サーバーレス GPU のModal料金ガイド:単価と3つの月額試算

Modalの料金を、GPU秒単価、CPU・メモリの追加費用、無料クレジットから解説します。常時稼働、断続的な推論API、夜間バッチの月額試算を掲載。サーバーレス GPU の起動・待機時間にかかる料金、ストレージとデータ転送の別料金、RunpodやReplicateとの比較条件まで確認できます。

公開日

サーバーレス GPU のModal料金ガイド:単価と3つの月額試算

サーバーレス GPU を使えるModalは、Starterの月額基本料が$0で、毎月$30のコンピュートクレジットが付属します。ただし、小規模なGPUエンドポイントでも月を通してリソースを確保すると、クレジット適用後に$452.06かかる場合があります。処理の合間に停止できるワークロードにはサーバーレスが向いています。コンテナの課金時間が恒常的に長くなるなら、専用GPUと比較しましょう。

Modalの料金ページに基づく2026年11月時点の情報です。公開ページは11月4日に確認しました。 以下のModalの単価、プランの利用枠、割増倍率は、すべて同ページに基づきます。処理時間は明示した仮定であり、請求額は計算による試算です。デプロイ環境でのベンチマークではありません。価格は米ドルです。

Modalの料金プランを比較する

ワークスペースの上限や必要な機能がTeamを要求するまでは、Starterが経済的な基本の選択肢です。 Modalはサーバーレスのコンピュート基盤です。コンテナ化したPythonアプリケーションを渡すと、需要に応じて稼働するコンテナ数を増減します。コンテナとは、コードとそのリソースを保持する実行環境です。

以下は2026年11月に確認した公開プランです。付属枠を超えるコンピュート利用料は月額基本料に加算されます。

プラン月額基本料毎月のコンピュート付属枠主な容量上限
Starter$0 + コンピュート利用料$303席、100コンテナ、GPU同時利用10基
Team$250 + コンピュート利用料$100席数無制限、5,000コンテナ、GPU同時利用50基
Enterprise個別見積もり個別見積もり席数無制限、コンテナとGPUの上限は個別設定
リソース単価とStarter、Team、Enterpriseの各プランを示すModalの料金ページ
Modalの料金

Starterでは、デプロイ済みアプリ200個、デプロイ済みcronジョブ5個、ログ保持期間1日が上限です。cronジョブはスケジュールに従って実行する処理です。夜間バッチと少数の推論エンドポイントを運用する開発者なら、この範囲で足りるかもしれません。GPU同時利用10基とは同時稼働の上限であり、月10 GPU時間の利用枠という意味ではありません。

Teamではデプロイ済みアプリが1,000個、ログ保持期間が30日になり、スケジュール実行ジョブは無制限です。カスタムドメイン、固定IPプロキシ、環境単位の予算設定、ロールベースのアクセス制御、3バージョン分のロールバックも含まれます。たとえば、ワークスペースの4人目のメンバーにアクセス権が必要な場合や、本番環境の調査に1日を超えるログが必要な場合は、アップグレードする理由になります。

Enterpriseもデプロイ済みアプリは1,000個で、ログ保持期間とロールバック条件は個別設定です。監査ログ、シングルサインオン、HIPAA対応、非公開Slackサポート、機械学習エンジニアリングの伴走サービスが加わります。ボリュームディスカウントや容量上限は見積もりが必要です。試算に使えるEnterpriseの月額クレジット額は公開されていません。

全プランに、リアルタイム指標、共同作業、シークレット数無制限、カスタムイメージ、即時デプロイ、分散キューと辞書、SOC 2準拠が記載されています。StarterとTeamのサポートはコミュニティSlackです。AWSとGCPのマーケットプレイスで利用コミット額を充当できるのはEnterpriseとして案内されています。これは購入契約上の仕組みであり、一般のクラウドクレジットを移すこととは異なります。

コンピュートクレジットの増額だけでは、Teamの追加料金を回収できません。 月間のクレジット適用対象コンピュート料金を、適用前の金額でUとします。

  • Starterのコンピュート請求額 = max($0, U − $30)。
  • Teamのコンピュート請求額と月額基本料の合計 = $250 + max($0, U − $100)。

