Codex 料金ガイド:ChatGPT Deep ResearchとWorkの共有予算

ChatGPT WorkのDeep Researchは、Codexと同じ利用枠またはクレジットを消費します。Codex 料金の計算方法、通常のChatとの違い、共有予算を守る運用手順を整理。具体的なクレジット試算から、成果物と引用を人が確認するポイントまで分かりやすく解説します。

Thursday, September 10, 2026Omid Saffari
Codex 料金ガイド:ChatGPT Deep ResearchとWorkの共有予算

2026年9月9日、Deep ResearchがChatGPT WorkCodexで利用できるようになりました。ただし、Codex 料金を考えるうえで本当に重要なのは、リサーチ用のボタンが増えたことではありません。Workで作成するリサーチブリーフも、チームが構築・分析・リリースに使うエージェント作業と同じWork/Codex利用枠またはクレジットプールから消費される点です。

変更点を一言で

ChatGPT内のDeep Researchには、現在2つの異なる利用枠があります。

通常のChatで実行すると、プランごとに設定されたChat専用のリサーチタスク枠を消費します。WorkまたはCodexで実行すると、両者がすでに共有している利用枠またはクレジットを使います。WorkのリサーチタスクがChat側のリサーチ枠を減らすことはなく、その逆も同様です。

予算を理解するうえで押さえるべき違いは、これだけです。同じリサーチ機能でも、どこから開始するかによって計測される枠が変わります。

開始場所消費する枠向いている用途
Chatプランごとに独立したDeep Researchのタスク枠Chat上で読みたい、調査済みの回答
WorkWork/Codex共通の利用枠またはクレジット編集を続けたい、出典付きのレポート、文書、プレゼンテーション、スプレッドシート、Site
CodexWork/Codex共通の利用枠またはクレジットリポジトリ、ターミナル、実装作業と並行して進めるリサーチ

OpenAI9月9日付リリースノートによると、この機能はWorkにアクセスできるPlus、Pro、Business、Enterprise、Eduユーザーが利用できます。アカウントとワークスペース側で利用可能であることを前提に、Web、デスクトップ、iOS、Androidに対応します。

Chat、Work、CodexにおけるDeep Researchを説明するOpenAIのヘルプページ
ChatGPT Deep Research

Work版Deep Researchで実際にできること

Deep Researchが向いているのは、複数の情報源を調べて比較し、根拠を示した結論が必要な問いです。求める成果、読者、制約、使用するファイル、参照してよい情報源を指定すると、必要に応じて確認質問を行い、証拠を集め、引用または参照リンク付きの構造化された成果物を作成します。実行中でも方向を修正したり、タスクを中断したりできます。

Work版の価値は、調査結果をそのまま成果物の一部にできることです。利用可能なツールが対応していれば、編集可能な文書、プレゼンテーション、スプレッドシート、Siteとして出力するよう依頼できます。Codexでは同じリサーチを技術作業の隣に置けるため、コード変更に入る前の移行計画、依存関係のレビュー、実装方針の判断に役立ちます。

Work自体が初めてなら、ChatGPT WorkのレビューでChat、Work、Codexの違いを確認できます。端的にいえば、Chatは回答を返し、Workは長期的な成果物を扱い、Codexはソフトウェアや技術システムを対象に作業します。

参照できる情報の境界がなくなるわけではありません。Deep Researchが使えるのは、公開Web、提供したファイル、アクセス可能なワークスペース内のファイル、利用可能な場合のWeb検索、そして現在のアカウントで有効化・承認された対応アプリです。リサーチを開始しただけで、別のフォルダ、他人のDrive、ワークスペースが禁止しているアプリへの権限が付与されることはありません。

つまり、アプリを接続しただけで利用が保証されるわけでもありません。すべてのアプリやプラグインがDeep Researchに対応しているとは限らず、対応していても、何を読み書きできるかは提供元の権限とワークスペースの管理設定で決まります。Deep Researchガイドにも、こうした制限が明記されています。

Codex 料金を左右する共有予算こそ本当の変更点

WorkとCodexでは、リサーチと実行が同じエージェント処理枠を取り合うようになりました。

PlusとProでは、対応するエージェント機能にまずプラン付属の利用枠が充てられ、購入オプションが使える場合は、その後に購入済みクレジットが消費されます。ChatGPT Businessの標準シートでも、最初にプラン付属の上限が適用され、対象となる作業は購入済みのワークスペースクレジットで継続できます。柔軟な料金体系を採用するEnterpriseとEduのワークスペースはクレジットで拡張でき、採用していないワークスペースには各プランの上限が適用されます。

