n8n 料金をZapier・Makeと比較【2026年】本当に安いのは?

n8n 料金をZapier・Makeと2026年版で徹底比較。10ステップを月1,000回動かす場合のコスト差、AIワークフローとの相性、無料枠、セルフホストの違いを整理し、用途と実行頻度に合う業務自動化ツールを選ぶ判断基準を解説します。表示価格だけでは見えない違いがわかります。

Friday, September 4, 2026Omid Saffari
n8n 料金をZapier・Makeと比較【2026年】本当に安いのは?

n8n 料金をZapierやMakeと比べるとき、見るべきは表示価格よりも課金単位です。n8nはワークフローの実行ごと、Zapierはタスクごと、Makeはクレジットごとに課金されます。この違いだけで、同じ自動化でも3サービス間の月額コストに10倍の差が生じます。

結論:n8n・Zapier・Makeはどれを選ぶべきか

技術に多少抵抗がなく、複数ステップまたはAI中心のワークフローを動かすなら、n8nが適しています。ステップ数にかかわらず、ワークフロー全体の実行1回を単位に課金されるため、自動化が複雑になるほど割安です。セルフホストなら無料で使えます。

連携アプリ数を最優先し、セットアップにまったく手間をかけたくないうえ、ワークフローが短いなら、Zapierを選ぶのがよいでしょう。最も簡単に始められ、対応サービスも最多ですが、全ステップが課金対象になるため、アクションが2〜3個を超えた途端にコストが膨らみます。

ドラッグ&ドロップ式のビジュアルビルダーと、中間的で予測しやすいコストを求めるなら、Makeが向いています。クレジット制の料金はほかの2つの中間に位置し、分岐するワークフローもビジュアルキャンバスなら最も把握しやすくなります。ただし、AIステップによるクレジット消費には注意が必要です。

以下では、2026年時点の実際の料金と判断の根拠となる計算を示し、それぞれがどの条件で最適解ではなくなるのかを具体的に解説します。

まずは3サービスを一覧で比較

下表の金額は、あくまで各サービスの入口です。本当の違いは2列目の課金単位にあります。次のセクションで詳しく見ていきます。

ツール課金単位無料枠有料プランの入口得意な用途弱点が出る場面
n8nワークフロー実行(ステップ数を問わず、全体の実行1回)セルフホストは無料・無制限$20/mo Starter(2,500回の実行)複数ステップ+AIワークフロー、大規模運用時のコスト学習難易度が高め。セルフホストでは自分でサーバーを運用
Zapierタスク(各ステップ+コネクター呼び出し)$0/mo、100タスク$19.99/mo Professional(750タスク)連携数の多さ、導入の速さ長いワークフローではステップごとのコストが急増
Makeクレジット(多くのアクション=1クレジット)$0/mo、1,000クレジット$9/mo Core(10,000クレジット)ビジュアル構築、中程度の処理量で予測しやすいコストAIステップでクレジット消費が増加。大きなグラフはデバッグしにくい

有料プランの表示価格はいずれも年払いの場合です。3サービスとも、月払いではさらに高くなります。

料金を決めるのは課金単位

3社の料金ページを横に並べ、$9のMake、$20のn8n、$19.99のZapierという表示価格だけで優劣をつけたくなるかもしれません。しかし、売っている単位が違うため、この比較だけでは意味がありません。

  • 実行(execution)(n8n)とは、開始から終了までワークフロー全体を1回動かすことです。中身が10ステップでも50ステップでも、1回と数えます。
  • タスク(task)(Zapier)とは、1つのアクションです。Zap内の各ステップと外部コネクターの呼び出しごとにタスクを消費します。5ステップのZapを1回動かすと、およそ5タスクを使います。
  • クレジット(credit)(Make)も、基本的には1つのアクションに対応します。多くのアクションは1クレジットですが、一部のAI機能は複数クレジットを消費します。Makeは2025年8月27日に課金単位を「オペレーション(operations)」から「クレジット(credits)」へ変更したため、オペレーション制の料金体系はすでに終了しています。

