Groq API料金ガイド(2026年):無料枠・モデル別単価・乗り換え判断

Groq APIの料金体系を、$0のFree、従量課金のDeveloper、Enterpriseまで整理。GPT-OSS 120Bのモデル別単価とレート制限、Batch・キャッシュ割引、Compoundのツール費用、Together AI・Fireworks AIとの比較を、具体的な試算でわかりやすく解説します。

Thursday, September 3, 2026Omid Saffari
Groq API料金ガイド(2026年):無料枠・モデル別単価・乗り換え判断

Groq APIは、モデルごとに設定されたFreeの上限に達するまで$0で利用できます。上限を超えた後は、基本料金のないDeveloperで使った分だけ支払います。GPT-OSS 120Bを使った試算では、Freeの日次トークン上限に相当する有料トラフィックは月額わずか$1.44です。アップグレードを迫るのはトークン代ではなく、スループットです。

Groq API料金を一目で確認

Groqには、覚えておくべきセルフサービス向けの月額シート料金はありません。選択肢は、レート制限付きのFree、従量課金のDeveloper、個別にキャパシティを確保するEnterpriseの3つです。

以下の料金と上限は、2026年8月15日時点のGroq公式料金ページSupported ModelsBilling FAQsレート制限のドキュメントで確認しています。

モデル別料金と組み込みツール料金を掲載したGroq公式料金ページ
2026年8月に確認したGroq料金
プラン料金キャパシティ適した用途
Free$0組織単位でモデル別の上限あり評価と軽量な社内利用
Developer基本料金なし、利用量に応じて課金テキストモデルの基本上限は最大300K TPM、1K RPMセルフサービスの本番運用
Enterprise個別にプロビジョニング契約で定めた入力・出力バンドルSLAが必要な重要処理

トークンは、モデル料金を計算する単位です。入力トークンには、モデルへ送る指示、会話履歴、文書、ツール定義が含まれます。出力トークンはモデルが生成する内容です。Groqは入力と出力をそれぞれ100万トークン単位で示すため、月額費用は入力、出力、音声、組み込みツールの利用料を合計して求めます。

Developerに月間・年間の契約義務はありません。支払い方法を登録すると利用量が計測され、通常は後払いで請求されます。超過分だけ単価が変わる仕組みもありません。Freeは該当する上限を超えた通信を止めますが、Developerはアカウント側の上限またはSpend Limitに達するまで、同じモデル単価で課金を続けます。Enterprise Performanceは仕組みが異なり、公開されているオンデマンドのトークン単価ではなく、プロビジョニング済みの入力・出力キャパシティを購入します。

Groq無料プランが本番運用の制約に変わるタイミング

GroqのFreeは、プロトタイプ、社内ヘルパー、低頻度の自動化にも意外なほど実用的です。しかし、レート制限エラーが顧客に見える出来事になった時点で、無料インフラとして使い続けるべきではありません。

上限はAPIキーごとではなく、組織全体に適用されます。キーを増やしてもキャパシティは増えません。またGroqは、1分あたりのリクエスト数、1日あたりのリクエスト数、1分あたりのトークン数、1日あたりのトークン数を同時に制限します。最初に到達した上限によって、次の呼び出しがHTTP 429で拒否されます。

現在の本番テキストモデルで公開されているFreeの上限は次のとおりです。

  • GPT-OSS 120BとGPT-OSS 20B: 30 RPM、1,000 RPD、8,000 TPM、200,000 TPD。
  • Llama 3.3 70B Versatile: 30 RPM、1,000 RPD、12,000 TPM、100,000 TPD。
  • Llama 3.1 8B Instant: 30 RPM、14,400 RPD、6,000 TPM、500,000 TPD。
  • CompoundとCompound Mini: 30 RPM、250 RPD、70,000 TPM。
  • Whisper Large V3とTurbo: 20 RPM、2,000 RPD、1時間あたり7,200音声秒、1日あたり28,800音声秒。

Groqは、この公開表を概要として位置づけています。各組織に現在適用されている上限は、Console内のLimitsページが正式な情報源です。

多くの場合、リクエスト数より先に日次トークン上限へ到達します。GPT-OSS 120Bへの1リクエストが入力2,000トークン、出力500トークンだとします。合計2,500トークンなので、200,000 TPDでは1日80リクエストまでです。8,000 TPMでは1分間に3件まで処理でき、同程度の4件目は、プラン上の30 RPMに届いていなくてもトークン上限を超えます。

