Webflow 料金改定2026年5月:8サイト運営の実額検証
2026年5月13日のWebflow 料金改定で、CMSとBusinessはPremiumに統合されました。8サイトを運営する制作スタジオの実額をもとに、月額の増減、50 GBから始まる帯域幅の追加料金、AIクレジット、旧料金を12か月固定する年払いへの切り替え効果まで、移行前に確認すべきポイントを整理します。

2026年5月13日、WebflowはCMSとBusinessを1つのPremiumプランに統合し、新たにTeamバンドルを導入しました。さらに、すべてのWorkspaceにAIクレジットが追加されています。Webflow 料金改定の見出しだけを見れば、仕組みは簡単になったように映ります。しかし、8サイトを運営する制作スタジオで実際に計算すると、安くなるサイトは約4分の1、高くなるサイトも約4分の1。残りはほぼ据え置きですが、その裏では利用可能な帯域幅がひっそり削られています。
Webflow 料金改定:5月13日の変更点を1段落で
Premiumは、CMSとBusinessを統合した新プランで、年払いなら$25/mo、月払いなら$39/moです。その上位には、セルフサービス型のシート構成では足りなくなったスタジオ向けに、オールインワンのTeamプランが加わりました。同日、すべてのWorkspaceにAIクレジットも付与されましたが、上限が適用されるのは2026年6月29日から。それまではAI利用状況のダッシュボードを読み取り専用で確認できます。既存サイトは6月29日以降、次回更新または請求対象となる変更のタイミングで自動移行します。ただし例外として、FreelancerおよびAgency Workspaceのサイトには2026年11月16日まで猶予があります。Webflowのヘルプセンターが示す移行例は「$10安くなる」「変わらない」「$6高くなる」の3つ。どれに当てはまるかを決めるのは、選んだプランではなく帯域幅です。

Webflow プランの新旧比較
旧Siteプランは4段階でした。年払いでBasicが$14/mo、CMSが$23、Businessが$39、Ecommerceは独自の料金体系です。新しい構成はより短く、Basicが$15、Premiumが$25、Ecommerceは変更なし。さらにWorkspaceのシートとSiteプランを1つの請求項目にまとめるTeamが、別枠のオールインワン・バンドルとして加わります。
プラン価格の変化だけなら分かりやすい話です。見落としやすい変更は、各プランの上限にあります。
CMSアイテム数は、旧CMSプランの2,000件からPremiumでは20,000件へ増えます。CMS Collectionsも20から40へ倍増しました。コンテンツ量の多いサイトで別料金になっていたCMSアイテムのアドオンは、Premiumでは完全に廃止されます。このアドオンを毎月支払っていたサイトにとっては、明確な値下げです。
一方、帯域幅は逆方向に動きました。新しいPremiumプランに含まれる月間帯域幅は50 GBからです。旧Businessには100 GBが含まれていました。容量が少ない帯域幅アドオンも値上がりしています。
つまり、プラン構成は4段階から3段階へ簡素化されたものの、各段階を構成するコストは変わりました。コンテンツ量の多いサイトには有利、帯域幅を多く使うサイトには不利です。シンプルなランディングページは$1高くなります。

制作スタジオ視点で読み解くWebflowの3シナリオ
Webflowのヘルプセンターでは3つのシナリオが紹介されています。比較の基準にはなりますが、そのまま運営判断に使える指針ではありません。
シナリオA – 月払いのBusiness、50 GB未満。 $49/moから$39/moになり、$10安くなります。Webflowが訴求の中心に置くケースで、内容自体は正確です。ただし該当するのは、Businessを月払いで契約し、なおかつ新しい50 GBの上限に収まるサイトだけ。実際のクライアント案件群では少数派です。
シナリオB – 年払いのBusiness、500 GB。 合計$199/moから合計$199/moで変わりません。基本料金は$39から$25へ下がりますが、帯域幅アドオンが同額だけ上がります。請求項目の内訳が変わるだけで、合計額に簡素化の恩恵は現れません。
シナリオC – 年払いのBusiness、150 GB。 $59/moが$65/moとなり、$6の値上げです。Webflowが目立たせていないのはこのケースです。月間帯域幅が50 GBから100 GBのサイト、つまり中規模トラフィックのマーケティングサイトが多く集まる帯域では、値上げになります。Businessで追加料金なしだった帯域幅がアドオン扱いになり、そのアドオン自体も以前より高いためです。
3つに共通するパターンは明快です。基本料金の値下げが効くのは50 GB未満だけ。50 GBから100 GBでは同額か値上げとなり、100 GBを超えると新しいアドオン料金が基本料金の差額を打ち消します。「プランを簡素化した」という説明はプラン単体なら正しいものの、請求総額を表す言葉としては誤解を招きます。
8サイト運営の実額:移行前と移行後
クライアント案件と自社案件を合わせた8サイトについて、旧プランと移行後の月額を台帳にしました。この変更を正確に捉えるには、実際の請求額を照合するほかありません。抽象的なシナリオだけでは、現実の請求書は説明できないからです。