実際のワークフローを3サービスで動かせば、差は明白です。「新しいリードを受け取り、情報を補完し、スコアを付け、振り分けて記録する」といった一般的な処理を想定し、10ステップのワークフローを月1,000回実行してみます。

したがって、問うべきは「表示価格が最も安いのはどれか」ではありません。「ワークフローは何ステップで、何回実行するのか」です。実行頻度が低い短いワークフローなら、どれを使っても低コストです。長いワークフローを頻繁に動かすほど、実行単位のn8nが有利になり、ステップ単位のZapierは急速に高くなります。

n8n 料金:大規模運用では最安、ただし技術力が必要

**n8n**は、ワークフローの実行単位で課金され、システム全体を無料でセルフホストできるため、コスト面では最有力です。自分のサーバーで動かすことも、マネージドクラウドとして使うこともできるソースアベイラブルな自動化プラットフォームです。

n8nワークフロー自動化サービスのホームページ
n8n

最大の特徴は料金体系です。すべてのプランが実行単位で、1回の実行はステップ数無制限のワークフロー全体を1回動かすことを指します。Cloud Starterは月2,500回の実行、同時実行数5、1プロジェクトで$20/moです。Proは月10,000回の実行、同時実行数20、実行履歴の検索機能付きで$50/moです。2026年4月には全プランでアクティブワークフロー数の上限が撤廃され、現在は有効にしているワークフロー数ではなく、実行回数だけが課金対象です。その上位には$800/moのBusinessと、個別見積もりのEnterpriseがあります。

無料で使う方法がCommunity Editionです。GitHubで公開されているソースアベイラブル版を自分でホストでき、n8nによる実行回数の上限はありません。必要なのは稼働サーバーの費用だけで、小規模な処理なら基本的なVPSを月数ドルで用意できます。

AI用途でも、3サービス中でn8nが最も強力です。AIエージェントノードとLangChain連携を標準で備えています(LangChainは、LLM呼び出しをつないで複数ステップの推論を構築するフレームワークです)。セルフホストなら自分のモデルAPIキーを使えるため、トークン料金にプラットフォーム側の上乗せもありません。

向いている人: 本番用ワークフローを運用しながら請求額を最小限に抑えたい技術系の創業者や個人開発者で、セルフホストするかマネージドクラウドに費用を払える人です。見送るべき人: 5分で2つのアプリをつなぎ、サーバーについて一切考えたくない非技術者です。n8nが惜しいものの決め手に欠けるなら、導入前にn8nの代替ツールも確認しておくとよいでしょう。

Zapier:連携数は最多、設定不要だがステップ単価は最高

**Zapier**の強みは、対応範囲と手軽さです。競合2社より多くのアプリと連携でき、技術知識なしで自動化を最速で動かせます。接続したいものがSaaSとして存在するなら、Zapierにはほぼ確実に連携機能があります。

Zapier自動化プラットフォームのホームページ
Zapier

注意すべきはコストの数え方です。Zapierはタスク単位で課金し、各タスクは1つのアクションを意味します。Zap内の全ステップと外部コネクターの全呼び出しがカウントされます。Freeプランは期限なく無料で、月100タスクです。アイデアの検証や軽い自動化を1つ動かすには十分でしょう。Professionalは年払いで$19.99/mo(月払いでは$29.99)からで、750タスクが含まれます。上位のタスク枠は数百万まで拡張でき、Teamは$69/moです。契約枠を超えると、無効にしていない限り従量課金へ自動的に切り替わります。

最近の重要な変更点として、AIステップ、コード、MCP、SDKの実行も、すべて同じ共有タスク枠から消費されるようになりました。AI専用の予算を別に管理しなくてよい反面、AIステップも同じ残量を減らすタスクの1つです。

