Gemini API 料金ガイド:Vertex AIの単価と月額予算の組み方
Vertex AIで使うGemini APIの料金を、モデル別単価から月額予算まで解説。入力・推論を含む出力、Batch、キャッシュ保管、予約容量の費用を整理し、サポート返信案と夜間レポート処理を試算します。Developer APIとの違いや無料枠、キャンペーン終了後の費用も確認できます。
公開日

Vertex AIで使うGemini API 料金は、月100,000回のサポート返信案作成なら、現在のGemini 3.8 Flashで実質月額$337.50、導入キャンペーン終了後は$675です。Googleは現在、このプラットフォームをGemini Enterprise Agent Platformと呼んでいます。まずは従量課金で始め、推論トークンも出力に含めて計算し、本番導入を決める前にキャンペーン終了後の単価で予算を組みましょう。
料金は2026年10月20日に、Google CloudとGemini Developer APIの公開料金ページで確認しています。 本記事で扱うのはUSD建ての公開単価と計算例であり、本番環境でのベンチマークや個別交渉による見積もりではありません。Google Cloudのキャンペーンは、対象となる純利用額に対してクレジットを還元する仕組みです。そのため、以下の実質費用が初回の請求額になるとは限りません。Google Cloudの料金
Vertex AI 料金の早見表
Vertex AIの料金は、選ぶモデル、トークン数、処理方式で決まります。 トークンは、テキストやエンコードされたメディアを数える小さな単位です。入力には送信した内容が含まれ、出力には回答と課金対象の推論が含まれます。入力単価が安くても、モデルが大量の推論トークンを生成すれば、回答の費用は高くなります。
以下はStandard推論の100万トークン当たりのUSD料金です。料金ページにリージョン区分があるモデルは、Globalの単価を使っています。ここでいう入力はテキストであり、モダリティによる違いは後述します。Proの行でスラッシュで区切った値は、入力コンテキストが200,000トークン以下の場合/200,000トークンを超える場合です。この境界は月間利用量ではなく、リクエストごとに適用されます。Gemini 2.5は元の料金表にGlobalの指定がないため、ここでもGlobalとは表記していません。公式のモデル別料金表
Gemini 3 Flash Previewの出力単価が空欄なのは、意図的です。 現在のGoogle CloudのStandard料金表には記載がありません。一方、PriorityとFlex/Batchの表には出力単価が載っています。別のAPIの単価で埋めると、この記載の欠落が見えなくなります。予算に組み込む前に、該当するStandardのSKUを確認してください。
新しいテキスト機能を作るなら、まずFlash-Liteモデルが必要な品質を満たすかを評価しましょう。高価なモデルへの切り替えは、採用できる回答が増える、再試行が減る、安価なモデルでは処理できないタスクに対応できる、といった効果を測定できてからで十分です。トークン単価で分かるのは費用の下限であり、回答品質ではありません。
名称変更で予算の考え方は変わりますか?
従来Vertex AIと呼ばれていた開発者向けプラットフォームは、現在Gemini Enterprise Agent Platformという名称です。 Googleは2026年4月22日、次のように発表しました。「Gemini Enterprise Agent Platformは、Vertex AIを進化させた新しい開発者向けプラットフォームです」。同日のリリースノートにも名称変更が記録されています。Googleの発表、リリースノート
Googleは、技術チームがエージェントを構築・運用するAgent Platformと、従業員向けアプリケーションであるGemini Enterpriseアプリを区別しています。ユーザー単位のサブスクリプションとモデルのトークン課金は、購入するものが異なります。名称が変わったからといって、APIの見積もりにアプリのサブスクリプション料金を代用してはいけません。
Vertex AI Studioの料金はどう見積もりますか?
