Suno vs Udioを徹底比較:AI音楽生成はどちらを選ぶべきか

Suno vs Udioを料金、生成本数、音質、編集機能、商用利用、ダウンロード可否まで比較します。どちらも月額$10からですが、外部へ納品できるSunoと、サービス内の細かな編集に強いUdioでは適する用途が違います。現行規約とベンチマークを基に、クリエイター別の選び方と乗り換え判断を解説します。

Thursday, September 3, 2026Omid Saffari
Suno vs Udioを徹底比較:AI音楽生成はどちらを選ぶべきか

Suno vs Udioで迷っているなら、完成した曲をサービス外へ持ち出す必要がある場合はSunoです。Udioを選ぶ理由があるのは、低コストでアイデアを練り、Udio内だけでセクションを細かく編集する場合に限られます。どちらの有料エントリープランも月額$10ですが、Udioの現行規約ではダウンロードと商用利用が禁じられています。

Suno vs Udioの結論:Suno向き・Udio向きの人は?

リリース、クライアントワーク、収益化する動画、ポッドキャスト、ゲームなど、最終的に音声ファイルが必要になる用途なら、Sunoが明確な第一候補です。 有料プランの契約中に作成した曲には商用利用が認められ、WebアプリからMP3、WAV、動画をダウンロードできます。Premierなら、マルチトラックやMIDIをデジタル・オーディオ・ワークステーションへ渡す制作フローも組めます。

Udioが優位なのは、作業がUdio内で完結する場合だけです。 Standardでは、Suno Proの2倍を超える月間候補数が保証され、Sessionsなら一部分だけを差し替える編集も整理しやすくなります。ただし、決定的な制約があります。Udioの現行利用規約は出力を個人的・非商用の用途に限定し、ダウンロードも禁止しています。さらに、Udioのヘルプセンターによれば、音声、動画、ステムのダウンロードは現在も無効です。

利用者別に分けると、選び方は次のようになります。

  • 活動中のミュージシャンやプロデューサー: Sunoを選びます。Udioで好みのアイデアが生まれても、現行ルールでは、そのファイルをAbleton、Logic、Pro Tools、マスタリング工程へ持ち込めません。
  • キャンペーン用の音楽を購入するクリエイティブディレクター: 商用利用の許可と通常のダウンロードが必要ならSuno Proです。Studio、マルチトラック、MIDI、または大きな生成枠によって制作時間を短縮できる場合だけPremierへ移行します。
  • 個人的にアレンジを試すソングライター: Udio Standardも有力です。130秒の生成、Styles、音声ガイダンス、狙った箇所の差し替えが使えるため、スケッチブックとしてよくできています。
  • 聴くこととリンク共有だけが目的の趣味ユーザー: 課金前に両方の無料プランを試します。どちらの無料枠にも明確な商用利用ルートはなく、Udioでは結果をプラットフォーム外へ出せません。
判断軸SunoUdio勝者
有料エントリー価格Pro:月額$10、年払いなら$8/月Standard:月額$10、年払いなら$8/月引き分け
月間130秒候補の保証数Proで500Standardで1,200Udio
決め手となる制御機能v5.5、高度な編集、Voices。PremierならStudioも利用可能Sessions、セグメント差し替え、Styles、Voice Control部分編集ならUdio
ファイルと権利の流れMP3/WAV/動画、有料期間中に作った曲の商用利用権、Premierのマルチトラック/MIDIダウンロード不可。現行規約では個人的・非商用の用途のみSuno
致命的な制約StudioとMIDIには月額$30のPremierが必要現在、出力を外部納品物にできないSuno

判断基準はシンプルです。サービス外でファイルが必要ならSuno。ファイルが不要で、所有や納品よりも狙った箇所を反復調整できることが重要なら、Udioのほうが優れたスケッチ環境になり得ます。