Workで月に何件のリサーチを実行できるかを、一律の正確な数字で示すことはできません。使用量はモデル、情報源の量、キャッシュ済みコンテキスト、出力の長さ、推論、ツール、同じプールで動くほかの作業によって変わります。自分のアカウントに当てはまる答えは、使用量ページで確認する必要があります。

現行のBusiness、Enterprise、Edu向けChatGPTレートカードには、見落としやすい違いがあります。対象となるクレジット制プランでは、Chat内のDeep Researchが1タスクあたり約50クレジットと記載されています。ただし、このChat向け固定レートは、WorkやCodexのDeep Research料金ではありません。WorkとCodexは、実際のトークン使用量に応じて課金されます。

GPT-5.6 Solの現行レートでは、WorkとCodexの入力100万トークンあたり100クレジット、キャッシュ済み入力100万トークンあたり10クレジット、出力100万トークンあたり500クレジットです。計算式は次のとおりです。

使用クレジット = 入力分 + キャッシュ済み入力分 + 出力分。

このレートカードが適用されるワークスペースについて、明確に仮定としたチーム予算を考えてみます。あるチームが1か月分として1,000クレジットを確保し、20件のリサーチブリーフを計画しているとします。各ブリーフでGPT-5.6 Solの入力100,000トークン、キャッシュ済み入力200,000トークン、出力20,000トークンを使うと仮定します。

入力は10クレジット、キャッシュ済み入力は2クレジット、出力は10クレジットです。合計は1件あたり22クレジット。20件で440クレジットを使うため、計画用に確保した予算のうち、ほかのすべてのWorkおよびCodexタスクに残るのは560クレジットです。

このトークン数は試算用の例であり、予測ではありません。短いリサーチメモなら少なく済む可能性があります。多くの情報源を対象にし、長い編集可能な資料を作る大規模なブリーフなら、さらに増える可能性があります。リサーチと実行を同じ予算で計画し、最初の数件を実行した後、自分の使用量を試算値に置き換えるのが実用的です。

ChatのDeep Researchが独立した利用枠にあり、WorkとCodexが1つのクレジットプールを共有する様子を示すクレイ調の図
Chatのリサーチには専用のタスク枠があります。WorkとCodexのリサーチは、共通のエージェント処理枠から消費されます。

購入した利用クレジットはAPIクレジットとは別物です。WorkやCodex用に追加購入してもAPIプロジェクトの資金にはならず、API残高を増やしてもこのプールは拡張されません。個人向けクレジットガイドでも、購入オプションはアカウント、地域、プランによって異なると説明されています。

明日から使えるのは誰か

小規模エージェンシーのリサーチ責任者

承認済みの調査サイト、アップロードしたインタビューメモ、接続済みの文書ストレージを使い、クライアントの市場カテゴリーを比較するようWorkに依頼できます。成果物は単なるチャット履歴ではなく、引用付きで編集可能な市場調査ブリーフです。

戦略チームやクリエイティブチームへの引き継ぎが明確になるのが利点です。一方、詳細なブリーフを作るたびに、同じチームがWorkで実行するプレゼンテーション、スプレッドシート、制作タスクに使える共通枠が減ります。

SaaS企業のプロダクトマネージャー

顧客メモ、ポリシーページ、競合他社のドキュメント、社内の要件ファイルをまとめ、判断用メモを作成できます。特定の情報源を重視しすぎた場合は実行中に軌道修正し、プロダクトチームと法務チームが編集できる文書として出力するよう依頼できます。

根拠を追跡できる一連の証拠が残るのが利点です。それでも最終判断の責任はマネージャーにあり、ロードマップや顧客への約束に含める重要な主張は、必ず情報源を確認する必要があります。

移行を計画するエンジニアリング責任者

CodexでDeep Researchを開始し、コード変更を依頼する前に、現行のベンダードキュメント、互換性に関する注意事項、リポジトリの制約を比較できます。リサーチと実装を同じ作業コンテキストに保てます。

コンテキストの受け渡しが減るのが利点です。コストへの影響は明快で、調査とその後の実装は同じWork/Codex予算から消費されます。リサーチ範囲を広げすぎると、移行を完了させるための残り枠が減る可能性があります。

チーム方針を定めるワークスペース管理者

リサーチをどこで行うかについて、メンバー向けのルールを一本化できます。調査済みの回答が欲しく、Chat専用のタスク枠が適切ならChatを使います。編集可能なチーム成果物にする場合や、そのまま実行作業につなげる場合はWorkまたはCodexを使います。