Googleの名称変更により、Vertex AI StudioはAgent Studioになりました。この環境からGeminiモデルを呼び出す費用は、Cloudのモデル推論単価と、別途利用するサービスの料金から計算します。画面の旧名称を、独立したトークン使い放題プランと捉えないようにしてください。個人向けGeminiアプリのサブスクリプションについては、当サイトのGemini料金ガイドを参照してください。名称変更の記録
Vertex AIのモデル料金:基本単価以外に確認すること
単価を当てはめる前に、エンドポイントとモダリティを決めます。 「Geminiの入力」にはテキスト、音声、画像があり、モデルによってはそれぞれ課金単位が異なります。この節の料金は、いずれも同じGoogle Cloudの料金ページに基づいています。
GlobalとNon-globalのエンドポイント
現在の複数のモデルでは、Non-globalの単価がGlobalより高く設定されています。以下はStandardの入力/出力について、100万トークン当たりの料金です。
- **Gemini 4 Argon:**11月30日までは$2.20/$11、その後は$4.40/$22です。Non-globalのキャッシュ済み入力は$0.11、その後は$0.22です。Argon Cyber Permissiveは$4.40/$22、キャッシュ済み入力は$0.22で、Argonのキャンペーンは適用されません。
- **Gemini 3.8 Flash、3.7 Flash、3.6 Flash:**12月31日までは$0.825/$4.125、その後は$1.65/$8.25です。キャッシュ済み入力は$0.0825、その後は$0.165です。3.8 Flash Cyberは$1.65/$8.25、キャッシュ済み入力は$0.165です。
- Gemini 3.5 Flash:$1.65/$9.90、キャッシュ済み入力は$0.165です。3.5 Flash-Lite:$0.33/$2.75、キャッシュ済み入力は$0.033です。
- **Gemini 3.1 Flash-Lite:**テキスト・画像・動画の入力とテキスト出力は$0.275/$1.65、キャッシュ済み入力は$0.0275です。音声入力は$0.55、キャッシュ済みなら$0.055です。
これらのNon-global料金は、対応するGlobalの料金より10%高くなっています。ここに挙げた行については、予算を組む際の目安になります。ただし、Globalしか掲載されていないモデルに、推測でリージョン別料金を設定してよいという意味ではありません。導入要件に合うエンドポイントを選び、そのエンドポイントの単価で計算してください。
音声入力、ライブセッション、音声モデル
GlobalのStandard推論では、Gemini 3.1 Flash-Liteの音声入力は100万トークン当たり**$0.50**、キャッシュ済みは$0.05です。Gemini 3 Flash Previewの音声入力は**$1.00**、キャッシュ済みは$0.10です。Gemini 3.5 Flash、3.5 Flash-Lite、3.6/3.7/3.8 Flash、3.8 Flash Cyber、3.1 Pro Preview、Argonは、それぞれの行で指定されたモダリティに対し、記載の入力単価を適用します。
Gemini 2.5 Flash Liteの音声入力は**$0.30**、キャッシュ済みは$0.03です。Cloudの表では、Gemini 2.5 Flashの音声入力がコンテキスト200K以下で$1.00、200K超で$0.30と記載され、キャッシュ済み入力は両方とも**$0.10**です。このStandardの行は通常と異なる構成ですが、公表されたままの値を載せています。長い音声の費用を低い方の単価で予測する前に、確認を取ってください。
Googleのライブ対話モデルGemini 3.8 Live APIは、Non-global向けに、100万トークン当たりテキスト入力$0.75、画像・動画入力$1、音声入力$3、テキスト出力$4.50、音声出力$12、アバター動画出力$1と記載されています。キャッシュ欄はN/Aです。料金ページによると、蓄積されたセッションコンテキストはターンごとに再処理され、再び課金されます。そのため、10ターンの会話を、元のコンテキストを一度だけ送信したものとして計算することはできません。
Gemini 2.5 Flash Live APIは、100万トークン当たりテキスト入力$0.50、画像・動画または音声入力$3、テキスト出力$2、音声出力$12です。PriorityとFlex/Batchの欄はN/Aです。
音声専用の処理では、Gemini 3.8 Flash TTS Previewがテキスト入力$0.50/音声出力$9、Gemini 3.8 Flash-Lite TTS Previewが**$0.50/$6です。これは料金ページの100万カウント当たりの単位によるもので、2026年12月31日までの料金です。2027年1月1日以降は、それぞれ$1/$18と$1/$12**になります。料金ページでは、導入時の割引をキャンペーンクレジットによるものと説明しています。