サイト1 – エージェンシーのランディングページ。 Basicの年払いです。$14 → $15で、$1の増加。新しいプラン体系で事業を続けるための小さなコストです。
サイト2 – 旧CMS年払いのポートフォリオサイト、CMSアイテム1,200件。 $23 → $25で、$2の増加です。このサイトではCMSアイテム数が制約になったことはなく、Premiumの上限が10xになっても使い切れません。スタジオは利用しない余裕のために$2/mo多く支払うことになります。
サイト3 – Business年払いのDTCブランド、平均帯域幅40 GB。 $39 → $25で、$14/mo安くなります。実際に当てはまったシナリオAです。Business相当の帯域幅が必要なほどトラフィックが多くないため、Premiumへの自動移行でそのまま請求額が下がります。
サイト4 – Business年払いのコンテンツ重視型SaaSマーケティングサイト、平均帯域幅180 GB。 基本料金$39と帯域幅アドオン$40の構成から、基本料金$25と帯域幅アドオン$80へ移ります。差額は$26/moの増加です。基本料金は$14下がった一方、帯域幅アドオンは$40上昇し、差し引き$26の負担増。7月にスタジオの経理担当を驚かせるのは、このサイトです。
サイト5 – Ecommerce Standard。 変更はありません。今回の移行でEcommerceプランは対象外でした。
サイト6 – Basic月払いのクライアント向けマイクロサイト。 $25/moで、プラン上の変更はありません。ただし月払いのため、次回更新時に旧料金を維持できる保護はありません。今週中に年払いへ切り替えるべきです。
サイト7 – 旧CMS月払いの小規模SaaS、CMSアイテム4,500件。 旧上限の2,000件を超えていたため、CMSの$23/moに加えてCMSアイテムのアドオン$15/moを支払っていました。新しいPremiumは月払いで$39/mo、CMSアイテムのアドオンはありません。合計は$38 → $39ですが、アドオンが消え、超過アラートに悩まされることもなくなります。
サイト8 – Business月払いのエージェンシー向けプレゼンテーションサイト、平均60 GB。 $49/moからPremiumの$39/moに移り、50〜100 GB枠の帯域幅アドオン$20/moが加わります。新しい合計は$59/moです。見出し上のプラン変更だけでは分かりませんが、内訳は変化し、旧料金を固定できる機会には大きな価値があります。
移行前の月額合計:$277。移行後の月額合計:$279。
数字だけなら、スタジオ全体のWebflow 料金はほとんど変わりません。その内側では、2サイトが大きく安くなり、1サイトが大きく高くなり、残りも小幅な変動を吸収しています。移行によって合計額が大きく上がったわけではありません。どのサイトがいくら負担するかが組み替えられたのです。

BusinessからPremiumへの移行に潜む帯域幅の落とし穴
今回の移行で最も鮮明にコストが動くポイントは、旧Businessの100 GBに対して、Premiumの初期帯域幅が50 GBしかないことです。プラン価格は同じでも、含まれる帯域幅は半分になります。
適用方法についても、Webflowのヘルプセンターは明記しています。2026年6月29日以降の次回更新時、過去2回の請求月にわたって新しい50 GBの上限を超えていたサイトには、帯域幅アドオンが自動で割り当てられます。警告メールや手動アップグレードの案内ではなく、請求書にアドオンが自動追加される仕組みです。
容量が少ない帯域のアドオンほど、以前より割高になりました。たとえば旧Businessで70 GBを使い、追加料金がなかったサイトは、今後は基本料金$25と帯域幅$40で合計$65を支払います。以前の請求額は$39。「簡素化」の結果は$26/moの値上げです。
今週やるべきことは、すべてのクライアントサイトでWebflow Cloudの帯域幅パネルを開くことです。直近2か月の平均が51 GBから100 GBに入るサイトは、6月29日以降の次回更新時に、表面化していなかった値上げが発生します。選択肢は2つ。更新日前に年払いへ変更して旧料金を固定するか、新しい請求項目が現れる前にクライアントへ説明するかです。
余裕を持たせずWebflowの費用をそのままクライアントへ請求しているなら、この話をするべき時期は8月ではなく6月です。
AIクレジットと6月29日の境界線:何に使われるのか
すべてのWorkspaceプランにAIクレジットが含まれるようになりました。対象はAIサイトビルダー、Designer内のAIアシスト機能、各Workspaceで使うキャンバス上のAI操作です。クレジットのダッシュボードはすでに読み取り専用で稼働しており、Webflowは利用量を記録しています。ただし上限が適用されるのは2026年6月29日からです。
この変更で必要なのは意見ではなく、計測です。「自分のワークフローが何クレジットを消費するのか」に正直に答える方法は、ダッシュボードを開き、普段どおり1週間作業して、その数値を確認すること。それ以外は推測にすぎません。
今回の発表に伴うAIサイトビルダー自体の機能変更はありません。より高い上限が必要な場合は、Enterprise向けのアクセス階層が用意されています。