ここが無料から有料へ切り替える損益分岐点です。同じリクエストをDeveloperで処理すると1件$0.0006なので、1日80件を30日間利用しても約$1.44です。本番ワークフローをFreeの上限に合わせて無理に組み替える金銭的な理由はほとんどありません。アップグレードで買うのはキャパシティであり、この段階のモデル料金は一般的なSaaSの追加機能よりもまだ安価です。

GPT-OSS 120Bの試算を基にGroq FreeからDeveloper、Enterpriseへ進む判断フロー
2,500トークンの試算ではFreeは1日80件が上限ですが、Developerで同じ月間トラフィックを処理しても約$1.44です

料金を支払わなくてもよいケース

Groqの用途がローカル開発、単発の評価、個人向け社内スクリプト、またはトークン数とリクエスト数の上限を下回るデモに限られるなら、Developerは不要なままかもしれません。HTTP 429が発生しても再試行を待てて、継続的なサービスを約束していない用途にもFreeが向いています。

ユーザー、締め切り、または共有上限で止められないキューがワークフローに生じたら、有料へ切り替えます。DeveloperではBatch、Flex、チャットサポート、Spend Limitsも利用できます。実務上の境界になるのは、異なるモデルカタログではなく、こうした運用機能です。

Groqの現行モデル別料金一覧

Groqの現行本番カタログは、4つのテキストモデル、2つの音声認識モデル、2つのCompoundシステムに絞られています。このほかに、予告なく提供終了となる可能性があるプレビューモデルがあります。

本番テキストモデル

  • Llama 3.1 8B Instantは100万トークンあたり入力$0.05、出力$0.08です。 本番テキストモデルでは最安です。Developerの基本上限は250,000 TPM、1,000 RPM、コンテキストウィンドウは131,072トークンです。
  • GPT-OSS 20Bは100万トークンあたり入力$0.075、出力$0.30です。 キャッシュ済み入力は100万トークンあたり$0.0375です。Developerの基本上限は250,000 TPM、1,000 RPM、コンテキストウィンドウは131,072トークンです。
  • GPT-OSS 120Bは100万トークンあたり入力$0.15、出力$0.60です。 キャッシュ済み入力は100万トークンあたり$0.075です。Developerの基本上限は250,000 TPM、1,000 RPM、コンテキストウィンドウは131,072トークンです。
  • Llama 3.3 70B Versatileは100万トークンあたり入力$0.59、出力$0.79です。 Developerの基本上限は300,000 TPM、1,000 RPM、コンテキストウィンドウは131,072トークンです。

大規模なオープンウェイトモデルが必要で、同一モデルを提供する別プロバイダーへの切り替え経路も重視するなら、本番評価はGPT-OSS 120Bから始めます。小さいモデルでも合格基準を満たせると確認できた場合にだけ、GPT-OSS 20BまたはLlama 3.1 8Bへ下げます。Llama 3.3 70Bへ上げるのは、GPT-OSS 120Bに対して入力3.93倍、出力1.32倍の単価に見合う成果が得られる場合だけです。

この倍率だけで、どちらのモデルが優れているかは決まりません。高い単価を、再試行の削減、短い出力、レビュー工数の低下、または安いモデルにはない能力で回収できるかを判断するための基準です。

音声認識モデル

  • Whisper Large V3は音声1時間あたり$0.111です。 Developerの基本キャパシティは1時間あたり200,000音声秒、300 RPMで、最大ファイルサイズは100 MBです。
  • Whisper Large V3 Turboは音声1時間あたり$0.04です。 Developerの基本キャパシティは1時間あたり400,000音声秒、400 RPMです。

音声1,000時間では、Whisper Large V3が$111、Turboが$40となり、差額は$71です。まずは低価格なモデルから試すべきですが、音声チームは文字起こしの合格基準を満たす方を採用する必要があります。修正作業が必要な安い文字起こしは、最終的に安い成果とはいえません。