Gemini 3.5 Live Translateは音声入力$3.50/音声出力$21です。Gemini 3.5 Transcribe Liveは音声入力$3.50/テキスト出力$21、Gemini 3.5 Transcribeは**$2/$12**です。これらは会話ごとの定額ではなく、100万トークン当たりの料金です。分単位に換算する際は、各モデルの音声換算条件を使ってください。
画像・動画・埋め込みモデル
画像生成では、画像出力に独立した課金単位があります。以下はCloudのStandard料金で、入力/テキスト出力/画像出力の順に、100万トークン当たりのUSD単価を示しています。
- Gemini Nano Banana 2.1:$1.50 / $7.50 / $30。キャッシュ済み入力は**$0.15**です。
- Gemini 3.1 Flash-Lite Image、Nano Banana 2 Lite:$0.25 / $1.50 / $30。キャッシュ済み入力は**$0.025**です。
- Gemini 3.1 Flash Image、Nano Banana 2:Globalは$0.50 / $3 / $60、キャッシュ済み入力は**$0.05**。Non-globalは**$0.55 / $3.30 / $66**、キャッシュ済み入力は**$0.055**です。
- Gemini 3 Pro Image、Nano Banana Pro:$2 / $12 / $120。キャッシュ済み入力は**$0.20**です。
- Gemini 2.5 Flash Image:$0.30 / $2.50 / $30。キャッシュ済み入力はN/Aです。
画像のトークン数は解像度によって変わります。例えば、Googleが示すNano Banana 2.1の概算出力費用は、1Kで$0.034、2Kで$0.05、4Kで$0.113です。プロンプト入力は別途課金されます。画像出力の単価をテキスト出力に適用したり、そのまま画像1枚当たりの料金と解釈したりしないようにしてください。
Gemini Omni FlashとGemini Omni 1.1 Flashは、100万トークン当たり入力$1.50、テキスト出力$9、動画出力$17.50です。料金ページの動画トークン換算は解像度によって異なります。トークン単価が一定でも、どの解像度でも1秒当たりの料金が同じになるわけではありません。
検索用にコンテンツを数値表現へ変換するGemini Embedding 2、Unified Multimodal Previewのオンライン入力単価は、100万トークン当たりテキスト$0.20、画像$0.45、動画$12、音声$6.50です。Batch入力は同じ順で**$0.10、$0.225、$6、$3.25となり、出力トークンには料金がかかりません。別に掲載されているGemini Embedding**の行は、1,000カウント当たりオンライン$0.00015、Batch $0.00012で、出力は無料と記載されています。SKUを確認する際も、この元の課金単位を単価とセットで扱ってください。
旧モデルの料金掲載は、利用できる保証ではありません
Googleは現在もGemini 2.0の料金を掲載しています。Flashのテキスト入力/出力は**$0.15/$0.60**、音声入力は**$1**、Batchは**$0.075/$0.30**、音声入力は**$0.50です。Flash Liteは、掲載された音声入力も含めて入力$0.075/出力$0.30**、Batchは**$0.0375/$0.15**です。すべて100万トークン当たりの料金です。
2.0 Flash Image Generationの行は入力$0.15、音声入力$1、テキスト出力$0.60、画像出力$30です。2.0 Flash Live APIの行はテキスト入力$0.50、音声・動画・画像入力$3、テキスト出力$2、音声出力$12です。Batch欄が空白でも、割引が提供されているとは限りません。料金ページには、さらに古いGemini 1.5と1.0のモダリティ別料金も残っています。料金の行が残っているだけでは、新規導入でそのモデルを利用できるとは判断できません。採用する前にモデルIDを確認してください。
Batch・Priority・キャッシュでは、どの料金が適用されますか?
待てる処理にはBatchを使い、キャッシュは別に損益を計算します。 Batchは非同期処理としてジョブを送信する方式です。キャッシュは、以前の入力コンテキストを再利用します。ある列の単価が低いからといって、すべてのモデルで両方の割引を併用できるわけではありません。
公開されているBatchとFlexの料金
Googleは、Gemini 4の割引料金表をBatch、該当するGemini 3と2.5の表をFlex/Batchと表記しています。公開されているGlobalの入力/出力単価は、100万トークン当たり次のとおりです。