向いている人: 請求額より導入の速さと連携範囲を重視し、短いワークフローを使う非技術系の創業者や担当者です。見送るべき人: 長いワークフローや実行頻度の高い処理を運用する人です。ステップ単位の料金体系によって、3サービス中で最も高額になりやすいためです。

Make:ビジュアル重視の中間案、クレジット消費に注意

**Make**は、ほかの2つの中間に位置します。n8nのエディターより親しみやすいドラッグ&ドロップ式のビジュアルキャンバスを備え、実際の多くの処理ではZapierより安価なクレジット制を採用しています。キャンバスへモジュールを配置し、線でつないで「シナリオ」を作るため、分岐ロジックも視覚的に把握できます。

Makeビジュアル自動化ビルダーのホームページ
Make

料金面では、Makeは2025年8月27日にクレジット制へ移行しました。多くのアクションは1クレジットを消費し、一部のAIアクションはそれ以上を使います。Freeプランには月1,000クレジット、すべてのビジュアルビルダー機能、3000+のアプリ連携が含まれます。Coreは年払いで月10,000クレジットが$9/moから、Proは同じ基本クレジットに高度な実行機能が加わって$16/mo、チームロールを備えるTeamsは$29/moです。サイクル途中で使い切った場合は、1,000または10,000クレジット単位で追加購入するか、自動購入を設定できます。

AI機能としては、Make AI Agents(beta)とAI Toolkitを全プランで利用できます。Make独自のAIプロバイダーにも、自分のモデルキーにも対応しています。AIを単なる従量課金ステップとして扱う状態から、大きく前進した機能です。

向いている人: ワークフローを視覚的に確認しながら構築し、少量から中程度の処理でコストを予測しやすくしたい、ある程度技術に慣れた人です。見送るべき人: n8nの実行単位のほうが有利になるほど大量の処理を実行する人、または大きなビジュアルキャンバスよりコードのほうが理解しやすい人です。

コストを計算:1つのワークフローで請求単位はどう変わるか

ここでは、前述の例を実際の数字に落とし込み、自分のワークフローと比較できるようにします。10ステップのワークフローを想定し、各ツールがその処理に対して数える課金単位を示します。

月間実行回数n8n(実行回数)Zapier(タスク)Make(クレジット)
100100~1,000~1,000
500500~5,000~5,000
1,0001,000~10,000~10,000

これを各プランに当てはめます。10ステップのワークフローを月1,000回実行する場合は、次のとおりです。

  • n8nは1,000回の実行です。$20のStarterプランに余裕で収まり、セルフホストなら無料です。
  • Zapierは~10,000タスクです。Professional基本枠の750タスクを大幅に超え、はるかに上位のタスク枠が必要になります。
  • Makeは~10,000クレジットです。$9のCoreまたは$16のProの基本枠にちょうど収まります。

損益の分岐点を決めるのは、ステップ数と実行頻度です。ワークフローが短く(2〜3ステップ)、実行もたまにしかないなら、3サービスとも低コストです。使いやすさで選べば、ZapierとMakeが優位でしょう。ステップ数と実行回数が増えるにつれて、実行単位のn8nが抜け出し、コストだけを見れば明らかな選択肢になります。

2026年、AIワークフローに最適なのはどれか

本格的なAIワークフローではn8nが首位、急速に進化するMakeが2番手、Zapierは便利ですが高コストな選択肢です。違いは機能だけでなく、ここでも課金単位にあります。

n8nはAIワークフローを前提とした機能を備えています。ネイティブのAIエージェントノード、LangChain連携、独自のモデルキーを使えるセルフホスト環境があり、トークン料金へのプラットフォーム上乗せもありません。AIエージェントがループし、ツールを呼び出し、処理を分岐しても、1回の稼働につきワークフローの実行は1回と数えられるため、ロジックが複雑になってもコストを抑えられます。

Makeは、全プランで使えるMake AI Agents(beta)とAI Toolkitに投資しており、独自のLLMキーも利用できます。ビジュアルキャンバス上でAIワークフローを組み立てやすい点も魅力です。ただし、AIアクションは1回で複数クレジットを消費する場合があるため、1回の実行で複数のモデル呼び出しを行うエージェントはクレジットを急速に使います。