Uが$100に達すると、同じ基本単価のコンピュート利用に対して、TeamはStarterより**$180高く**なります。$250 − ($100 − $30) = $180です。それ未満でもTeamのほうが高くなります。アクセス権、管理機能、容量を理由に選びましょう。データ転送が多い場合は、付属する送信データ転送枠の増加も総額の比較に影響します。

サーバーレス GPU の料金:Modalの秒単価一覧

GPU料金は、コンテナ費用の一部にすぎません。 物理CPUコアとシステムメモリの料金を別途加算します。アクセラレータ名に含まれるGPUメモリ容量で、コンテナのRAM料金が賄われるわけではありません。

確認したページに掲載されている標準GPU料金の全一覧です。

  • Nvidia B300: GPU 1基・1秒あたり$0.001972。
  • Nvidia B200: GPU 1基・1秒あたり$0.001736。
  • Nvidia H200 SXM: GPU 1基・1秒あたり$0.001261。
  • Nvidia H100 SXM5: GPU 1基・1秒あたり$0.001097。
  • Nvidia RTX PRO 6000: GPU 1基・1秒あたり$0.000842。
  • Nvidia A100, 80 GB: GPU 1基・1秒あたり$0.000694。
  • Nvidia A100, 40 GB: GPU 1基・1秒あたり$0.000583。
  • Nvidia L40S: GPU 1基・1秒あたり$0.000542。
  • Nvidia A10: GPU 1基・1秒あたり$0.000306。
  • Nvidia L4: GPU 1基・1秒あたり$0.000222。
  • Nvidia T4: GPU 1基・1秒あたり$0.000164。

コンテナ内で複数のGPUを使う場合は、GPU単価に基数を掛け、そのコンテナのCPUとメモリ料金を加えます。同じ数だけCPUとRAMも別々に割り当てるのでなければ、コンテナ費用全体にGPU基数を掛けてはいけません。

ModalのH100は時間換算でいくらか

H100 SXM5の単価を時間換算すると、GPU 1基あたり**$3.9492/時**です。計算は$0.001097 × 3,600です。これはCPU、メモリ、該当する割増倍率、プランのクレジットを含まないGPU部分の料金です。時間単価への換算は見積もり比較に便利ですが、Modalの計測単位は秒のままです。

高速なアクセラレータの高い単価が見合うのは、その分だけ処理に必要な課金時間を短縮できる場合です。同じ出力品質とレイテンシ要件で、リクエストや学習処理の完了あたりの費用を比べましょう。GPUの時間単価が低くても、成果あたりの請求額が低いとは限りません。

CPUとメモリの料金も加算する

標準CPUは物理コア1個・1秒あたり$0.0000131です。ModalがAWSやGCPと比較する際の用語では、物理コア1個が2 vCPUに相当します。最小リクエスト量はコンテナあたり0.125物理コアです。

システムメモリは1 GiB・1秒あたり$0.00000222で、最小リクエスト量はコンテナあたり128 MiBです。GiBとMiBは二進数に基づくメモリ単位です。割り当て量を試算に入力する際も、この単位を維持してください。

CPUもメモリも、リクエスト量と実際の使用量のうち、大きいほうが課金に使われます。大きく確保すると、実際の使用量が少なくてもその割り当てが課金の下限になります。反対に、アプリケーションの使用量がリクエスト量を上回れば、リクエスト量だけで組んだ予算を超える可能性があります。

月額料金にはどの時間が含まれるか

読み込みと待機を含め、コンテナの課金対象となる稼働期間全体を数えます。 Modalはアプリケーションの読み込み時間、入力の処理時間、最後の入力後にコンテナを維持するデフォルトの60秒に課金します。このタイムアウトは設定可能です。アプリケーションがコンテナ数ゼロまでスケールダウンすると、コンピュート課金が止まります。

これは、アクセスのない時間が挟まる推論APIで重要です。リクエスト数にモデルの実行時間を掛けるだけでは、初期化と処理後の待機時間が抜けます。コンテナがまだ稼働している間に次のリクエストが来た場合、そのリクエストに起動と待機の全時間を改めて加算する必要はありません。実際のコンテナのライフサイクルに沿って見積もります。

建築模型風の時間軸で、読み込み、処理、60秒の待機を課金対象として示し、その後の停止ではコンピュート課金がないことを示す図
読み込みとデフォルトの処理後待機は課金対象です。区間の長さは概念的なものです。停止中は稼働コンテナのコンピュート料金が発生しません。