- Gemini 4 Argon:11月30日までは$1/$5、キャッシュ済み入力は**$0.05**。その後は**$2/$10**、キャッシュ済み入力は**$0.10です。Argon Cyber Permissive:$2/$10、キャッシュ済み入力は$0.10**です。
- Gemini 3.8 Flash、3.7 Flash、3.6 Flash:12月31日までは$0.375/$1.875、キャッシュ済み入力は**$0.0375**。その後は**$0.75/$3.75**、キャッシュ済み入力は**$0.075です。3.8 Flash Cyber:$0.75/$3.75、キャッシュ済み入力は$0.075**です。
- Gemini 3.5 Flash:$0.75/$4.50、キャッシュ済み入力は**$0.075です。3.5 Flash-Lite:$0.15/$1.25、キャッシュ済み入力は$0.015**です。
- Gemini 3.1 Flash-Lite:テキスト・画像・動画の入力とテキスト出力は$0.125/$0.75、キャッシュ済み入力は**$0.0125です。音声入力は$0.25**、キャッシュ済みは**$0.025**です。
- Gemini 3.1 Pro Preview:コンテキスト200K以下は$1/$6、それを超えると**$2/$9です。CloudのFlex/Batchでは、キャッシュ済み入力の欄はN/A**です。
- Gemini 3 Flash Preview:テキスト・画像・動画入力$0.25、音声入力$0.50、テキスト出力$1.50です。キャッシュ欄はN/Aです。
- Gemini 2.5 Pro:$0.625/$5、長いコンテキストでは**$1.25/$7.50です。2.5 Flash:$0.15/$1.25、音声入力は$0.50です。2.5 Flash Lite:$0.05/$0.20で、Cloudの表には音声入力$0.05**と明記されています。
Argon、新しいFlashモデル、3.1 Flash-Liteについて、対応するNon-globalの割引料金はGlobalより10%高くなっています。例えば現在、3.8 Flashは$0.4125/$2.0625、キャッシュ済み入力は$0.04125、3.1 Flash-Liteは$0.1375/$0.825、キャッシュ済みテキスト入力は$0.01375です。N/Aの欄も含めて、Googleの料金表が基準となります。BatchとFlexの料金
画像モデルの割引単価は、入力/テキスト出力/画像出力の順に、Nano Banana 2.1が$0.75/$3.75/$15、Nano Banana 2 Liteが$0.125/$0.75/$15、Nano Banana 2が$0.25/$1.50/$30、Nano Banana Proが$1/$6/$60、2.5 Flash Imageが$0.15/$1.25/$15です。最初の4モデルのキャッシュ済み入力は、同じ順で**$0.075、$0.0125、$0.025、$0.10**です。GoogleのNano Banana料金表はFlex/Batch/Off-peakをまとめていますが、Nano Banana 2.1はFlex非対応と明記されています。
Priorityは割増料金です
Priorityの料金が掲載されているテキストモデルでは、入力、出力、キャッシュ済み入力の単価はStandardの1.8倍です。例えば、現在のGlobalの3.8 Flashは入力$1.35/出力$6.75/キャッシュ済み入力$0.135です。3.1 Pro Previewは短いコンテキストで**$3.60/$21.60/$0.36**、長いコンテキストで**$7.20/$32.40/$0.72です。Argonの現在のGlobal Priority単価は$3.60/$18/$0.18で、キャンペーン終了後は$7.20/$36/$0.36**になります。
Nano Bananaの4モデルも、画像出力を含めてPriorityはStandardの1.8倍です。このページでは、Gemini 2.5 Flash Image、2.5 Flash Live API、2.5 Pro Computer Use-PreviewのPriority欄はN/Aです。料金表にない処理方式に、倍率だけを当てはめて計算しないようにしてください。

キャッシュには保管料金もかかります
Cloudの明示的キャッシュの保管料金表では、掲載されているFlashとFlash-Liteモデルは1トークン・1時間当たり$0.000001、つまり100万トークン・時間当たり$1です。Gemini 3.1 Pro、3 Pro、2.5 Proは1トークン・1時間当たり$0.0000045、つまり100万トークン・時間当たり$4.50です。キャッシュ済み入力の処理料金は別途かかります。この保管料金表にArgonの明示的キャッシュ単価はありません。他のモデルの単価から推測しないでください。キャッシュ保管料金