Compoundシステムとプレビューモデル

Groq CompoundとCompound Miniは、本番モデルにサーバー側のツールを組み合わせたシステムです。一律のトークン単価はありません。基盤モデルとツールの料金がそのまま加算されるため、Compoundの請求額は単一のトークン見積もりではなく、費用項目を積み上げて算出する必要があります。

現在のプレビューカタログには、次のモデルが掲載されています。

  • Qwen3.6 27B: 100万トークンあたり入力$0.60、出力$3.00。
  • Safety GPT-OSS 20B: 100万トークンあたり入力$0.075、出力$0.30。
  • Llama Prompt Guard 2 22M: 100万トークンあたり入力・出力$0.03。
  • Llama Prompt Guard 2 86M: 100万トークンあたり入力・出力$0.04。
  • Canopy Labs Orpheus V1 English: 100万文字あたり$22。
  • Canopy Labs Orpheus Arabic Saudi: 100万文字あたり$40。
  • MiniMax M2.7: 営業への問い合わせによるEnterprise料金。

プレビューは評価用であり、本番提供の保証ではありません。Groqは、これらのモデルを短期間の予告で終了する場合があると説明しています。そのため、Qwen3.6 27Bを前提にした予算には、顧客へ提供する前に検証済みの別プロバイダーまたは別モデルへの切り替え経路も必要です。

現在のGroq Supported Modelsページには、DeepSeekもKimiも掲載されていません。これらをGroqの現役モデルとして計算している古い記事や料金計算ツールは、情報が更新されていません。DeepSeekが要件なら、Groqのカタログに残っていると仮定せず、現在提供しているプロバイダーで見積もる必要があります。この判断については、DeepSeek料金分析で詳しく解説しています。

Groq APIはリクエスト単価ではなく成果単価で選ぶ

Groqのトークン単価は非常に低いため、利用量が大きくなるまでは、モデル選びよりトラフィックの形状がコストを左右します。比較する際は、1リクエストの条件を固定し、各モデルで同じ処理をした場合の料金を求めるのが明快です。

入力2,000トークン、出力500トークンの標準リクエストを使います。月間100,000リクエストを処理し、キャッシュ、Batch、ツール、再試行を含めない場合の料金は次のとおりです。

  • Llama 3.1 8B Instant: 合計$14、1リクエストあたり$0.00014。
  • GPT-OSS 20B: 合計$30、1リクエストあたり$0.0003。
  • GPT-OSS 120B: 合計$60、1リクエストあたり$0.0006。
  • Llama 3.3 70B Versatile: 合計$157.50、1リクエストあたり$0.001575。
  • Qwen3.6 27B preview: 合計$270、1リクエストあたり$0.0027。

本当に見るべき分母は、リクエスト数ではなく合格した成果の数です。小さいモデルで再試行が増える、出力が長くなる、人によるレビューが増えるといった事態が起きれば、安いリクエストが高いワークフローに変わります。モデルを表示価格だけで選ばず、価値を実証できるよう、トークンと並べて合格した成果も記録します。

有料の利用量が増えれば、あるGroqモデルが自動的に別のモデルより安くなるという損益分岐点はありません。公開されているオンデマンド料金はすべて利用量に比例し、基本料金もないためです。試算上、GPT-OSS 20Bは1リクエストでも100万リクエストでもGPT-OSS 120Bの半額です。判断が逆転するのは、成果品質や運用上の挙動によって、必要な作業量が変わる場合だけです。

資金調達済みスタートアップの創業者なら、分類にはGPT-OSS 20B、曖昧なケースにはGPT-OSS 120Bという構成が考えられます。ミッドマーケット企業のCTOなら、すべてのリクエストログにモデルとトークンの項目を残し、調達部門が合格したワークフロー1件あたりのコストを確認できるようにします。シニア運用責任者なら、1回のデモ成功を本番経路の証明と見なさず、修正と再試行を測るべきです。

非同期処理はキャッシュよりBatchが安く、割引は併用できない

結果を待てる処理なら、Groq Batchが公開料金では最安です。同期APIより50%安く、モデルごとの標準上限とは別枠で実行され、処理期限は24時間から7日まで指定できます。

100,000リクエストのGPT-OSS 120Bワークロードでは、次の選択肢があります。

  • キャッシュなしの同期処理: $60。
  • 入力トークンの50%がキャッシュから提供される同期処理: $52.50。
  • 入力トークンの80%がキャッシュから提供される同期処理: $48。
  • Batch: $30。