誰にでも説明できる予算ルールになるのが利点です。EnterpriseとEduの管理者は、Deep Researchの権限とWeb検索も有効にする必要があります。これらの設定がなければ、対象メンバーにも機能が表示されない場合があります。

安全に運用するための手順

  1. 1. 使う枠を意図して選ぶ

    調査済みの回答が欲しいならChat、編集可能な業務成果物が必要ならWork、技術的な実行と並行してリサーチするならCodexから始めます。3つの入口をコスト面で同じものとして扱わないでください。

  2. 2. 証拠の範囲を絞る

    レポートで使うサイト、ファイル、対象期間、読者、判断事項を指定し、使ってはいけない情報源も除外します。証拠の範囲が小さいほど検証しやすく、通常は消費するコンテキストも少なくなります。

  3. 3. 出力形式を指定する

    対応している形式を1つ選び、保存先も伝えます。編集可能な形式で出力できるのは、タスクに必要なツールと権限がある場合だけです。会話内の構造化レポートなど、代替の出力方法も指定しておきます。

  4. 4. 脱線する前に修正する

    タスクの進行を確認します。信頼性の低い情報源を追っている、または問いの範囲が広がっている場合は、中断して絞り直します。調査量を増やせば必ず質が上がるわけではありません。

  5. 5. 使用量の差分を記録する

    タスクの前後にWork/Codexの使用量画面を確認します。モデル、調査範囲、出力形式、使用クレジット、レビュー時間を記録してください。同じブリーフを数回繰り返せば、こうした実測値は一般的なタスク見積もりより役立ちます。

  6. 6. 成果物を確認する

    納品されたファイルまたはリンクを開きます。判断を左右する主張の引用を抜き取り、情報源が実際にその内容を裏付けているか確認します。証拠や依頼した出力が欠けていれば、修正を依頼してください。

正直に見ておくべき制約

WorkのDeep Researchは無制限のリサーチ機能ではありません。既存のWork/Codex利用枠またはクレジットを消費し、利用可否はアカウント、ワークスペース、使用画面にも左右されます。その後の実装作業を圧迫するほど枠を使えば、リサーチの価値を失うこともあります。

編集可能な形式で出力されても、内容が検証済みとは限りません。構成が整ったファイルでも、弱いページを引用したり、矛盾を見落としたり、依頼内容に答えていなかったりする可能性があります。OpenAIも、引用が主張を裏付けているか、依頼したファイルやリンクが実際に作成され、開けるかを確認するよう案内しています。

通常のChatだけでDeep Researchを使うチームは、新しいWork/Codex共通枠の影響を受けません。Chat専用の利用枠は従来どおりです。Workにアクセスできないユーザーや、管理者がDeep ResearchまたはWeb検索を無効にしているメンバーにも、このリリースによる新しいワークフローは提供されません。

今すぐ始めるべきか

チームがすでに、情報源を多く使う成果物を繰り返し作成しており、Work/Codexの使用量を確認できるなら、今週中に試す価値があります。担当者、出力、承認ゲートをそれぞれ1つに決めます。

情報源を確認できない、どのアカウントやワークスペースが費用を負担するか分からない、またはDeep Research非対応のアプリが必要なら待ってください。反復タスクを追加する前に、まずその境界を整えます。

調査済みの回答だけが必要で、WorkやCodexの成果物にする必要がないなら、Chatを使い続けるのが適切です。その用途のために、Chatには独立した利用枠があります。

月曜日に実行すること

チームがすでに作っているブリーフを1つ選び、スケジュール化せずに1度だけ実行します。開始前にWork/Codexの使用量を記録し、次のように範囲を限定して依頼してください。

@Deep Research. Vendor Aとの契約を更新すべきかについて、プロダクト責任者向けの編集可能な判断メモを作成してください。使用する情報源は、添付した契約書、直近2回の四半期レビュー、Vendor Aの現行料金ページとセキュリティページ、名前を指定した3つの代替候補だけに限定します。確認済みの事実と分析を分け、料金とセキュリティに関するすべての主張に出典を付け、未解決の不足情報を列挙し、「更新」「再交渉」「乗り換え」のいずれかを推奨してください。ベンダーへの連絡や、このレポート以外のファイル変更は行わないでください。

完了したら、納品されたメモを開き、推奨判断の根拠となる引用をすべてクリックします。情報源が文の内容を裏付けているか、依頼したファイルが存在して開けるかを確認し、レビュー時間と並べて使用量の差分を記録してください。引用または成果物がこの確認を通らなければ、タスクは未完了です。

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最終更新
2026年9月10日
カテゴリー
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