現在のGlobal Gemini 3.8 Flashで、再利用する100,000トークンの参照資料一式を考えてみます。通常の処理は1回当たり$0.075、キャッシュからの読み出しは**$0.0075なので、キャッシュヒット1回につき$0.0675を節約できます。この資料を1時間保管する費用は$0.10**です。したがって、追加の作成費用を考慮する前なら、その1時間に2回キャッシュがヒットすれば保管料金を回収できます。これは再利用による差額の計算であり、キャッシュ作成が無料だという意味ではありません。
同じ資料を1か月720時間と仮定して保管し続けると、保管費用は**$72**になります。同じ単価で保管費用を上回る節約を得るには、1,067回のキャッシュヒットが必要です。割引率と同じくらい、保管時間が重要になります。近いうちにアプリケーションが再利用する内容をキャッシュし、利用頻度に合った保持期間を設定してください。
Provisioned Throughput:必要なときにだけ容量を予約する
Provisioned Throughputは処理容量の予約であり、トークン使い放題のサブスクリプションではありません。 Googleは生成AIスケールユニット、略してGSUという単位で販売しています。GSU当たりのスループットは、モデルとトークンの構成によって変わります。月間リクエスト数だけでは、予約すべきユニット数は判断できません。Provisioned Throughputの公式料金
料金ページの時間単位の表示では、1 GSU・1時間当たりのUSD単価がGlobal/Non-globalの順で次のように示されています。
- 1週間の契約:$7.14 / $7.854。
- 1か月の契約:$3.698630137 / $4.068493151。
- 3か月の契約:$3.287671233 / $3.616438356。
- 1年間の契約:$2.739726027 / $3.01369863。
Googleが併記する例では、1 GSU・1週間当たり$1,200、または1か月・3か月・年間契約の順に1 GSU・1か月当たり$2,700、$2,400、$2,000です。公開されている契約期間と請求単位に従ってください。年間契約の単価を、毎月自由に解約できるプランの料金として扱ってはいけません。
Globalの1 GSUを年間契約の月額単価で利用すると、12か月で$24,000です。一方、1か月契約の単価を12か月続けると**$32,400になります。この$8,400の差額**が意味を持つのは、契約期間を通して予約容量が必要な場合です。ワークロードで実際に使えるGSUのスループットをまだ求めていないため、これは従量課金トークンに対する損益分岐点ではありません。
Googleは、対象となるProvisioned Throughputの純利用額に対して50%のキャンペーンクレジットも掲載しています。ArgonはCyber Permissiveを除き2026年10月13日から11月30日まで、3.8/3.7/3.6 Flashは2026年8月13日から12月31日までが対象です。料金ページによると、クレジットは翌月7日に付与され、30日後に失効します。対象として挙げられたオンデマンドのモデルSKUと、モデルをまたいだProvisioned ThroughputのSKUに適用できます。ただし、容量設定や契約枠の消化率は変わりません。
トラフィックが断続的なら、まずは従量課金で始めましょう。ピーク需要、継続的な利用率、スループット不足による事業上の損失を測定してから、予約容量を再検討します。
Vertex AIの料金計算:月額予算の2つの例
実際の課金対象トークン数に単価を掛け、周辺サービスの費用を足します。 キャッシュを使わないテキスト推論の式は次のとおりです。
月間トークン費用 = 入力トークン数 ÷ 1,000,000 × 入力単価 + 課金対象の出力トークン数 ÷ 1,000,000 × 出力単価。
以下はいずれも仮定のワークロードです。出力数には推論を含みます。キャッシュ、グラウンディング、エージェントの実行環境、ストレージ、ネットワーク、税金、個別交渉による割引は含めていません。各モデル呼び出しは、該当する長いコンテキストの境界を下回るものとします。
例1:月100,000回のサポート返信案作成
1回につき入力2,000トークン、課金対象の出力500トークンとします。月間では入力2億トークン、出力5,000万トークンです。
Global StandardのGemini 3.8 Flashを使う場合、現在のキャンペーンを反映した実質費用は次のとおりです。
200 × $0.75 + 50 × $3.75 = $150 + $187.50 = 月額$337.50。
これは返信案1件当たり$0.003375、1,000件当たり$3.375です。2027年1月1日以降の掲載単価では、同じ処理が200 × $1.50 + 50 × $7.50 = $675になります。Non-globalの場合は現在**$371.25で、その後は$742.50**に上がります。これらの計算はGoogleが掲載するモデル単価を使い、対象となるキャンペーンクレジットを利用できると仮定しています。計算に使った単価