一定のリソース割り当てを標準単価で使う場合は、次の式になります。

コンピュート料金 = 課金秒数 × (GPU基数 × GPU単価 + 物理コア数 × CPU単価 + GiB数 × メモリ単価)。

この式をコンテナごとに計算し、合計します。同じ時刻に動いていても、並列レプリカはそれぞれリソース時間を消費します。CPUやRAMの使用量が変わる場合は、最小割り当てが一定とみなさず、時間ごとにリクエスト量と使用量の大きいほうを適用してください。

そのうえで、月額基本料 + max($0, 対象コンピュート料金 − 付属コンピュートクレジット) + 付属枠の対象外料金を計算します。ワークスペースのクレジットは対象利用の合計に1回だけ適用します。関数やGPUごとに差し引くものではありません。

SandboxesのCPUとメモリには、プリエンプションのない実行向けの料金が適用されます。つまり、これらのリソースはデフォルトのFunctionのような中断モデルの対象ではありません。ページに明記されている単価は次のとおりです。

  • CPU: 物理コア1個・1秒あたり$0.00003942。
  • メモリ: 1 GiB・1秒あたり$0.00000667。
  • GPU: 前述の標準GPU単価。

Modalは、プリエンプションのないCPUとメモリの料金を標準の**3×**と説明しています。予算には、明記されたSandbox単価を使ってください。表示上丸められた標準単価を3倍した値とはわずかに異なります。SandboxだからといってGPU料金まで3倍にはしません。GPU欄は標準料金を参照しています。

リージョン指定と実行方式の割増

プラン比較表では、リージョンを指定すると**基本料金の1.15×〜1.75×になるとされています。同じ表でプリエンプションのない実行は3×**とされ、FAQはこの割増の対象をCPUとメモリと説明しています。

料金ページには、すべての選択肢がリソースごとにどう組み合わさるかを網羅した表はありません。配置場所の固定とプリエンプションのない実行を両方求める場合は、構成に応じた見積もりが必要です。以下の3つの試算はリージョン指定の割増を使わない標準Functionsのため、いずれの倍率も含めていません。

3つの使い方で月額料金を試算する

Starterの推定請求額は、常時稼働エンドポイントが$452.06、断続的に使うAPIが$32.50、夜間バッチが$141.01です。 各例は、ほかの利用がない独立したワークスペースで実行し、それぞれ月額クレジットの全額を適用します。3つをまとめて動かす場合、クレジットは共有で1回分となり、3回は差し引けません。

共通の前提は、1か月30日、基本単価のFunctions、失敗や再実行なし、Shared Endpointsのトークン料金なし、ストレージと送信データ転送は付属枠内、税抜きです。CPUとメモリのリクエスト量は記載の割り当てと一致し、実際の使用量はそれを超えないものとします。そのため、読み込みと待機中も同じ課金下限が維持されます。セント単位への丸めは最終合計だけで行います。

小規模エンドポイントを常時稼働:Starterで$452.06

T4 1基、物理CPU 1コア、RAM 4 GiBを月全体にわたって確保すると仮定します。モデルはこの構成に収まる必要があります。これは容量に対する予算の例であり、どのモデルを配信できるかや、処理速度を示すものではありません。

課金時間 = 30 × 24 × 3,600 = 2,592,000秒です。月内の読み込みと待機時間も、すでにこの合計に含まれています。

  • GPU: 2,592,000 × $0.000164 = $425.088。
  • CPU: 2,592,000 × 1 × $0.0000131 = $33.9552。
  • メモリ: 2,592,000 × 4 × $0.00000222 = $23.01696。
  • コンピュート小計: $425.088 + $33.9552 + $23.01696 = $482.06016。
  • Starter: $0 + max($0, $482.06016 − $30) = $452.06。

Teamでは、同じ例が$250 + ($482.06016 − $100) = $632.06になります。

ここではサーバーレスの課金上の主な利点が失われます。停止しないリソースには、無課金の空き時間がないためです。応答時間の要件からワーカーを待機させる判断はあり得ますが、予算上は連続稼働する容量として扱いましょう。

断続的にアクセスされる推論API:Starterで$32.50

100,000リクエストを、L4 1基、物理CPU 2コア、RAM 8 GiBで処理し、各リクエストの処理に2秒かかると仮定します。リクエストは互いに独立した500回のバーストに分かれ、各バーストではコンテナ1個で順番に処理します。バーストごとに、仮定した10秒のアプリケーション読み込みと、デフォルトの60秒の処理後待機を加えます。レプリカの同時稼働はありません。