完成品を世に出すならSuno

Sunoは、プロンプトからダウンロード可能な制作素材までを一貫して扱えるAI音楽生成プラットフォームです。 すべての生成結果が必ず優れた音になることが強みなのではありません。使える結果をプラットフォームの外へ持ち出せる点こそが、Sunoの優位性です。

Free、Pro、Premierプランが並ぶSunoの料金ページ
Sunoの料金(2026年7月28日確認)

料金は2026年7月28日Sunoの現行プランページで確認しました。Proは月払いで$10、年払いなら月あたり$8です。v5.5、毎月2,500クレジット、有料期間中に新しく作った曲の商用利用権、高度な編集、Voices、最長30分のアップロードが含まれます。Sunoでは50クレジットで10曲を生成できるため、Proで保証される枠は月500曲です。

Premierは月払いで$30、年払いなら月あたり$24です。枠は10,000クレジット、つまり2,000曲へ増え、Suno Studioも追加されます。Studioは生成AIを組み込んだオーディオ・ワークステーションで、一般的な録音ツールとAIが生成する新しいパートをタイムライン上で扱えます。クリップの配置、録音、ステムの挿入、テンポ調整、別テイクの比較、コンピングによる良い部分の組み合わせが可能です。

制作フローの勝者:Suno。 Studioの書き出し機能では、曲全体、選択した時間範囲、または全トラックをマルチトラックとして出力できます。個々のクリップはWAVファイルでダウンロードできます。ステムとは、ボーカル、ベース、ドラムなど、ミックスから分離した1つのパートです。MIDIは音程とタイミングのデータで、別のワークステーション上で生成楽器をソフトウェア音源へ置き換える際に使います。Sunoでは、10クレジットでステムからMIDIを生成できます。

通常のWeb制作フローでも、MP3、WAV、動画、複数曲をまとめたZIPをダウンロードできます。これは、画面の洗練度以上に重要です。ブランド用サウンドトラックは動画編集へ渡す必要があり、ボーカリストにはインスト版が必要で、プロデューサーにはバックアップが欠かせません。Sunoなら、こうした受け渡しを今すぐ行えます。

現行モデルと編集機能は急速に進化しています。Suno v5.5は2026年3月26日に公開され、Voices、Custom Models、My Tasteが追加されました。7月20日にはWeb版にv5.5の長さスライダーが加わり、Udioと同じ130秒にそろえた比較が可能になりました。ProとPremierのユーザーは、自分が所有する6曲以上を基に、最大3つの非公開Custom Modelsも調整できます。

ボーカルのパーソナライズではSunoが勝者です。 Voicesは録音した声やアップロードした声を利用できます。一方、UdioのVoice機能では、アップロードした声をソースとして現在は使えません。プラットフォーム内に用意された合成音声を選ぶのではなく、同意を得た特定の歌い手の声を聴くことが目的なら、Sunoのほうが直接的な手段です。

権利関係はUdioより明確ですが、絶対的ではありません。2026年3月26日改定のSuno利用規約では、有料期間中に生成した出力についてSunoが保有する権利を、有料会員へ譲渡すると定めています。一方、AI生成物に著作権が成立することは保証していません。無料プランの出力はクレジット表記を伴う個人的・非商用の用途に限られ、後からアップグレードしても、無料期間中の古い曲が遡って商用利用可能になることはありません。Sunoのヘルプセンターによれば、有料期間中に作った曲の商用利用権は解約後も継続します。

カタログや声をアップロードする前に、もう1つ確認すべき制約があります。ユーザーはContentについて、Sunoの製品の運営、改善、宣伝、マーケティング、収益化に使える、広範かつ永続的で再許諾可能なライセンスをSunoへ与えます。必要な商用利用許可を得られても、基となるContentのあらゆる利用を独占的に管理できるとは限りません。

