2.5 Proによる実験的生成が50回用意されています。Stitch 2.0もすでに公開されており、進化の速い製品です。
弱点は、その立ち位置にあります。Stitchは実験的なLabs製品です。料金の保証もSLAもなく、機能が変更されたり消えたりする可能性があります。生成されるUIは出発点として優秀ですが、Uizardと同様、本番投入前にはデザイナーの修正が必要です。料金変更や提供終了の可能性があるツールを、顧客のワークフロー全体の土台にはできません。探索、最初のReactスキャフォールドの生成、AIネイティブな進め方の検証には使えても、正式な記録を置く中核システムにはまだ不向きです。
実制作に使えるか: ムードボードや高速プロトタイピング向けで、実用的なコードを書き出せる利点もあります。ただし、本番環境の中核システムとして使う段階ではありません。
どのUIデザインツールを選ぶべきか?
状況に最も近い行から選んでください。決め手は「機能が最も多いのはどれか」ではなく、どの制作上の限界なら受け入れられるかです。
判断基準を1文にまとめると、オープンソース、ネイティブアプリの所有、公開サイトの制作、コードと一致するハンドオフのいずれか1つが、Figmaの総合力を上回るほど重要な場合にだけ乗り換えるべきです。突出した理由がなければ、移行コストに見合いません。また、実際の仕事がプロダクトUIではなく、プレゼンテーション、SNS、マーケティング用グラフィックなら、探す売り場が違います。まずはCanva代替ツールのおすすめを確認してください。
Figmaより優れたUIデザインツールはありますか?
チームで幅広いUI/UX制作を行う総合用途では、まだ実質的にありません。コンポーネント、プラグイン、ハンドオフを1か所で扱う力は、今もFigmaが先行しています。ただし、4つの用途では代替ツールが明確に勝ります。オープンソースかつ無料ならPenpot、macOSネイティブの買い切りならSketch、公開Webサイトの制作ならFramer、コード連携による企業向けハンドオフならUXPinです。
Figmaの最大の競合はどれですか?
オープンソース分野のPenpotと、Webデザイン分野のFramerが現在多くのデザイナーを引きつけており、SketchはmacOSの定番として根強い存在です。「最大」がどれかは用途で変わります。シート課金を減らしたいチームならPenpot、成果物がWebサイトそのものならFramerです。
Figmaは時代遅れになりつつありますか?
いいえ。直近四半期の売上高は前年同期比38%増でした。株価はIPO価格を大きく下回りましたが、製品まで衰退したわけではありません。デザイナーが他を探す理由はFigmaの品質低下ではなく、料金、シート体系、AIクレジット制です。
本当に無料で使えるFigma代替ツールはありますか?
はい、3つあります。Penpotは無料かつオープンソースで、充実した無料枠と任意のセルフホストに対応。Lunacyはアセットを内蔵した無料のクロスプラットフォーム・デスクトップアプリです。Google StitchもGoogle Labsにある間は無料です。最初の2つは現在の実制作に対応できますが、Stitchは実験的な追加候補として扱ってください。
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2026年9月4日