  • 処理: 100,000 × 2 = 200,000秒。
  • 読み込みと待機: 500 × (10 + 60) = 35,000秒。
  • 合計課金時間: 200,000 + 35,000 = 235,000秒。
  • 合計単価: $0.000222 + 2 × $0.0000131 + 8 × $0.00000222 = 1秒あたり$0.00026596。
  • コンピュート料金: 235,000 × $0.00026596 = $62.5006。
  • Starter: max($0, $62.5006 − $30) = $32.50。

クレジット適用前のコンピュート料金は1,000リクエストあたり約$0.625です。このワークロードでは、月額クレジット適用後は1,000リクエストあたり約$0.325になります。無料枠を使い切った後、同じバーストパターンでリクエストを追加する予算には前者を使ってください。Teamでは$100のコンピュート付属枠内に収まるため、請求額は**$250**です。

起動と待機を無視すると、35,000 × $0.00026596、つまり**$9.31**が計算から抜けます。独立したバーストやレプリカが増えれば、この追加負担も変わります。リクエストの同時処理で処理時間が変わる可能性もありますが、そのスループットは実測が必要です。この逐次処理の例から推定してはいけません。

毎晩実行するバッチ:Starterで$141.01

A100, 80 GB 1基、物理CPU 4コア、RAM 16 GiBを毎晩2時間使うと仮定します。各実行に、仮定した30秒の読み込みとデフォルトの60秒の待機を加え、その後スケールダウンします。このリソースに収まる定期推論バッチやファインチューニングを想定できますが、所要時間は計算の入力値であり、学習速度を示すものではありません。

  • 課金時間: 30 × (2 × 3,600 + 30 + 60) = 218,700秒。
  • 合計単価: $0.000694 + 4 × $0.0000131 + 16 × $0.00000222 = 1秒あたり$0.00078192。
  • コンピュート料金: 218,700 × $0.00078192 = $171.005904。
  • Starter: max($0, $171.005904 − $30) = $141.01。

クレジット適用前の1晩あたりの費用は、$171.005904 ÷ 30で約$5.70です。Teamでの月額請求は$250 + ($171.005904 − $100) = $321.01になります。

この場合、低く見えるGPU秒単価より、日中に稼働しない時間のほうが重要です。ジョブ終了後に停止するレンタルGPUも有効な比較対象です。月全体で稼働させ続けるレンタルだけと比較すると、Modalの利点を過大評価してしまいます。

Modalのクレジットと無料利用の範囲

現行プランでは、小規模な処理を毎月の付属枠内で継続できますが、GPUを無制限に使えるわけではありません。 対象はFunctionsとSandboxesの適格なCPU、RAM、GPUコンピュートです。料金ページではStarterとTeamは従量課金とされ、コンピュートやトークンの前払いは必須ではありません。

Modalの無料クレジットでどこまで使えるか

Starterには毎月$30が付属します。常時稼働の例で使った合計単価$0.669528/時なら、$30 ÷ $0.669528で約44.8課金時間を賄えます。この値は例のCPUとRAMも含むため、T4単体の価格で割るより実用的です。

ときどき実験する開発者で、コンピュート利用枠、プランの機能上限、別枠のストレージと送信データ転送枠に収まるなら、継続的な請求が発生しない可能性があります。別途課金されるShared Endpointsも避ける必要があります。GPUを常時確保するサービスは、この無料利用の形には当てはまりません。

ページには、未使用の月額クレジットを繰り越せるという約束も、すべての助成クレジットに共通する有効期限の規定もありません。付属枠は月ごとに予算化し、助成には個別の条件を確認してください。クレジットが積み上がると想定して、将来の学習予算を組まないようにしましょう。

スタートアップ向けクレジットと学術助成

初期段階のスタートアップはクレジット助成に申請できますが、料金ページは一律の支給額を公開していません。承認されてから利用可能な予算として扱いましょう。これはStarterの毎月の付属枠とは別です。

大学院生、研究室、研究者向けには、最大$10,000の学術助成が案内されています。申請制のクレジットプログラムであり、学生全般に適用する定率割引でも、全学生への支給保証でもありません。