強み
得意なこと
9 points

  • 有料期間中に作った曲には、文書化された商用利用ルートがあります。
  • MP3、WAV、動画、マルチトラック、MIDIで外部制作へ受け渡せます。
  • v5.5は、アップロードした声を使うVoicesと非公開Custom Modelsに対応しています。
  • Premierでは、生成、録音、コンピング、ステム、書き出しを1つのタイムラインで扱えます。
  • Studioとマルチトラック制作には月額$30のPremierが必要です。
  • サブスクリプションのクレジットは翌月へ繰り越せません。
  • Sunoは、生成した出力が著作権で保護されることを保証していません。
  • Auto Splitは50クレジットかかり、楽器を誤認する場合があるうえ、使えない分離結果でも課金される可能性があります。
  • 利用規約では、ユーザーのContentに対する広範で永続的なライセンスがSunoに残ります。

Sunoの最適な買い方: 商用利用の許可と通常のファイルが必要なクリエイターなら、Proで十分です。Studio、マルチトラック、MIDI、高度な分離、または月500件を超える保証枠によって制作フローが変わる場合だけ、追加の$20を払ってPremierにする価値があります。

Udioはプラットフォーム内のスケッチに強い

Udioは、セクション単位の操作性に優れたモジュール型のAI作曲ツールですが、現在の製品フローはプラットフォームの境界で止まります。 その境界を受け入れられる場合に限り、アイデア探索のために購入する価値があります。

Free、Standard、Proプランが並ぶUdioの料金ページ
Udioの料金(2026年7月28日確認)

同じく2026年7月28日に確認したUdioの現行料金では、Standardは月額$10、年払いなら月あたり$8です。毎月2,400クレジット、最大6曲の同時生成、Voice Control、編集、音声をガイドにした生成、スタイル参照、カスタムカバーアートが含まれます。Proは月額$30、年払いなら月あたり$24で、枠が6,000クレジットへ増え、最大10曲を同時に生成できます。

Udioでは32秒と130秒の生成が可能です。どの操作でも候補が2つ返され、32秒の曲2つは2クレジット、130秒の曲2つは4クレジットです。追加クレジットを除くと、Standardは月1,200件の長尺候補、Proは3,000件を生成できます。無料プランには1日10クレジットと月100クレジットの枠がありますが、130秒の出力は1日3回までです。

候補数ではUdioが勝者です。 同じサブスクリプション価格なら、130秒に条件をそろえたときの月間保証枠をより多く使えます。ハーモニー、アレンジ、質感、楽器のアイデアを探し、多数の試行を捨てる前提の用途に向いています。

ピンポイント編集でもUdioが勝者です。 Sessionsは有料ユーザー向けの波形ビューで、Extend、Replace、歌詞編集、テイク保存、Undoを利用できます。波形とは、時間とともに変化する音声の形を視覚化したものです。曲全体を作り直さず、失敗した短い区間だけを選択できます。有料プランの音声アップロード機能では、自分が所有する素材に対してExtend、Inpaint、Sessionで開く、Remix、Styleの適用も可能です。

ただし、この操作性には制作上の制約が2つあります。第一に、Udio Voicesはライブラリ内の声、またはUdioでネイティブ生成した曲の声を使えますが、アップロードした本人の声をVoiceのソースにはできません。第二に、アップロード音声から作った曲、またはアップロード音声から作った曲をStyleとして利用した曲は、Udio.comで公開できません。機能名から受ける印象ほど、制作フローの持ち運びは自由ではありません。

より大きな問題は、創作性ではなく契約です。2025年11月12日改定のUdio利用規約には、次のように記されています。

  • ユーザーは出力をダウンロードしたり、個人用デバイス、ストリーミングサービス、ユーザー生成コンテンツのプラットフォームへ配布したりできません。
  • 出力は個人的・非商用の目的にのみ使用できます。
  • 出力はUdioまたはそのライセンサーが所有し、ユーザーに帰属する可能性のある所有権もUdio側へ譲渡されます。