クレジット制を率直に捉えるなら、事実上「仕組みが決まるまで自由に使える」状態から、利用量を測る上限付きの方式への移行です。上限が有効になる前に必要なアドオン量を見積もるには、ダッシュボードを見るしかありません。クライアント案件のキックオフごとにサイト案を生成しているなら、今から計測を始めるべきです。AIアシストをたまに使う程度なら、付与分で足りる可能性が高く、6月下旬までダッシュボードを気にせずに済みます。
いずれの場合も境界線は6月29日です。この日から、読み取り専用だった上限が実際に適用されます。
今週実行した旧料金の固定策
アカウントに新料金が適用される前に月払いから年払いへ変更すれば、現在のSiteプランをさらに12か月固定できます。この条件が書かれているのはマーケティング記事ではなくヘルプセンターです。だからこそ、確認しておく価値があります。
私の場合は今週、サイト6(Basic月払い)とサイト8(60 GBを使うBusiness月払い)を年払いへ変更しました。サイト6の効果は小さく、旧Basicの$14/moを固定することで、Basicの$1/mo値上げをさらに1年間回避できます。節約額は約$12です。
重要なのはサイト8です。Premiumへの自動移行が更新時に発動する前に、Businessの月払いから年払いへ変更すれば、100 GBの帯域幅込み、旧料金の$39/moを2027年5月まで維持できます。$20/moの帯域幅アドオンを12か月回避できるため、節約額は$240。年払いの契約条件を差し引いても、1サイトで年間約$180を守れます。
現在Businessまたは旧CMSを月払いで利用しているWebflowサイトがあるなら、動くべきなのは来月ではなく今週です。旧料金を固定できる期間は各アカウントの移行日で終わり、この猶予が有限であることをWebflowも明確にしています。
月額$387のソロプレナー向けツール構成
Webflow、Cloudflare、Anthropicを含むすべての請求項目を、1つの運営台帳で照合する方法。
Webflowでクライアントサイトを制作する場合の影響
クライアント負担で運営するサイトについて、6月に済ませたい話が2つあります。1つ目はAIクレジットの上限です。クライアントがAIアシストを無制限に使えるつもりで契約したなら、6月29日より前に認識を合わせてください。2つ目は帯域幅アドオンです。50 GBから100 GBに入るサイトがあれば、請求書が届いてからではなく、今のうちに次回のリテイナー契約へ追加費用を組み込む必要があります。
稼働中のクライアントサイトが5つ以上あり、チームの共同作業者が2人を超えるスタジオなら、新しいTeamプランについて20分だけ計算する価値があります。WorkspaceのシートとSiteプランを1つの請求項目にまとめるため、構成によっては2本の請求を1つの金額に集約できます。私自身のスタジオでは、サイト数が変動し、まだサイト単位の計算が有利なため移行していません。ただし結論は一目では分かりません。先入観で決めず、実際のシート数とサイト数を入れて比較してください。
Webflow料金変更シミュレーター
サイト構成ごとに新旧プランを比較できるWebflow公式ツール。
見出し上の簡素化は、請求書まで単純にしてくれるわけではありません。項目名を付け替えただけです。複数のクライアントサイトを抱えるデザインスタジオが読むべきなのは発表記事ではなく、自社の台帳です。サイトを横断して計算して初めて、実際の変化が見えてきます。
Webflowは2026年5月13日に値上げしたのですか?
一部のプランは値上げされました。新しいBasicは年払いで$14から$15/moへ上がり、CMSは年払い$25/moのPremiumへ移行します。Businessは基本料金が下がる一方、含まれる帯域幅が減り、帯域幅アドオンも高くなります。最終的な増減は、サイトのトラフィック特性だけで決まります。
既存のWebflowサイトに新料金が適用されるのはいつですか?
2026年6月29日以降、次回更新または請求対象となる変更のタイミングで適用されます。FreelancerおよびAgency Workspaceのサイトは、移行が始まる2026年11月16日まで猶予があります。
5月13日以降も現在のWebflow プランを維持できますか?
はい。アカウントに変更が適用される前に月払いから年払いへ切り替えれば、現在のSiteプランと旧料金をさらに12か月固定できます。
新しいPremiumプランでは、CMSアイテムのアドオンは何に置き換わりますか?
置き換わるものはありません。Premiumには最初から20,000件のCMSアイテムが含まれ、既存のCMSアイテムアドオンは更新時に削除されます。このアドオンを支払っていたコンテンツ量の多いサイトには、実質的な値下げです。
新しいWebflow プランのAIクレジットはどのように機能しますか?
すべてのWorkspaceプランに、AIサイトビルダーとAIアシスト機能で使うAIクレジットが含まれます。Webflowがクレジット上限の適用を始めるのは2026年6月29日で、追加クレジットは購入できます。それまではダッシュボードが利用量を読み取り専用で記録するため、必要になりそうなアドオン量の見積もりに使えます。
2026年9月5日