料金FAQによると、一般のAWS、GCP、AzureクレジットをModalの利用に直接充当することはできません。別途、対象スタートアップ向けのAWS Activate提携や、利用コミット額を充当するマーケットプレイス購入が案内されています。これらの仕組みによって、すべてのクラウドクレジットがModalクレジットになるわけではありません。

StarterとTeamに公開の年間契約割引はありません。Enterpriseやマーケットプレイスの提案に利用コミットメントが含まれる場合は、割引単価だけでなく契約期間と実際に使える容量も評価してください。使い切れないコミットメントも予算を消費します。

ストレージ、送信データ転送、コンピュート以外の料金

コンピュートをゼロまで縮小しても、請求の全項目がゼロになるわけではありません。 保存データと外向きのデータ転送には、個別の単価と付属枠があります。コンピュートクレジットの差し引きとは別に計算してください。

Modalの永続ストレージVolumesは1 GiB・月あたり$0.09で、毎月1 TiBが無料枠として付属します。永続とは、コンテナの稼働が終わってもデータが残ることです。夜間ジョブが終了しても、モデルファイルや出力を保存しておけます。

請求期間を通して保持するストレージ量を見積もりましょう。ある瞬間にジョブが読むデータセットだけでなく、保持しているチェックポイントや出力も保存量に含まれます。

送信データ転送とShared Endpoints

ネットワークの送信データ転送は、プランの付属枠を超えると1 GiBあたり$0.04です。毎月の付属枠はStarterが1 TiB、Teamが10 TiB、Enterpriseが100 TiBです。コンピュート使用量が同じでも、大きな生成ファイルを返すサービスと短いテキストを返すサービスでは請求額が変わる可能性があります。

Shared Endpointsは別の課金方式です。料金ページでは最初のリクエストからトークン単位で課金され、コンピュート付属枠の対象外とされています。StarterのShared Endpoints無料利用の終了日は2026年9月1日です。トークン課金のエンドポイントに前述のGPU秒単価の3例を当てはめたり、$30のクレジットで最初のリクエストが無料になると考えたりしてはいけません。

Modalより専用GPUが安くなるのはいつか

専用GPUのレンタル総額が、クレジット適用後のModalの課金時間に応じた料金を下回ると、専用GPUのほうが安くなります。 まず同じ処理を比較し、次に課金対象となるライフサイクルを比較してください。どちらもA100と表示されていても、付属ハードウェア、性能、運用責任は異なる場合があります。

Runpod:A100を継続利用する場合の低い専用単価

RunpodはPodsという専用GPUインスタンスを提供しています。Runpodの料金ページには、Secure CloudのA100 SXM、GPUメモリ80 GBが1時間$1.79で、16 vCPU、RAM 125 GB付きと記載されています。A100を継続利用する際の安価な候補として参考になります。ストレージ料金は別です。

専用GPUのPodsと時間単価を掲載したRunpodの料金ページ
RunpodのGPU料金

夜間バッチの例で使ったModalのA100構成は、物理CPU 4コアとRAM 16 GiBを含め、$0.00078192 × 3,600で課金1時間あたり$2.814912です。100課金時間ならクレジット適用前で**$281.49となり、掲載されたRunpod Podは$179**です。Podにはより多くのシステムメモリが付属します。ホスト構成は同一ではなく、これはスループットのベンチマークでもありません。

次に、月720時間ずっと保持するRunpod Podと、停止できるModalを比較します。

  • Runpodの連続稼働コンピュート料金: 720 × $1.79 = $1,288.80。
  • Modal Starterのコンピュート料金: max($0, 課金時間 × $2.814912 − $30)。
  • 損益分岐点: ($1,288.80 + $30) ÷ $2.814912 = Modalの課金時間468.5時間。
  • 月全体に対する割合: 468.5 ÷ 720 ≈ 65.1%。

この課金時間を超えると、記載の前提では、連続レンタルするRunpod Podのコンピュート料金のほうが低くなります。月全体を稼働させた場合、Modalの例はクレジット適用後$1,996.74で、Podは追加料金を除き$1,288.80です。Teamではコンピュートと月額基本料の合計が逆転するのはもっと早く、($1,288.80 − $250 + $100) ÷ $2.814912で約404.6時間です。