第6.4条には、出力を公開利用するときのクレジット表記に関する文言が残っており、第1.2条、第5.2条、第6.3条の厳しい禁止規定との間に不整合があります。だからといって、商用ライセンスがあると推定することはできません。有料配信を計画する購入者は、Udioのサブスクリプションに利用可能な権利が含まれると判断する前に、書面で確認するか法的助言を得るべきです。

強み
得意なこと
9 points

  • Standardは月額$10で、130秒の候補を月1,200件保証します。
  • Sessionsでは、狙った箇所の差し替え、延長、歌詞変更、テイク保存、Undoを管理しやすくなります。
  • Stylesと、自分が所有する音声を使うガイダンスにより、単一のプロンプトから曲を作るだけの場合より柔軟に探索できます。
  • 追加クレジットの価格は公開されており、100クレジットが$3、1,000クレジットが$25です。
  • 音声、動画、ステムのダウンロードは無効です。
  • 現行規約では、出力は個人的・非商用の用途に限られます。
  • 現行規約では、出力の所有権はUdioまたはそのライセンサーにあります。
  • アップロードした本人の声をUdio Voiceのソースにはできません。
  • アップロード音声から派生した作品には、プラットフォーム内での公開にも追加制限があります。

Udioの最適な買い方: まずFreeで、生成される音の傾向と編集モデルが自分に合うかを確認します。プラットフォーム内だけで個人的に試すなら、Standardが合理的な有料プランです。Proで増えるのは生成枠であり、外部で使える商用ファイルへの道ではありません。

コスト比較:安い生成ツールが、安い納品手段とは限らない

130秒の候補1件あたりならUdioのほうが安価ですが、ダウンロード可能な候補に有限の単価を付けられるのは、この2つではSunoだけです。 この2つの事実は切り離せません。

比較単位は130秒の曲候補1件です。Udioでは、その出力に2クレジットかかります。Sunoは生成曲1件につき5クレジットで、v5.5の長さスライダーを使えば同じ長さにそろえられます。

年払いのエントリープランを枠いっぱい使った場合は、次のとおりです。

  • Suno Proは候補1件あたり1.6セントです。$8を500で割った値です。
  • Udio Standardは候補1件あたり0.67セントです。$8を1,200で割った値です。

上位プランでは、次のようになります。

  • Suno Premierは候補1件あたり1.2セントです。$24を2,000で割った値です。
  • Udio Proは候補1件あたり0.8セントです。$24を3,000で割った値です。

したがってUdioには、条件をそろえた候補がエントリープランで2.4倍、上位プランで1.5倍含まれます。これは現行料金とクレジット規則から算出した独自のコスト分析であり、ベンダーのマーケティング上の換算値ではありません。

SunoとUdioの月間130秒候補数とプラン料金を比較する棒グラフ
公開されている月額料金における月間保証枠を、130秒の候補に換算して比較。

実際の支払額が逆転するのは、保証された生成枠を使い切った後です。候補500件までは、月払いならどちらのエントリープランも$10です。公開されているサブスクリプション階層だけを比べ、追加クレジットを無視すると、理論上初めて差が出るのは候補501件目です。Sunoでは次のプランが$30になる一方、Udio Standardは候補1,200件まで$10のままです。候補1,000件なら、Suno Premierが$30、Udio Standardが$10です。候補2,000件では、どちらも上位プランが$30です。

この分岐点を正確に捉えるには、2つの注意点があります。Sunoの有料ユーザーは月間枠を使い切った後も1日最大50クレジットを受け取れるため、個々のユーザーがPremierを必要とする時点は、上限へ達した日によって変わります。また、Sunoは追加クレジットを販売していますが、公開プランページには価格を掲載していません。Udioは追加分の価格を公開しているものの、試行回数を安く増やしても出力制限はなくなりません。