予算を左右する現行ルールは明確です。Batch割引とプロンプトキャッシュ割引は併用できません。 Batchのトークンは、キャッシュ状態に関係なく50%のBatch料金で課金されます。$30のBatch合計をさらに半分にして$15とする試算は誤りです。

Prompt cachingは、同期型のGPT-OSSトラフィックで引き続き有効です。自動で機能し、追加料金はなく、キャッシュ済み入力を50%割り引きます。現在の対応モデルはGPT-OSS 20B、GPT-OSS 120B、GPT-OSS Safeguard 20Bです。キャッシュヒットには完全一致するプレフィックスが必要で、キャッシュ可能な最小プレフィックスはモデルによって128~1,024トークン、未使用のキャッシュデータは2時間後に失効します。ヒットはベストエフォートで、保証されません。

プロンプトの先頭に変更のないシステム指示とツール定義を置き、その後に可変のユーザーデータを続けます。次に、レスポンスからキャッシュ済みトークンの使用量を確認します。本番利用の数値で裏づけられるまでは、予測したキャッシュ率を予算上の確定値にしてはいけません。

Batchには別の運用上の注意点があります。JSONLファイルは最大50,000行、最大200 MBです。指定した処理期限に間に合わなかったジョブは失効しますが、Groqが請求するのは正常に完了したリクエストだけです。Batchファイルと結果はGroqのシステムに最長30日間残る可能性があるため、機密性の高いワークロードでは、費用削減を理由に採用する前にデータ保持条件を確認する必要があります。

$60のトークン料金が$560のCompound請求になる理由

Compoundで見落としやすいコストはモデルではなく、ツールループです。

Groqの料金は、Basic Searchが1,000リクエストあたり$5、Advanced Searchが1,000リクエストあたり$8、Visit Websiteが1,000リクエストあたり$1、Code Executionが1時間あたり$0.18です。これらは基盤モデルのトークン料金に上乗せされます。

標準条件のGPT-OSS 120Bを100,000リクエスト実行すると、モデルのトークン料金は$60です。すべてのリクエストでBasic Searchを1回使うと検索料金が$500加わり、合計は$560になります。毎回Advanced Searchを使えば合計$860、Visit Websiteなら合計$160です。

GPT-OSSのトークン料金$60とBasic Search料金$500を比較したコスト棒グラフ
100,000件の試算では、各リクエストでBasic Searchを1回使うと、$60のトークン料金に$500が加わります

AIエージェントを運用するチームが最も驚きやすい予算項目はここです。エージェントが毎ターン検索するワークフローでは、トークンを最適化してもコスト問題は解決しません。最初に必要なのはツールポリシーです。検索が必要な条件を定め、ツールループに上限を設け、再利用できる結果をモデルの外部にキャッシュし、合格した成果ごとのツール呼び出し回数を記録します。

年間契約はないが、Groqの従量課金には運用上の注意点がある

Developerは利用量に応じて課金されるプランであり、年間契約を別の形で課すSaaSではありません。見落としやすい条件は、請求のタイミング、上限の動作、クレジットの扱いです。

新しいDeveloperアカウントには、progressive billingが適用されます。累計利用額が$1、$10、$100、$500、$1,000を超えるたびに、Groqから請求書が発行される場合があります。$1,000のしきい値を超えると、通常の月次請求へ移行します。請求先住所がインドのアカウントでは、$1と$10のしきい値を通過した後、$100単位で繰り返し請求されます。利用額が少なくとも$0.50に達するまでは、Groqから支払いを求められません。

このスケジュールにより、導入初期にはカードへ少額の請求が複数回届くことがあります。追加料金ではありませんが、経理部門が重複請求と誤認しないよう事前に共有しておく必要があります。

Spend Limitsは短い集計遅延の後に通信を止める

有料プランでは、組織全体に適用される月次のSpend Limitを1つ設定できます。すべてのAPIキーとエンドポイントを対象とし、毎月1日にリセットされ、上限到達が検出されると新しいリクエストを止めます。上限の50%、75%、90%といった地点でアラートを設定できます。