より安価な候補なら、費用の下限は変わります。同じトークン数で、Gemini 3.1 Flash-Liteは$125、3.5 Flash-Liteは$185です。ただし、この金額だけでは、どちらも採用できる返信案を生成するとは判断できません。より大きなモデルに費用をかける場合も、安いモデルを選ぶ場合も、自社のサポート事例で品質を評価してください。

例2:夜間のレポート情報抽出
月10,000件のレポートを処理し、1件につき入力20,000トークン、課金対象の出力2,000トークンを使うとします。合計は入力2億トークン、出力2,000万トークンです。
コンテキスト200K未満のGlobal Gemini 3.1 Pro Previewでは、Standardの費用は200 × $2 + 20 × $12 = $640です。掲載されているFlex/Batch単価なら、200 × $1 + 20 × $6 = $320になります。これはレポート1件当たり$0.032、1,000件当たり$32です。夜間に実行するジョブでは、まずBatchを検討しましょう。計算に使った単価
Standardのサポート処理とBatchのレポート処理を合計すると、ほかの条件を変えない場合、現在の実質月間トークン費用は$657.50、Flashのキャンペーン終了後は$995です。これは推論部分の小計として扱い、アプリケーションの残りの費用を加えてください。
Gemini API 料金比較:Vertex AIとDeveloper APIの違い
同じモデルならGemini Developer APIの方が必ず安い、というわけではありません。 Googleの開発者向けAPIとCloudプラットフォームは現在、Argon、3.8 Flash、3.1 Flash-Lite、3.1 Pro Previewについて、Global Standardの基本単価を同額で掲載しています。比較するには、モデル、処理方式、コンテキスト長、適用日をすべてそろえる必要があります。Developer APIの料金、Cloudの料金
違いがあるのは、基本単価の周辺です。
- **無料での利用:**Developer APIは3.8 Flashを含む一部モデルで入力・出力を無料としていますが、Argonと3.1 Pro PreviewはFree枠では利用できません。Google Cloudの料金表は、これとは別の体系です。
- **データの利用:**Developer APIでは、Free枠のコンテンツは製品改善に使用され、通常のPaid枠のコンテンツはその目的には使用されないと説明されています。また、条件の異なる招待制のContributorプレビューも掲載されています。通常のPaid料金と混同しないでください。
- 明示的キャッシュの保管:Developer APIでは、3.8 Flashは12月31日まで100万トークン・時間当たり$0.50、その後は$1です。Cloudの保管料金表は**$1**です。各プラットフォームの見積もりには、それぞれの保管単価を使います。
- キャッシュ済みのBatch入力:Cloudの3.1 Pro PreviewのFlex/Batch欄はN/Aです。一方、Developer APIのBatchとFlexの表には、短い/長いコンテキストに対して**$0.20/$0.40とあります。3.5 Flash-Liteのキャッシュ済みFlex/Batch入力は、Cloudが$0.015**、Developer APIが**$0.02**です。
- 音声:Cloudの2.5 Flash LiteのFlex/Batch表では、音声入力は100万トークン当たり$0.05です。Developer APIは$0.15としています。この欄は両ページで値が一致していません。音声を多く扱うジョブでは、片方のページがもう片方を訂正していると決めつけず、実際に請求されるSKUを確認してください。
Googleは、企業向けの選択肢に、追加のサポート、セキュリティとコンプライアンス機能、Provisioned Throughput、ボリュームディスカウントを位置づけています。こうした運用要件が重要な場合に選びましょう。アプリケーションに必要なのがモデル呼び出しだけなら、実際に使う機能について、より簡単に利用を始められるDeveloper APIと比較してください。
Gemini APIの料金計算:同じ処理量で比較する
サポート処理と同じ入力200M/出力50Mでキャッシュを使わない場合、Developer APIの現在の3.8 Flash単価でも**$337.50となり、発表されている適用日以降は$675**になります。計算結果が同じでも、Cloudのキャンペーンがクレジット還元方式であることや、前述の保管料金の違いは残ります。
Amazon Web ServicesのマネージドモデルプラットフォームであるAmazon Bedrockも、導入先の候補です。公式のStandard料金表では、米国東部のバージニア北部とオハイオ、米国西部のオレゴンで、DeepSeek v3.2が100万トークン当たり入力$0.62/出力$1.85です。同じトークン数を仮定すると、月額$216.50になります。これは異なるモデルでの費用シナリオであり、回答品質が同等である証拠ではありません。推論以外の周辺サービスについては、Amazon Bedrock料金ガイドを参照してください。AWSの料金
MicrosoftのクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azureは、モデルとデプロイ方式ごとに料金を公開しています。GlobalのGoogle Cloud見積もりと比べる前に、公開ページでデプロイ方式と通貨を選択してください。コンテキストの区分やデプロイ方式が異なる単価を、代わりに使うことはできません。Azureの料金
Googleのより高価な候補として、Argon Global Standardでサポート処理を計算すると、現在のキャンペーン単価では$900、11月30日を過ぎると$1,800です。追加費用に見合うと判断する前に、採用できる結果と運用要件を比較してください。Argonの計算に使った単価
候補を広げるには、安価なLLM APIの比較も活用してください。判断基準は、採用できた結果当たりの費用です。不採用の回答、呼び出しのやり直し、開発工数も含めてから、どのプロバイダーが安いかを判断しましょう。
Vertex APIの料金:トークン以外にかかる費用
トークンの見積もりに検索、ツール、実行環境の費用を足して、初めてアプリケーション全体の予算になります。 一律の予備費率を置くよりも、ここに挙げる具体的な課金要因を押さえる方が役立ちます。
推論とコンテキストの再送信。 Googleの出力単価には推論が含まれます。長い会話履歴、検索した文書、繰り返すモデル呼び出しは、入力を増やします。Liveセッションでは、蓄積されたコンテキストが後続ターンで再び課金されると明記されています。ユーザー数だけでなく、呼び出し回数と、その都度課金されるコンテキスト全体を数えてください。
長いコンテキストへの切り替わり。 長いコンテキスト用の料金区分があるモデルでは、入力が200Kトークンを超えると、入力と出力のすべてにその区分の単価が適用されます。3.1 Pro Preview Standardでは、入力200,000トークン、出力2,000トークンのリクエストは$0.424です。入力が200,001トークンになると、同じ出力でも**$0.836004**になります。たった1トークンの追加で、リクエスト全体の料金区分が変わります。境界に近い場合に、検索で取得した資料を絞り込むべき具体的な理由です。コンテキストの適用ルールと料金
グラウンディング:回答の根拠となる情報の取得。 Gemini 3と4では、Google SearchとWeb Grounding for Enterpriseに、両モデルファミリーで共有する月5,000件のグラウンディングクエリが含まれ、超過分は1,000クエリ当たり$14です。ユーザーの1つのプロンプトから、複数のクエリが発生することがあります。Google Mapsには別途月5,000クエリの枠があり、超過分は1,000クエリ当たり$14です。自分のデータを使うグラウンディングは1,000プロンプト当たり$2.50です。旧来のGemini 2.5のグラウンディング済みプロンプト単位の課金を、Gemini 3/4の予算にそのまま持ち込まないでください。
失敗したリクエストと、今後の例外。 料金ページでは原則として、入力・出力料金はHTTP 200のレスポンスにのみ適用されると説明されています。ただし別途、2026年11月13日から、32Kトークンを超えるGemini 4の生成では、最終的にクライアント側またはサーバー側のタイムアウトでリクエストが失敗しても、取得可能なトークン使用量は課金対象になると明記されています。そのため、長い生成を再試行する場合は、費用の発生の仕方が変わる可能性があります。
チューニング。 学習には別の課金単位があります。またGoogleによると、Gemini 3以降のチューニング済みモデルの推論は、ベースモデルの予測料金の1.5倍です。未調整モデルのトークン見積もりを、チューニング済みエンドポイントの最終予算にしないでください。追加料金と適用条件
Vertex AI Agent Builderの料金に含めるもの
エージェントは、モデルのトークンに加えて、別途課金されるプラットフォームサービスを使う場合があります。生成AIの料金ページは、MLプラットフォームやMLOpsの費用について、Agent Platform全体の料金表を参照するよう明記しています。トークン部分の小計を「Agent Builderの費用」と呼ぶのではなく、そのエージェントが実際に使う構成要素を積み上げてください。プラットフォーム全体の料金
生成AIのページには、個別製品であるGemini Deep Research Agentの料金は掲載されています。100万トークン当たり、Standardは入力$2/出力$12/キャッシュ済み入力$0.20、Deferredは**$1/$6/$0.10**です。これは、その名前のエージェント製品に対する単価です。構築するすべてのエージェントに共通の定額料金ではなく、グラウンディングも別に課金されます。
Vertex AIは無料ですか?無料枠で使い続けられますか?