だからこそ、$10対$10という表示価格だけの比較では不十分です。クリエイターが買うのは、波形の長さそのものではありません。リリース作品、クライアント向けの短い楽曲、BGM、ボーカルデモ、または次工程へ渡す素材を買っています。ゴールまで到達できる成果物を基準にコストを計算する必要があります。

音質とコントロールを比較:得意分野は二分される

ボーカルと完成までの一貫した制作ではSuno、楽器の質感と部分修正ではUdioが優位です。 誠実な試聴評価なら制作フローの制約を無視すべきではなく、反対に、制作フローだけを見て音の好みが万人共通であるかのように扱うべきでもありません。

現在のモデル名を明示した比較として、範囲は限定的ながら参考になる検証があります。Official AI Rankingは2026年6月7日、7ラウンドのテストを公開しました。同チームはポップ、ロック、カントリー、R&B、インディーフォークにわたる同一の20プロンプトを使い、2人のレビュアーがフレージング、ビブラート、歌声の自然さをブラインド評価しました。ボーカル部門の勝者はSuno v5.5でした。

同じ評価者は、ジャズトリオ、アンビエント、ローファイ・ヒップホップ、クラシック弦楽、テクノを対象に5つのインストゥルメンタル課題を実施し、楽器表現の忠実度ではUdioを勝者としました。編集テストでは、それぞれのプラットフォームで生成した1曲に対し、短いギターソロをサックスへ置き換える、ボーカルの1フレーズを差し替える、ブリッジを新しいキーへ上げる、という3つの変更を試しています。このラウンドはUdioが制しました。これらは1つの評価元による結果であり、本記事独自のテストではありません。

より広範な学術ベンチマークからは、両ツールの限界も見えてきます。2026年のAImoclipsプレプリントでは、6システムと12の感情語を組み合わせて1,008本のインストゥルメンタルクリップを生成し、111人の参加者から6,162件の評価を集めました。感情象限の正解率はSunoが0.463で最高でしたが、0.50を超えたシステムはありませんでした。

バレンスは、曲をどの程度心地よく、または不快に感じるかを表します。覚醒度は、どの程度穏やか、またはエネルギッシュに感じるかを示します。研究ではSunoとUdioのどちらも、バレンスと覚醒度が高い方向へ偏り、「穏やか」と「悲しい」の間に顕著な重なりが見られました。つまり、「陰鬱」「静穏」といった1語のプロンプトだけでは、狙った感情へ安定して導けません。

このベンチマークで使われたのはSuno v4.5とUdio v1.5 Allegroで、プロンプトは1語のインストゥルメンタル指定、評価対象は10秒の切り出し、参加者は韓国語話者でした。現在の製品全体を順位付けするものではありません。ただし、制作上の教訓は現在も有効です。感情の名前だけでなく、その感情を音楽として成立させる要素まで指定してください。

クライアントへ納品できる作品を作るなら、次の5点を聴き分けます。

  1. ボーカルの明瞭度: 子音を聞き取れるか。密度の高いコーラスでもフレージングが崩れないか。
  2. 楽器の分離: キック、ベース、ボーカル、高域のパーカッションを、中央で濁らずに聞き分けられるか。
  3. セクションの一貫性: ブリッジがヴァースとつながって聞こえるか。それとも別の曲を接いだように感じるか。
  4. 感情の制御: テンポ、モード、ダイナミクス、編成が、指定した感情を表現しているか。
  5. 修正コスト: うまくいった部分を失わずに、失敗した2秒だけを直せるか。

部門別の勝者: ボーカル主体の完成曲、カスタムボイス、ファイル納品、外部での仕上げならSunoです。インストゥルメンタルのアイデア出し、候補数、サービス内での狙った箇所の差し替えならUdioです。それでも総合的な勝者はSunoです。制作ツールである以上、完成物を制作者へ返せなければならないからです。