支出情報の更新には10~15分の遅れがあります。そのため、急激な利用増加が起きると、ブロックが始まる前に最終請求額が設定値をわずかに上回る可能性があります。Groqは、想定月額より20%~30%高い上限から始めるよう勧めています。重要な処理では、この余裕によって通常のトラフィック急増で予算管理が障害に変わるリスクも抑えられます。

クレジットには有効期限があり、プリペイド購入は返金不可

GroqのService Creditsは、別の期間が明記されていない限り、購入または付与から1年後に失効します。譲渡、現金への交換、返金はいずれもできません。アカウントを閉鎖すると、残高は即時失効します。

GroqのBilling FAQでは、一般的な返金依頼をサポートが個別に判断するとしています。ただし、これはService Creditの個別規約に優先しません。購入済み・プロモーションのクレジットは、売り切りで返金不可の残高です。曖昧な将来の移行計画ではなく、利用予測に基づく金額だけを購入します。

Flexは保証されたキャパシティと引き換えに上限を引き上げる

Flexは有料ユーザー向けで、On Demandと同じトークン単価のまま、On Demandの10倍のレート上限を利用できます。その代わり、キャパシティはベストエフォートです。Flexが満杯の場合、HTTP 498とcapacity_exceededですぐに失敗することがあります。

Flexは、再試行可能なキュー、評価処理、即時失敗を許容できる一括処理に向いています。繰り返せない顧客操作の唯一の経路にしてはいけません。On Demandは速度を予測しやすい一方、ピーク時にはキュー待ちが加わる可能性があります。その変動を許容できない場合は、Enterprise Performanceが契約上の選択肢となり、Enterprise契約の下で99.9%の可用性SLAと99%のレイテンシ保証が提供されます。

GPT-OSS 120Bの未キャッシュ料金はGroq、Together AI、Fireworks AIで同額

Groqは、公開トークン単価だけでGPT-OSS 120Bの最安プロバイダーになるわけではありません。Groq、Together AI、Fireworks AIはいずれも、同じモデルを100万トークンあたり入力$0.15、出力$0.60で提供しています。

入力1億トークン、出力2,000万トークンの条件で比較します。キャッシュ割引がなければ、どのプロバイダーも$27です。同額だからこそ、キャッシュの費用効果、レート制限、デプロイ方法、信頼性、実測レイテンシで選ぶ必要があります。

Together AI

Together AIは複数モデルを扱う推論プロバイダーです。サーバーレス版GPT-OSS 120Bは、100万トークンあたり入力$0.15、出力$0.60で、最低利用額やプロビジョニング料金はありません。

GPT-OSS 120Bの料金を掲載したTogether AI公式サーバーレス料金ページ
Together AIのGPT-OSS 120B料金

Togetherの現行GPT-OSS 120B料金表には、キャッシュ済み入力の単価がありません。同社のドキュメントでは、キャッシュ料金が設定されていないモデルは、すべての入力を標準単価で請求するとしています。そのため、プロンプトが繰り返されても、比較条件での合計は$27のままです。Togetherは、対応するサーバーレスモデルで最大50%安いBatch料金を提供しているため、そのモデルが対象なら非同期処理にも有力です。

広いモデルカタログや、サーバーレスから予約済みインフラへ移行できる経路が、Groq特有の運用特性より重要ならTogetherを選びます。GPT-OSSの未キャッシュ料金は同額なので、実際のワークロードで差が出るまでは、価格だけを理由に両者を乗り換えるべきではありません。

Fireworks AI

Fireworks AIは、GPT-OSS 120Bを100万トークンあたり入力$0.15、キャッシュ済み入力$0.014、出力$0.60で提供し、サーバーレスの新規登録クレジットは$1です。

標準トークンとキャッシュ済みトークンの単価を掲載したFireworks AIのGPT-OSS 120Bモデルページ
Fireworks AIのGPT-OSS 120B料金

入力の50%がキャッシュにヒットする場合、比較条件での合計はFireworksが$20.20、Groqが$23.25、Togetherが$27です。掲載されているキャッシュ単価が実測ワークロードに適用されるなら、入力の繰り返しが多いGPT-OSS 120BではFireworksが公開料金上の最安です。一方、非同期処理なら、同じ比較条件でGroq Batchが$13.50とさらに安くなります。