この割合が示すのは課金対象のコンテナ稼働時間であり、稼働中のチップ使用率ではありません。起動、処理、起動状態を維持する待機がすべて含まれます。また、両構成が同じ処理を同じ時間で終えることを前提にしています。この前提を実測で確かめ、双方のストレージ、転送、必要な運用費用を加えてください。ジョブの合間にPodを停止するなら、月全体のレンタル料ではなく、実際の課金スケジュールと保持ストレージの費用で計算します。

Runpodの料金解説では、PodとServerlessの選び方を説明しています。Podの単価が低いことだけでは、Runpod Serverlessのどの構成もModalより安いとはいえません。

Replicate:エンドポイントの課金対象を揃えて比較する

公開モデルや独自モデルを実行できるReplicateも、API経由でモデル推論を使いたい場合の有力候補です。Replicateのハードウェア料金ページでは、A100 80 GBが1秒$0.001400、1時間$5.04で、CPU 10ユニット、RAM 144 GBが付属します。100課金時間では、その他の適用条件を考慮する前で**$504**です。Modalの例はクレジット適用前で$281.49でした。

公開モデル、非公開モデル、ハードウェア料金を分けて示すReplicateの料金ページ
Replicateの料金

ただし、時間単価が高いというだけでは判断できません。Replicateによると、時間課金の公開モデルは処理時間に課金します。多くの非公開モデルではセットアップ、アイドル、実行中の時間が課金対象で、高速起動するファインチューニングモデルには別の例外があります。ハードウェアの使用時間ではなく、入力や出力に応じて課金するモデルもあります。

そのため、公開エンドポイントの課金秒数は、処理後に待機する独自コンテナより少なくなる場合があります。非公開エンドポイントを常時オンラインにすると、逆の費用構造になることもあります。総額を比べる前に、使うモデルと課金方式を特定してください。Replicateは利用可能なモデルAPIを求める利用者に向いていますが、公開カタログの価格があらゆる独自デプロイの見積もりになるわけではありません。

候補を広く比較するなら、GPUクラウド事業者の比較を参照してください。判断基準は、処理完了あたりの費用、許容できる起動遅延、実行環境の制御、必要な容量、運用の手間です。

Modalが向いているワークロード

独自のPython処理を需要の集中時に拡張し、静かな時間には停止したいなら、Modalが向いています。 コスト上の大きな境界はリソースの常時確保です。起動状態を維持する必要があるサービスでは、ゼロまで縮小できる利点が大きく減ります。機能面の境界も明確です。席数、同時実行数、ログ、スケジュール実行ジョブの上限によって、コンピュート利用量が増える前にプラン変更が必要になる場合があります。

処理を休止できるかを問う立体的な分岐図。できる場合は起動遅延を確認してサーバーレスへ、できない場合はレンタル比較へ進む
休止できるワークロードは起動遅延を確認しましょう。常時稼働が必要なら、レンタルの稼働スケジュール全体と比較します。

推論では、アクセスのない時間の後のリクエストと、代表的なバーストを計測します。ファインチューニングやバッチでは、読み込み、出力の保存、障害からの復旧まで含めて実行全体を測ってください。標準Functionsはデフォルトで中断され得るため、長時間の学習ジョブには中断への対策も必要です。

来週、代表的な実行を選び、月額見積もりにつなげてみましょう。

  1. リソースと稼働の流れを記録する

    GPU基数、CPUとRAMのリクエスト量と実測使用量、アプリケーションの読み込み時間、有効な処理時間、レプリカ数、起動状態を維持した時間を書き出します。例で仮定した時間を実測値に置き換えてください。

  2. ワークスペース全体の請求額を計算する

    対象コンピュート料金を合計し、月額クレジットを1回適用してから、月額基本料、超過ストレージ、送信データ転送、トークン課金の利用分を加えます。リージョン指定やプリエンプションのない設定には、該当する正確なリソース単価を使ってください。

  3. 同じ処理を完了する費用を比較する

    同じレイテンシ、メモリ、復旧要件を満たす代替案の費用を計算します。トラフィックを増やす前にワークスペースの予算を設定し、最初の請求と見積もりを照合しましょう。

Modalの料金に関するよくある質問

Modalは無料で使えますか?

Starterは月額基本料がなく、毎月$30のコンピュート利用枠が付属します。それを超える利用、ストレージや送信データ転送の超過、コンピュート付属枠の対象外製品には料金が発生する場合があります。Teamは月額$250からで、付属する$100を超えたコンピュート料金が加算されます。

サーバーレス GPU を無料で利用できますか?