課金前に同じ音楽ブリーフで試す方法

公平に比べるには音楽ブリーフを固定し、ツール固有の修正手順だけを変えます。 4回目で磨き込んだSunoの結果と、Udioの初回結果を比べてはいけません。大まかなプロンプトと、細部まで構造化したプロンプトを比べるのも不公平です。

たとえば、次のような具体的なブリーフを使います。

130秒、104 BPM、Eマイナーのオルタナティブ・ポップ。リードボーカルはドライで近い音像。ミュートしたエレキギター、温かいモノラルベース、タイトな生ドラム、控えめなアナログシンセのフックを1つ。構成は4小節のイントロ、ヴァース、プレコーラス、コーラス、短いインストゥルメンタル・ブリッジ、最後のコーラス、明確なエンディング。ボーカルを前面に保ち、アリーナ風のリバーブと倍テンポへのドラム切り替えを避け、マスタリング用に6デシベルのヘッドルームを残す。

BPMは1分あたりの拍数です。「ドライ」は、聞き取れるリバーブがほとんど、またはまったくない状態を意味します。ヘッドルームとは、後工程のために残しておく未使用のピークレベルです。形容詞だけでなく、こうした制約によってモデルに音楽的な根拠を与えられます。

  1. 生成前の条件を固定する

    Web版の長さスライダーでSuno v5.5を130秒に設定します。Udioも130秒のオプションに設定します。歌詞、構成、テンポ、キー、楽器編成、除外条件を同じにします。どちらか一方だけブリーフを変えて有利な結果を選ばず、最初の候補を保存します。

  2. 同じ5つの失敗を採点する

    ボーカルの明瞭度、楽器の分離、セクションの一貫性、感情の制御、修正コストを記録します。失敗した箇所にはタイムスタンプを付けます。「Udioのほうが良い」ではなく、「ブリッジ冒頭でパルスが消える」のように書けば、次の操作につなげられます。

  3. 1か所だけを修正する

    UdioではSessionsを開き、失敗した範囲を選択して、該当する歌詞またはプロンプトを調整してからReplaceを使います。Sunoでは、単純な変更ならセクション編集を使い、タイミング、アレンジ、トラック単位の作業が必要ならStudioへ曲を移します。

  4. 修正後を比較する

    修正したセクションが、周囲の歌声、グルーヴ、ハーモニー、ミックスの質感を保っているかを判断します。部分修正が成功したと言えるのは、継ぎ目を生まずに、指定した問題だけを改善できた場合です。1か所の修正で別の3要素まで変わるなら、クレジットが安くても再生成のコストは高いままです。

  5. 納品できるか確認する

    Sunoでは、必要な通常ファイルをダウンロードするか、PremierからWAVクリップ、マルチトラック、MIDIを書き出します。Udioでは、現行規約とダウンロード状況を確認します。2026年7月28日時点では、ダウンロードが無効のため、ここで制作フローがプラットフォーム内に止まります。

この修正前後の比較から分かるのは、1つのプロンプトで必ず勝者が決まるということではありません。最初の大まかな生成で各モデルの苦手箇所を見つけ、次に構造化した指示と1回の限定的な修正を行うことで、うまくいった部分を壊さず指示に従えるかを判断できます。

乗り換えコストは、2つ目の契約料より大きい

UdioからSunoへ移るコストは、書き出せない作業そのものです。SunoからUdioへ移る場合は、制作物を持ち出せる利便性と権利の明確さを失います。 どちらの移行でも、月額$10の契約料は最も小さな負担です。

UdioからSunoへは、プロンプト、歌詞、テンポ、キー、構成メモ、承認済みの共有リンクを手作業で移せます。しかし現在、Udioの音声、動画、ステムはダウンロードできないため、次の制作フローの素材にはできません。作品を再現するには、ファイルを移行するのではなく、もう一度言葉で説明する必要があります。保存したVoices、Styles、Sessions、テイク、ライブラリの整理もUdio側に残ります。