GPT-OSSを開発したのはOpenAIですが、OpenAI APIや一般ユーザー向けアプリでは提供していません。そのため、OpenAI APIと直接比べるとプロバイダーだけでなくモデルも変わり、価格比較の条件が崩れます。まず同じモデルをホストするプロバイダー同士で比較し、その後に異なるプロプライエタリモデルを合格した成果で評価します。より広いモデル・プロバイダーの候補は、最安AI APIの比較リストで紹介しています。

プロバイダーの判断基準は明快です。

  • Groqを選ぶ: 同期処理のスループットと運用機能が実測ルートで優れている場合、または50%引きのBatch料金で遅延を許容できる処理が最安になる場合。
  • Fireworksを選ぶ: 繰り返しの多いGPT-OSSコンテキストで、掲載されているキャッシュ済み入力単価$0.014を安定して適用できる場合。
  • Togetherを選ぶ: サーバーレスから専用環境までの広い選択肢が重要で、ワークロードがGPT-OSSのキャッシュ料金による恩恵を受けない場合。

Groqが向いているケース、避けるべきケース

オープンモデルがすでに品質基準を満たし、応答速度がプロダクト体験を左右するなら、Groqは有力です。一方、必要なモデル、キャパシティ保証、デプロイ制御が現在のセルフサービスカタログの範囲外なら、適合度は下がります。

強み
得意なこと
12 points

  • Freeは、支払い方法を登録する前に本番モデルを評価できるだけの実用性があります。
  • Developerには基本料金も年間契約もありません。
  • 本番テキストモデルはすべて、公開オンデマンド料金が100万トークンあたり$1未満です。
  • Batchは、対象となる非同期処理を50%引きにし、標準のモデル上限も消費しません。
  • GPT-OSSのプロンプトキャッシュは自動で動作し、キャッシュ済み入力料金を半額にします。
  • Spend Limitsにより、月間予算が制御不能になる前に組織全体の利用を止められます。
  • Freeの上限は組織全体で共有され、リクエスト数よりかなり早くトークン上限へ達する場合があります。
  • Batch割引とキャッシュ割引は併用できません。
  • Compoundのツール料金は、モデルトークン料金を大幅に上回る可能性があります。
  • プロンプトキャッシュは掲載されているGPT-OSSファミリーだけに対応し、完全一致するプレフィックスの再利用が必要です。
  • Flexでは、ベストエフォートのキャパシティを利用できないとHTTP 498が返る場合があります。
  • プレビューモデルは短期間の予告で削除される可能性があり、移植できない本番依存を任せられません。

資金調達済みスタートアップの創業者は、高速なオープンモデルでプロダクトの応答性を保て、同一モデルのフォールバックも用意できる場合にGroqを選ぶべきです。ミッドマーケット企業のCTOは、キーを一元管理し、モデルとツールの利用量を記録し、組織上限を設定してからDeveloperを本番運用します。シニア運用責任者が重視すべきなのは、印象的なトークン単価ではなく、合格した成果1件あたりのコストです。

必要なプロプライエタリモデルがカタログにない、ベストエフォートではなく保証された経路が必要、安定した代替モデルのないプレビューに依存するといった場合は、Groqを唯一のプロバイダーにしないでください。Enterprise Performanceなら対応モデルの契約キャパシティを確保できますが、安価な公開プランではなく、個別にプロビジョニングされる料金です。

判断ルールを一文にまとめると、現在の本番モデルが合格基準を満たし、同期処理の運用特性またはBatch料金のどちらかが同一モデルのフォールバックより優れる場合にだけGroqを選びます。 どちらも満たさないなら、トークン単価の安さだけで移行する理由にはなりません。

Groq料金の履歴が示す、最新情報を確認すべき理由

Groqは従量課金という基本構造を保ちながらも、機能単位・モデル単位で料金を変更しています。2025年2月のDeveloper提供開始では、Batchは同期処理より25%安いと案内されていました。現在のBatchドキュメントでは、割引率が50%になっています。

Groqは2025年10月にGPT-OSSの値下げも実施し、このファミリーへのプロンプトキャッシュ導入を始めました。現在のGPT-OSS 120Bは入力$0.15、出力$0.60、GPT-OSS 20Bは入力$0.075、出力$0.30で、キャッシュ済み入力は標準入力料金の半額です。