Google Cloud上の本番Gemini推論を、無制限の無料サービスとして予算に組み込んではいけません。 Googleの新規顧客向け特典は**$300の試用クレジット**で、正式な有料アカウントを有効にするまでは請求されないと説明されています。利用資格や試用条件は引き続き適用されます。期間限定のクレジットは利用額を相殺するものであり、元のトークン単価がゼロになるわけではありません。Google Cloudの無料特典
Gemini Developer APIには、これとは別に、一部モデルの入力・出力を無料で利用できる枠があります。ただしアクセスは限定され、モデルごとの制約もあります。対象モデルを選び、Free枠のデータ利用条件を受け入れ、制限内で試す開発者なら、小規模なプロジェクトでは有料APIアカウントが不要な場合もあります。有料枠のみのモデル、より高い上限、企業向けの機能が必要な本番運用チームは、支払いを前提に予算を組みましょう。Free枠とPaid枠
本番導入の前にやること
まず代表的な呼び出しから予算を作り、そのうえで実装の複雑さに見合う最適化を選びます。 来週、自分たちのワークロードをサンプルに、入力、キャッシュ済み入力、推論を含む課金対象の出力合計を記録してください。各記録には、正確なモデルID、エンドポイント、処理方式も残します。
通常の処理と高額な処理をそれぞれ見積もる
典型的な呼び出しに加えて、請求額の多くを占める長い呼び出しも使います。モデルのコンテキスト境界を超えるリクエストは、別に計算してください。
対話処理と定期実行処理を分ける
即時応答が必要なユーザーリクエストには、適切なオンラインの処理方式を選びます。レポートの情報抽出、情報の補完など、処理期限に余裕のある作業ではBatchを評価してください。
トークン料金に含まれない費用を足す
キャッシュの保持、グラウンディングのクエリ、実行環境、周辺サービスを含めます。キャンペーン中の実質費用と、終了後の費用は分けて示してください。
需要を測定してから容量を契約する
予約容量を購入する前に、実測したスループットと、選んだモデルのGSU換算を使います。年間契約の単価が安くても、利用率の低さは解消しません。
Vertex AIの料金に関するよくある質問
Vertex AIの名称はAgent Platformに変わったのですか?
はい。Googleは2026年4月22日、Vertex AIを進化させたものとしてGemini Enterprise Agent Platformを発表し、リリースノートにも名称変更を記録しています。開発者向けプラットフォームと、従業員向けのGemini Enterpriseアプリは、引き続き購入対象として別のものです。
Google Cloudにはどのような料金プランがありますか?
Google Cloudの課金は製品ごとに異なります。本記事で扱うGemini推論では、Standard、掲載されている割引対象の処理方式、Priority、Provisioned Throughputを比較してください。一般的なアプリのFree/Professional/Enterpriseというプラン構成では、これらのモデル料金は説明できません。
Vertex AIと比較できるサービスは何ですか?
モデル推論を利用する開発者なら、GoogleのGemini Developer API、Amazon Bedrock、Microsoft Azureが比較対象です。可能な限り同じモデルで比べ、難しい場合は、自分のタスクで採用できる結果当たりの費用を比較します。リージョン、ツール、周辺サービスも含めてください。
Vertex AIとGemini APIの料金は同じですか?
Global Standardの一部単価は一致します。ただし、キャッシュ保管、キャッシュ済みBatch入力、音声の料金、無料枠の有無は異なる場合があります。実際に呼び出すAPIの料金ページを使ってください。
Google Vertexは無料で使えますか?
Googleは対象となる新規顧客に試用クレジットを提供していますが、Cloud推論には利用単価が設定されています。一部のGemini Developer APIモデルには別の無料枠があり、制限と異なるデータ利用条件が適用されます。
Vertex AIの料金はどう計算できますか?
まず、上の2つの例のように、入力と課金対象の出力トークンの合計に、モデルの掲載単価を掛けます。キャッシュ済みトークンの処理、トークン・時間単位の保管、グラウンディングは別に足してください。予約容量については、月間利用量の見積もりに加え、モデルごとのスループット見積もりも必要です。
学生割引はありますか?
引用したCloudの生成AI料金ページには、学生向けの別のトークン単価は掲載されていません。明示的なクレジットやプログラムの利用資格がない限り、個人向けGeminiの学生特典をCloud API呼び出しに適用しないでください。
返金ポリシーはどうなっていますか?
モデルの料金ページでは、消費した推論に対する一律の返金期間は約束されていません。請求に食い違いがある場合はGoogle Cloudサポートに問い合わせ、アカウントやキャンペーンクレジットに付随する条件を確認してください。返金されるという想定で実験の予算を組まないようにしましょう。
今後、料金は変わりますか?
Googleは現在、Argonの値上げ後の料金を2026年12月1日から、3.8/3.7/3.6 Flashの値上げ後の料金を2027年1月1日から適用すると掲載しています。上の予算には、これらの予定された変更を織り込んでいます。支出を確定する前に、公式ページを再確認してください。
インフラを選ぶ前に、AI業務ワークフロー監査チェックリストを使い、導入予定のAI処理ごとに、処理量、期限、運用要件を整理してください。
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