SunoからUdioへ移る場合、Sunoのファイルはダウンロードできますが、Udioのアップロード機能で使えるのは、自分が利用権を持つ音声だけです。Sunoの有料プランによる許可があっても、著作権やコンテンツライセンスに関するあらゆる問題がなくなるわけではありません。さらに、Udioで生成した結果には、Udioの現行の所有権、商用利用、ダウンロードに関する制限が適用されます。アップロード音声から派生したStyleも、Udio.comでは公開できません。

両方のエントリー契約を維持すると月額$20、年払い換算なら月額$16です。Udioを個人的なアイデア出しの層、Sunoを別の制作層として使い分ける場合に限り、合理的になり得ます。Udioで生成した素材をSunoやワークステーションへ移す前提なら、必要なファイル受け渡しがUdioにないため成立しません。

ファイル納品、精密な編集、声の要件に応じてクリエイターを振り分ける判断フロー
音の好みより先に確認すべきなのは、作品をプラットフォーム外へ出す必要があるかどうかです。

個人的な探索だけを行い、Sessionsですでに作品を整理していて、外部納品よりも狙った箇所の差し替えを重視するなら、Udioから乗り換えないほうがよいでしょう。カタログがCustom Models、アップロードしたVoices、Studioプロジェクト、マルチトラック、MIDIに依存しているなら、Sunoから乗り換えないほうがよいでしょう。

リリース日、クライアント承認、ディストリビューター、動画編集者、アーカイブのいずれかでファイルが必要になったら、UdioからSunoへ乗り換えます。SunoからUdioへ移るのは、より多くの130秒候補と細かな部分編集に、納品を伴わない別の制作フローを用意する価値がある場合だけです。

単発の曲よりも再現可能な音の個性が重要なら、さらに深い課題は、権利が管理された素材とその再利用です。ElevenLabs Music Finetunesの分析では、所有する音声、学習時の制約、再利用可能なサウンドモデルによって、このシステム設計がどう変わるかを解説しています。

よくある質問

UdioはSunoと同じくらい優れていますか?

インストゥルメンタルのアイデア探索と狙ったセクションの編集では、Udioのほうが優れる場合があります。完成までの制作フローでは、ダウンロード、有料期間中に作った曲の商用利用許可、アップロードした声を使うVoices、外部制作への受け渡しに対応するSunoが優位です。Udioの現行規約下では、リリース可能なプロジェクトに対する両者の価値は同じではありません。

Sunoで自分の歌声を使えますか?

はい。Suno v5.5のVoicesでは、ProとPremierのユーザーが自分の声を録音またはアップロードできます。ただし、本人確認と地域ごとの提供状況が適用されます。Udio Voicesで使えるのは、ライブラリ内の声、またはUdioでネイティブ生成した曲の声であり、アップロードした本人の声はソースにできません。

SunoでもUdioのように曲の一部を編集できますか?

はい。Sunoの有料プランには高度なセクション編集が含まれ、PremierにはStudioのタイムライン、ステム、コンピング、ワープツール、書き出し機能も追加されます。短い波形範囲を選び、その場で差し替える操作は、Udio Sessionsのほうが簡潔です。

SunoとUdioの料金差はいくらですか?

表示上のサブスクリプション価格に差はありません。どちらもエントリープランは月額$10、年払いなら月額換算$8、上位プランは月額$30、年払いなら月額換算$24です。Udioには130秒の候補が多く含まれ、Sunoには利用可能なファイルと商用利用への道があります。

SunoとUdioは同じサービスですか?

いいえ。どちらもテキストや音声による指示から曲を作りますが、Sunoはv5.5とStudioを中心に、ダウンロード可能な制作システムを構築しています。Udioはモジュール型の生成とプラットフォーム内での精密な編集に重点を置く一方、現行規約では出力が個人的・非商用・ダウンロード不可に限定されています。

最終更新

2026年9月3日

カテゴリーDesign

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