GPU、CPU、メモリの合計料金が月$30以内なら、ModalのStarter付属枠でときどき行うGPU処理を賄えます。これは上限のあるコンピュート利用枠であり、無料GPUを無制限または常時確保できるものではありません。

Modalに学生割引はありますか?

料金ページでは、大学院生、研究室、研究者向けに最大$10,000の学術クレジット助成を案内しています。学生全般への一律の定率割引は掲載されていません。助成の承認と条件の確認が必要です。

Modalの返金条件はどうなっていますか?

現行の利用規約では、3.2条に記載する場合を除き、料金は返金不可とされています。サービス注文に基づくコミットメントの減額や解約にも制限があります。未使用の前払金や利用コミット額が返金されると想定せず、購入に適用される契約を確認してください。

Modalの料金は変更されましたか?

公開料金ページは、StarterのShared Endpointsの変更日を2026年9月1日と明記しています。トークン利用は最初のリクエストから課金され、月額コンピュート付属枠の対象外です。今回の確認は、GPU単価の変更履歴全体を明らかにするものではありません。

ModalとRunpodはどちらが安いですか?

A100の例では、30日間の月でModalの課金時間が約468.5時間になると、連続レンタルするRunpod Secure Cloud PodのほうがModal Starterよりコンピュート料金が低くなります。この分岐点は処理時間が等しいという前提で、追加料金を含みません。ジョブの合間にPodを停止する場合は別の計算が必要です。

Modal Sandboxの料金はいくらですか?

SandboxのCPUは物理コア1個・1秒あたり$0.00003942、RAMは1 GiB・1秒あたり$0.00000667です。ページではプリエンプションのないCPUとメモリを標準の3×と説明し、GPU料金は標準GPU一覧を参照しています。

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Retell AIなどVapiの代替サービスを比較:料金・連携・移行の選び方【2026年】

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Retell AI、Bland AI、ElevenLabs Agents、Synthflow、Vida Globalを、料金体系・電話接続・外部連携・移行時の作業で比較します。Vapiの代替選びで見落としやすい従量料金や同時通話の制限、人への引き継ぎ、既存ワークフローを維持するための検証ポイントを整理します。2026年11月3日Build
Browser Useの使い方:ブラウザ自動化の仕組みとAIエージェントの作り方

Browser Useの使い方:ブラウザ自動化の仕組みとAIエージェントの作り方

Browser Useの使い方を、導入から最初の実行まで解説します。AIによるブラウザ自動化の仕組み、対応モデル、オープンソース版とCloudの違いを整理。Pythonのサンプルに加え、ログイン状態の管理、プロンプトインジェクション対策、送信前の承認と結果確認など、本番運用で押さえたい注意点を紹介します。2026年11月2日Build
SNS自動投稿を組み込むなら?Zernioの料金・対応APIをレビュー

SNS自動投稿を組み込むなら?Zernioの料金・対応APIをレビュー

SNS自動投稿を自社サービスに組み込みたい開発者向けに、Zernioの対応SNS、アカウント要件、料金、Webhook、MCPを解説します。接続アカウント単位の課金や運用上の制約を整理し、Ayrshare、Postiz、各SNSのネイティブAPIとの違いから、用途に合う選び方を検討します。2026年11月1日Build
AirtableとNotionの比較:6つの用途でわかる違いと選び方

AirtableとNotionの比較:6つの用途でわかる違いと選び方

AirtableとNotionの比較を、CRM、コンテンツ管理、プロジェクト管理、社内Wiki、在庫管理、クライアントポータルの6用途で解説します。料金だけでなく、AI、自動化、APIの制限や共有権限、併用時の役割分担、移行で引き継げない情報まで整理し、チームの業務に合う選び方を示します。2026年11月1日Build
Google Julesがサービス終了へ:データ保存と移行先の選び方

Google Julesがサービス終了へ:データ保存と移行先の選び方

Google Julesのサービス終了に向け、読み取り専用への切り替え日程、エクスポートの手順、履歴とAPIの注意点を整理します。Antigravity、Codex、Claude Code、GitHub Copilotへの移行方法と、実行環境・テスト・レビューで確認すべき点を解説します。2026年11月1日Build
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