カタログの入れ替わりは、価格履歴と同じくらい重要です。KimiやDeepSeekを含め、古い料金記事に掲載されていたモデルの一部は、現在のSupported Modelsページにありません。予算には確認日、モデルID、フォールバックを記録し、転載された料金が永続すると見なさないことが重要です。

月曜日にやること:1つの合格ワークフローを見積もり、上限を設定する

月曜日になったら、範囲を限定したワークフローを1つ選び、エンジニアリングと経理の双方が確認できる予算を作ります。プロバイダー全体の移行から始めてはいけません。

  1. トラフィックの形状を把握する

    代表的な1週間について、リクエスト数、入力トークン、出力トークン、キャッシュヒットしたトークン、モデルID、ツール呼び出し、再試行、合格した成果を出力します。同期トラフィックと、待機可能なジョブを分けてください。

  2. 3つの経路を見積もる

    現在のモデル料金によるOn Demand、遅延可能な対象処理に50%引きを適用したBatch、独立項目としてのツール料金を計算します。Batchにキャッシュ割引を適用せず、利用状況フィールドで実測していないキャッシュ率も仮定しません。

  3. 有料化の境界を決める

    Freeの上限で処理が止まるなら、Developerへ移します。想定額より20%~30%高い月次Spend Limitを設定し、50%、75%、90%でアラートを置きます。支出反映の10~15分の遅れも見込んでください。

  4. フォールバックを1つ待機させる

    小規模な評価セットを使い、別のプロバイダーで同じモデルを実行します。カタログ変更やキャパシティエラーを緊急移行にしないため、エンドポイント、実測合格率、切り替え条件を記録します。

最終的には、合格したワークフローごとに、モデルトークン、ツール、再試行、人によるレビューを分けた予算を作ります。公開モデルのカタログ、レート制限、料金ページが変わるたびに再計算してください。

よくある質問

Groq APIの料金はいくらですか?

Groq Freeは$0です。Developerには基本料金がなく、モデルごとの利用量に応じて課金されます。現在の本番テキストモデルは、Llama 3.1 8B Instantの100万トークンあたり入力$0.05・出力$0.08から、Llama 3.3 70B Versatileの入力$0.59・出力$0.79までです。

Groqは無料で使えますか?

はい。モデルごとに設定された組織単位の上限内なら無料です。GPT-OSS 120Bと20BのFreeには、現在30 RPM、1,000 RPD、8,000 TPM、200,000 TPDが設定されています。いずれかの上限を超えるとHTTP 429が返ります。

Groqで無料利用できるAIモデルはどれですか?

Freeでは、モデル別の上限内で対応カタログを利用できます。継続利用を見込む評価には本番モデルを使ってください。Groqはプレビューモデルを評価用と位置づけており、短期間の予告で提供終了となる場合があります。

Groqの月額料金はいくらですか?

セルフサービス向けに公開された月間・年間の基本料金はありません。現在の単価を使い、入力、出力、音声、ツール、サービス階層の月間利用額を合計します。試算した100,000リクエストのGPT-OSS 120Bでは、キャッシュとツール料金を含まない同期処理が$60です。

Groqに学生割引はありますか?

2026年8月に確認した料金ページと請求ページには、学生専用の割引は掲載されていません。学生を含むライトユーザーは、レート上限内で一般向けの$0 Freeを利用できます。

Groqの返金ポリシーは?

Groqは、一般的な請求の返金依頼をサポートが個別に判断します。Service Creditsにはより厳しい条件があり、購入済み・プロモーションのクレジットは返金・譲渡ができず、別の期間が明記されていない限り1年後に失効します。

Groqの料金は変更されましたか?

はい。Batchは2025年2月に同期処理の25%引きで始まり、現在は50%引きです。Groqは2025年10月にGPT-OSSを値下げし、このファミリーへキャッシュも導入しました。カタログとモデル別料金は変動するため、公式ページで最新情報を確認してください。

GroqとOpenAIの料金はどう違いますか?

OpenAIは自社APIでGPT-OSSを提供していないため、直接比較するとモデルまで変わります。GPT-OSS 120Bで条件を統一した場合、入力1億トークンと出力2,000万トークンの未キャッシュ料金は、Groq、Together AI、Fireworks AIのいずれも$27です。

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最終更新

2026年9月3日

カテゴリーAI

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