ZapierならAIを簡単に追加できます(共有タスク枠から使う1ステップにすぎません)。しかし、それが落とし穴でもあります。AI呼び出しのたびにタスクを消費し、AIワークフローは複数ステップになりがちなため、AIを使う場面こそタスク単位の料金が最も高くつきます。

開発中のプロダクトの裏側で自動化を動かす場合、この考え方は残りの技術スタックにも当てはまります。選んだ自動化ツールと適切なAIアプリビルダーを組み合わせ、フロントエンドと自動化レイヤーのコストが互いに足を引っ張らないようにしましょう。

用途別:選ぶべき業務自動化ツール

最も安く見える価格ではなく、自分の状況に合うツールを選びましょう。

利用状況選ぶツール理由
非技術系の創業者。今日中に動かしたい。ワークフローは短いZapier連携数が最多でセットアップ不要。無料枠から開始可能
費用を徹底的に抑えたい個人開発者。複数ステップのワークフローn8n(セルフホスト)実行単位の課金と無料ホスティングにより、大規模運用で最安
ある程度技術に慣れており、ビジュアル構築と予測しやすいコストを重視Makeドラッグ&ドロップ式キャンバス。多くの処理でZapierよりクレジットが安価
AIエージェントを本番投入する技術系の創業者n8nAIエージェントノード、独自モデルキー、複雑になっても1回の実行
今週中にアイデアを検証したいZapierまたはMakeの無料枠100タスクまたは1,000クレジットで処理を検証可能

最後はこの基準で決める

判断に必要な問いは1つだけです。ワークフローは何ステップで、どのくらいの頻度で実行するのか?

短くて実行頻度も低いなら、使いやすさで選びます。連携範囲ならZapier、ビジュアルビルダーならMakeです。長い、分岐が多い、AI中心、または高頻度なら、n8nを選びましょう。複雑で効果の大きい自動化を作ってもコスト面で不利にならないのは、実行単位の料金体系だけだからです。表示価格の差は無視できる範囲であり、決め手は課金単位です。

n8nはZapierより優れていますか?

複数ステップまたはAI中心のワークフローと、大規模運用時のコストを重視するなら、n8nが優れています。実行単位の課金と無料のセルフホストにより、複雑になるほど大幅に安くなるためです。一方、連携数の多さと本当に設定不要な手軽さでは、今もZapierが上です。複雑な処理でのコストと、手軽さ・対応範囲のどちらを優先するかで最適なツールは変わります。

Zapierでn8nを置き換えられますか?

短く単純な自動化なら、簡単に置き換えられます。しかし、分岐処理、AIエージェント、高頻度のワークフローを手頃なコストで置き換えるのは困難です。Zapierは実行ごとに全ステップがタスクとして課金されるため、n8nが得意とするワークフローほどコストが急増します。

Zapierは今も無料ですか?

はい。Zapierには月100タスクの期限なし無料プランがあり、Zapワークフロー、Tables、Formsも含まれます。アイデアの検証や軽い自動化を1つ動かすには十分で、100タスクを超えるか、プレミアム機能が必要になるまでは有料プランを契約する必要はありません。

なぜ多くの人がn8nを使っているのですか?

理由は2つあります。実行単位の課金により、本格的なワークフローではタスク単位のツールより大幅に安くなり、無料のセルフホストならコストはサーバー代だけです。さらに、AIエージェントノードと独自モデルキーへの対応によって、コストを重視するAI自動化の定番になっています。

n8nより優れたツールはありますか?

用途次第です。非技術者が視覚的に構築するならMakeやZapierのほうが適することがあり、連携範囲ではZapierが上です。n8nの学習難易度やセルフホストが障壁なら、より幅広いn8nの代替ツールから候補を探せます。

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最終更新

2026年9月4日

カテゴリーBuild

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